03日19時10分=2023年=
妙高演劇フェス『ぼくらが非情の大河をくだる時~新宿薔薇戦争~』
妙高市文化ホールで行われた「妙高演劇フェスティバル」2日目は、妙高市出身の劇作家、清水邦夫脚本の『ぼくらが非情の大河をくだる時~新宿薔薇戦争~』を見てきた。清水邦夫の往年の傑作を劇団上越ガテンボーイズが演じた。初演は1972年。半世紀も前の演劇は、当時の若者が何を目指し、何を夢見ていたのかが透けて見えた。演出はマルまるやまさん。


ギター弾き語りによる岡林信康の「友よ」、「いちご白書をもう一度」や、バックに流れる「インターナショナル」は“懐かしの歌”に聞こえてしまう。若者たちは当時の学生運動を背景に社会と戦い、深く自己と向き合っていた時代だった。ギターをかきならし、歌で世界を変えようとしたのが反戦歌だった。だが、ベトナム戦争を止められず、日米安保条約の矛盾も解決できなかった。初演の1972年は、あさま山荘事件が起きた年であることを思い起こさせてくれた。
ちらしに書いてあったあらすじは次の通り。
〈深夜、都内の公衆便所。夜な夜な男が男を求めて集まってくる。そこへ一人の詩人が現れ、便所の壁や柱を愛撫し始める。彼は、愛に破れた無名戦士たちの死体が公衆便所の下に埋められていると信じているのだ。やがて、棺桶を持った男が二人あらわれる。詩人の父と兄だ。二人は、気狂いの弟・トオルを夜な夜な追い続けることに疲れ果て、何度も彼を見捨てようとするが……兄はかつて弟を裏切ったことを悔い、弟のえがく強い兄の役を演じ続ける。そして……。〉
↓公衆便所が舞台

詩人は、冒頭で「公衆便所に下には死体が埋まっている」と叫ぶが、これは梶井基次郎の小説『桜の樹の下には』の冒頭の「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」をもじったものだろう。そして、舞台には足場パイプで組んだ公衆便所と、便器が置かれている。
帰り道、いくつかのシーンを振り返りながら、「清水邦夫は何を描きたかったのか」と自分の心に問いかけた。50年前の“尖った”若者たちと重ね合わせると、何かが見えてくる。そして、清水邦夫亡き現代に、この青春群像劇を上演する意味が分かるような気がした。
途中、バラの花びらが空から舞い落ちる場面があるが、あれは夢破れた若者たちの血だったのか。
この戯曲は「第18回岸田国士戯曲賞」を受賞したが、もう一作受賞したのが、つかこうへいの「熱海殺人事件」だった。半世紀前はこのような時代だったのだ。硬派も軟派もいて、尖った若者ばかりではないが、あの時代が持っていたエネルギー、パワーが、現代にも欲しい。
今日の
最低気温1.0度、最高気温8.5度。曇りときどき雨。

○……勤労者研修センターの横にある一本のイチョウの木が、ほぼ落葉した。残った何枚かのイチョウの葉は、未練やしがらみがあるかのように最後まで枝にしがみついている。
写真は11月22日の最盛期に撮影したもの。


ギター弾き語りによる岡林信康の「友よ」、「いちご白書をもう一度」や、バックに流れる「インターナショナル」は“懐かしの歌”に聞こえてしまう。若者たちは当時の学生運動を背景に社会と戦い、深く自己と向き合っていた時代だった。ギターをかきならし、歌で世界を変えようとしたのが反戦歌だった。だが、ベトナム戦争を止められず、日米安保条約の矛盾も解決できなかった。初演の1972年は、あさま山荘事件が起きた年であることを思い起こさせてくれた。
ちらしに書いてあったあらすじは次の通り。
〈深夜、都内の公衆便所。夜な夜な男が男を求めて集まってくる。そこへ一人の詩人が現れ、便所の壁や柱を愛撫し始める。彼は、愛に破れた無名戦士たちの死体が公衆便所の下に埋められていると信じているのだ。やがて、棺桶を持った男が二人あらわれる。詩人の父と兄だ。二人は、気狂いの弟・トオルを夜な夜な追い続けることに疲れ果て、何度も彼を見捨てようとするが……兄はかつて弟を裏切ったことを悔い、弟のえがく強い兄の役を演じ続ける。そして……。〉
↓公衆便所が舞台

詩人は、冒頭で「公衆便所に下には死体が埋まっている」と叫ぶが、これは梶井基次郎の小説『桜の樹の下には』の冒頭の「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」をもじったものだろう。そして、舞台には足場パイプで組んだ公衆便所と、便器が置かれている。
帰り道、いくつかのシーンを振り返りながら、「清水邦夫は何を描きたかったのか」と自分の心に問いかけた。50年前の“尖った”若者たちと重ね合わせると、何かが見えてくる。そして、清水邦夫亡き現代に、この青春群像劇を上演する意味が分かるような気がした。
途中、バラの花びらが空から舞い落ちる場面があるが、あれは夢破れた若者たちの血だったのか。
この戯曲は「第18回岸田国士戯曲賞」を受賞したが、もう一作受賞したのが、つかこうへいの「熱海殺人事件」だった。半世紀前はこのような時代だったのだ。硬派も軟派もいて、尖った若者ばかりではないが、あの時代が持っていたエネルギー、パワーが、現代にも欲しい。
今日の足跡
最低気温1.0度、最高気温8.5度。曇りときどき雨。

○……勤労者研修センターの横にある一本のイチョウの木が、ほぼ落葉した。残った何枚かのイチョウの葉は、未練やしがらみがあるかのように最後まで枝にしがみついている。
写真は11月22日の最盛期に撮影したもの。
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02日23時02分=2023年=
妙高演劇フェス「かき消されたさようなら」
昨年、初めて「妙高演劇フェスティバル」を見て、とても素晴らしかった。地元の劇団による手作りの劇だが、一生懸命さが伝わってくる良い企画だった。今年も早々と整理券をもらって見に行った。今日午後1時30分から開演の劇団空志童(そらしど)による『かき消されたさようなら』は、上越市の劇団「STAGE D」代表の保坂正人さんの素晴らしい脚本で、5人の女性の演技も素晴らしく、「死」について深く考えさせられた。入場無料だが、満席となっていた。

保坂正人さんは、東京のシナリオ学校が主宰する「シナリオ・センター舞台脚本コンクール2022」で「カラシナ」という作品がグランプリを受賞した実力派。11月26日には、上越市で開かれた「小川未明フェスティバル」で、「月とあざらし」の演出を手掛けている。今回の『かき消されたさようなら』は、“命の重さ”というテーマを、とことん掘り下げた素晴らしい脚本である。
配役は自殺した4人の女性と、案内役の女性の合わせて5人だけ。1時間40分という長い舞台で、セリフを覚えるだけでもたいへんだと思う。


4人の女性は自殺して“この世”と“あの世”の境目にいる。案内役の女性がやってきて、亡くなる人が多く“あの世”が混み合っていて、「4人のうち、1人でもいいから生き返ってほしい。肉体は死んだが、魂はまだ生きているので、自殺する直前に戻れる」という。
生き返りを選択できるのは、病気や事故で亡くなった人ではなく、自殺者に限定されるのは「命の重みが違う」からだという。4人は案内役の女性と、自殺した経緯や、生きることの意味や不条理について激論を交わすうち、だんだん打ち解け、考え方が変わってくる。案内役の女性も自殺者で、“この世”と“あの世”の間で永遠に存在しているという。
最初に「生き返るわ」と名乗り出たのは、身体が麻痺で動かせず、車椅子生活の女性。「私は必死に生きてこなかった」と悟り、ほかの3人も生き返ることを決めた。だが、4人で話し合った記憶を持ったまま生き返りたいと、1年後に生きて再会するため秘策を練る…。
ラストシーンは予想しにくいミステリー要素も含んでいて、脚本の素晴らしさが際立った。
↓すばらしい劇を見せてくれた劇団空志童のみなさん

明日3日も既に13時30分からの回は定員に達し、整理券の配布は終了している。
今日の
最低気温1.0度、最高気温1.1度。曇りときどき雨。
○……昨日、ヤマダ電機で使用済みのインクカートリッジを回収していると書いたが、友人から「ケーズ電機ではインクカートリッジを買う際、使用済みのカートリッジを持っていくと、1個につき10円を値引いてもらえるとの情報を教えてもらった。生活防衛のための有益な情報で、ありがたい。
↓2次会に立ち寄った「マル多」。とてもおしゃれな店で、料理もおいしかった

◯…今日は上越走友会の忘年会。富寿し直江津店で1次会、帰りの電車の時刻まで1時間ほどあったので。5人で2次会へ。2次会までやったのは何年ぶりだろう。帰りは最終電車になったけれど、とても楽しかった。
◯…新井駅で降りた帰り道、木星がくじら座の天高い場所て輝いていた。
↓午後11時すぎ、天頂付近で輝いていた木星


保坂正人さんは、東京のシナリオ学校が主宰する「シナリオ・センター舞台脚本コンクール2022」で「カラシナ」という作品がグランプリを受賞した実力派。11月26日には、上越市で開かれた「小川未明フェスティバル」で、「月とあざらし」の演出を手掛けている。今回の『かき消されたさようなら』は、“命の重さ”というテーマを、とことん掘り下げた素晴らしい脚本である。
配役は自殺した4人の女性と、案内役の女性の合わせて5人だけ。1時間40分という長い舞台で、セリフを覚えるだけでもたいへんだと思う。


4人の女性は自殺して“この世”と“あの世”の境目にいる。案内役の女性がやってきて、亡くなる人が多く“あの世”が混み合っていて、「4人のうち、1人でもいいから生き返ってほしい。肉体は死んだが、魂はまだ生きているので、自殺する直前に戻れる」という。
生き返りを選択できるのは、病気や事故で亡くなった人ではなく、自殺者に限定されるのは「命の重みが違う」からだという。4人は案内役の女性と、自殺した経緯や、生きることの意味や不条理について激論を交わすうち、だんだん打ち解け、考え方が変わってくる。案内役の女性も自殺者で、“この世”と“あの世”の間で永遠に存在しているという。
最初に「生き返るわ」と名乗り出たのは、身体が麻痺で動かせず、車椅子生活の女性。「私は必死に生きてこなかった」と悟り、ほかの3人も生き返ることを決めた。だが、4人で話し合った記憶を持ったまま生き返りたいと、1年後に生きて再会するため秘策を練る…。
ラストシーンは予想しにくいミステリー要素も含んでいて、脚本の素晴らしさが際立った。
↓すばらしい劇を見せてくれた劇団空志童のみなさん

明日3日も既に13時30分からの回は定員に達し、整理券の配布は終了している。
今日の足跡
最低気温1.0度、最高気温1.1度。曇りときどき雨。
○……昨日、ヤマダ電機で使用済みのインクカートリッジを回収していると書いたが、友人から「ケーズ電機ではインクカートリッジを買う際、使用済みのカートリッジを持っていくと、1個につき10円を値引いてもらえるとの情報を教えてもらった。生活防衛のための有益な情報で、ありがたい。
↓2次会に立ち寄った「マル多」。とてもおしゃれな店で、料理もおいしかった

◯…今日は上越走友会の忘年会。富寿し直江津店で1次会、帰りの電車の時刻まで1時間ほどあったので。5人で2次会へ。2次会までやったのは何年ぶりだろう。帰りは最終電車になったけれど、とても楽しかった。
◯…新井駅で降りた帰り道、木星がくじら座の天高い場所て輝いていた。
↓午後11時すぎ、天頂付近で輝いていた木星

27日23時18分=2023年=
三遊亭白鳥さんが前島密の創作落語?
上越市出身の落語家、三遊亭白鳥さんが、前島密を題材にした新作落語を披露するというので22日の日曜日、SAKEまつりの会場から高田駅へ行き、電車に乗って上越文化会館に行って聴いてきた。十分にクラフトビールを味わったし、ちょうどいい電車があったので、予定を変更してでかけた。

今年は白鳥さんの落語を聴くのは2回目。三遊亭にいがた(新型)だった二つ目の頃から応援していたが、その若手落語家も今年で還暦だという。
7月15日に高田世界館でやった独演会では「おばさん自衛隊」「ギンギラボーイ」「富久(とみきゅう)」の新作3席を聴くことができた。
白鳥さんの新作落語は東京では大人気なのだが、地元上越ではイマイチ。1回だけ「笑点」に出ただけではだめなのか。昨年12月12日の「謙武祭」での独演会は可哀想なほどガラガラだった。
今回も広い上越文化会館を見渡すと、想像していた通り客はまばらだった。酒臭くて迷惑になるかと思い、隅の方へ行って聴いた。酔っ払ってメモをしたので、かなりはしょってあり、正確ではないことをお断りしておく。
白鳥さんはまず、新作落語について説明を始めた。「日本で一番新作落語を作っているのは三遊亭白鳥だ」と言い、「グーグルで、〈落語〉〈ダウンロード配信〉で検索してみて。最初に三遊亭白鳥が出てきますから」という。帰ってからやってみたら確かに、白鳥さんが最初に出たし、配信数も圧倒的に多い。自分で収録した落語ライブもあって、今度聴いてみようかなと思った。
そして、いよいよ前島密の本題に入ったが、「なぜ市役所が春日山にあるのか」と切り出し、「高田と直江津の商店街が引っ張り合いをして、しょうがないから何もない春日山にできたんです。そしたらそこにヤマダ電機ができて、七福の湯ができて、J-MAXシアターができて、回転する富寿しができて…そしたら駐車場がタダだからお客さんがたくさん来て、高田と直江津の商店街がさびれた」。上越市の中川市長が「直江津に商店街はない」と失言したことが思い出される。公人である市長が言うと失言になるが、落語家は本音が言えるのだ。
三遊亭白鳥さんの実家は本町通りの「藤田模型店」で、「米久」や「春陽館」の向かい。両親が施設に入っていて、今はシャッターが下りている。「私は本町の店がどんどんつぶれていくのを目の当たりにした」と話す。
今日では東京から上越妙高駅まで新幹線で2時間になった。白鳥さんの時代でも、それまでは6時間かかった。その分、東京へのあこがれが強かった。前島密の時代はなおさらだった。「上越市で生まれた人間でしか言えないことを言えないか」というのが本日のテーマ。
前島密は江戸時代、下池部の豪農、上野助右衛門の二男として生まれた。母のていは、榊原家の大目付の娘というエリート中のエリート。榊原家は元々兵庫の譜代大名だったが、なぜ高田に来たのか。八代将軍徳川吉宗が、倹約令を出した。しかし、榊原政岑は吉原の遊女「高尾太夫」に入れあげて、一日に千両も二千両も使った。「吉宗が怒って、日本で一番の僻地に飛ばしてやると言って、来たのが高田なんです」。
父の助右衛門がまもなく亡くなり、母が内職をして一人で密を育てた。そして、幼い密は雪下ろしなど雪国の苦労を目の当たりにした。密の苦労に、白鳥さんが子供の頃、雪下ろしをさせられた辛さを重ね、「死んでも東京へ行くぞ」と決意して高田高校に入るために猛勉強したという。
前島密は雪国の厳しい自然を見て、「ここに居てはだめだ。東京に行って名を成さなくては」と思った。
密少年は、雪下ろしをしなくていい静岡県清水市に生まれなかったか、と思ったはず。中学生の頃、清水交歓会というのがあって、「交歓生が来るから、かまくらを作れ」と先生に言われ、吹雪の中、体操着でスコップを持って作った。どんなに清水交歓をうらんだことか。
密少年はここからどうにか出たいと思っていたところ、母方の叔父、糸魚川藩医相沢文仲に「来い」と言われた。居候をして手伝ったら「自分も医者になろう」と思った。田舎は知識人に知識人が寄ってくるけど、バカにはバカが寄ってくる。相沢先生は知識人なので俳句の会なども催した。密少年がそのとき詠んだ句がある。5歳ぐらいのとき「夕鴉 しょんぼりとまる 冬木立」という句を詠んだら、周りの大人が「すごい。天才だ」とほめる。喜んだ密少年が母に報告したら、母は「子供のうちから天才だ、神童だと言われて、その後は凡庸な人になった人がいっぱいいる。調子に乗るんじゃないよ」とたしなめられた。密少年は生涯の訓戒にしたという。
知識が増えれば増えるほど「ここにいちゃだめだ。江戸に出なくてはだめだ」と思うようになる。母は「男は一度志したら行きなさい」と突き放した。密少年が江戸に出たのは小学校6年生。電車がない時代、野宿しながら江戸に行った。「やっと雪国から離れられる。世界を見てやろう」と思ったはず。
密少年は江戸で、医者を訪ねて「住む所と食べ物をもらえれば、タダでいいから働かせてください」と頼んだ。オランダ語も英語もそうやって行動して学んだ。
高校生の頃、離れに住んでいて、大雪のときに雪下ろしをしなかったら、夜中にミシッという音がした。「このままでは家がつぶれて死ぬ」と恐怖を覚え、夜中の1時にアノラックを着て長靴をはいて雪下ろしをしたことを例に挙げ、「雪国では面倒くさいからといって雪下ろしをしないと死ぬ」ことを身をもって体験したことを話した。前島密の行動力の原点はそこにある。
日本は島国なので四方八方から攻められる。密先生は「じゃあ、日本全国の海を見てまわろう」と行動したのが素晴らしい。オランダ語を習うのには漢字を知らなければならない。オランダ語ができると医学書や科学、風俗などを翻訳した。西洋の知識を翻訳することを通じて知った。書けば覚えるし、コピー機がなかったので同じことを何度もやると覚える。それには雪国のじっと耐える精神が役立った。
知識と経験というのは大事だとして、自身の落語人生と重ねて語った。そして、歩くことで知識と経験が一緒になり、アイデアが生まれる。ダーウィンは1日4回散歩をした。密先生は日本中を歩くことで、いろんなアイデアが生まれた。
前島密は“郵政の父”と言われているけれど、それだけではない。電話、日本通運、宅配便、盲学校も密さんが始めた。田中角栄よりもすごい。坂本龍馬や勝海舟よりも上だ。
なぜ、こんなに知られていないか。これは前島密の座右の銘に、「雪泥鴻爪(せつでいこうそう)」というのがある。雪の跡に残した大きな鳥の爪跡も春になったら解ける。どんな業績も時が経てば消えてなくなる。そんなことを威張っちゃだめだと。みんなが幸せになれば俺なんかいい。縁の下の力持ちになることを厭わない。「威張るんじゃないよ」と。だから知られていない。
最後に小話を披露した。「密先生、立派な業績ありがとうございます」「いいんだ。自慢することではない。日本の役に立ってくれればいいんだ」「若い時はクラシック音楽や小説が好きだったんですか」「私は講談、浪曲が好きでね。特に広沢虎造の“清水の次郎長伝”が好きだった」「ヤクザが出てくる任侠ものですよね」「私は郵政の父。切って(切手)張ったが大好き」。
前島密を題材にした新作落語を披露するという前宣伝だったが、長いマクラというか、落語というより講演に近い。市の主催で、文化庁の助成を受けている催しなので、前島密をおちょくる内容にはできない。白鳥さんの得意な展開に持っていくことができず、講演的なものになったのだと思う。
今日の
最低気温12.1度、最高気温21.7度。晴れのち曇り。午後から一時小雨。
○……昨日、インフルエンザの予防接種をした。来月には、新型コロナワクチンの接種もある。今回はファイザー社のオミクロン株対応ワクチンだというので、11月10日に市で実施する接種を受けることにした。



○……今日は午後8時から、大谷翔平がア・リーグホームラン王を獲得したことを分析するタモリ・ステーションの特別番組に見入ってしまった。とても面白かった。
大谷のノーステップ打法は、バントをホームランにする感覚という例えとか、世界のホームラン王の王さんとWBCの栗山監督の対談が面白かった。一本足打法とノーステップ打法は意外にも共通点があった。トミー・ジョン手術についてや、移籍先がどうなるのかを追っていた。タモリさんは「彼はまるでフィクションの世界のようだ」と述べていた。

今年は白鳥さんの落語を聴くのは2回目。三遊亭にいがた(新型)だった二つ目の頃から応援していたが、その若手落語家も今年で還暦だという。
7月15日に高田世界館でやった独演会では「おばさん自衛隊」「ギンギラボーイ」「富久(とみきゅう)」の新作3席を聴くことができた。
白鳥さんの新作落語は東京では大人気なのだが、地元上越ではイマイチ。1回だけ「笑点」に出ただけではだめなのか。昨年12月12日の「謙武祭」での独演会は可哀想なほどガラガラだった。
今回も広い上越文化会館を見渡すと、想像していた通り客はまばらだった。酒臭くて迷惑になるかと思い、隅の方へ行って聴いた。酔っ払ってメモをしたので、かなりはしょってあり、正確ではないことをお断りしておく。
白鳥さんはまず、新作落語について説明を始めた。「日本で一番新作落語を作っているのは三遊亭白鳥だ」と言い、「グーグルで、〈落語〉〈ダウンロード配信〉で検索してみて。最初に三遊亭白鳥が出てきますから」という。帰ってからやってみたら確かに、白鳥さんが最初に出たし、配信数も圧倒的に多い。自分で収録した落語ライブもあって、今度聴いてみようかなと思った。
そして、いよいよ前島密の本題に入ったが、「なぜ市役所が春日山にあるのか」と切り出し、「高田と直江津の商店街が引っ張り合いをして、しょうがないから何もない春日山にできたんです。そしたらそこにヤマダ電機ができて、七福の湯ができて、J-MAXシアターができて、回転する富寿しができて…そしたら駐車場がタダだからお客さんがたくさん来て、高田と直江津の商店街がさびれた」。上越市の中川市長が「直江津に商店街はない」と失言したことが思い出される。公人である市長が言うと失言になるが、落語家は本音が言えるのだ。
三遊亭白鳥さんの実家は本町通りの「藤田模型店」で、「米久」や「春陽館」の向かい。両親が施設に入っていて、今はシャッターが下りている。「私は本町の店がどんどんつぶれていくのを目の当たりにした」と話す。
今日では東京から上越妙高駅まで新幹線で2時間になった。白鳥さんの時代でも、それまでは6時間かかった。その分、東京へのあこがれが強かった。前島密の時代はなおさらだった。「上越市で生まれた人間でしか言えないことを言えないか」というのが本日のテーマ。
前島密は江戸時代、下池部の豪農、上野助右衛門の二男として生まれた。母のていは、榊原家の大目付の娘というエリート中のエリート。榊原家は元々兵庫の譜代大名だったが、なぜ高田に来たのか。八代将軍徳川吉宗が、倹約令を出した。しかし、榊原政岑は吉原の遊女「高尾太夫」に入れあげて、一日に千両も二千両も使った。「吉宗が怒って、日本で一番の僻地に飛ばしてやると言って、来たのが高田なんです」。
父の助右衛門がまもなく亡くなり、母が内職をして一人で密を育てた。そして、幼い密は雪下ろしなど雪国の苦労を目の当たりにした。密の苦労に、白鳥さんが子供の頃、雪下ろしをさせられた辛さを重ね、「死んでも東京へ行くぞ」と決意して高田高校に入るために猛勉強したという。
前島密は雪国の厳しい自然を見て、「ここに居てはだめだ。東京に行って名を成さなくては」と思った。
密少年は、雪下ろしをしなくていい静岡県清水市に生まれなかったか、と思ったはず。中学生の頃、清水交歓会というのがあって、「交歓生が来るから、かまくらを作れ」と先生に言われ、吹雪の中、体操着でスコップを持って作った。どんなに清水交歓をうらんだことか。
密少年はここからどうにか出たいと思っていたところ、母方の叔父、糸魚川藩医相沢文仲に「来い」と言われた。居候をして手伝ったら「自分も医者になろう」と思った。田舎は知識人に知識人が寄ってくるけど、バカにはバカが寄ってくる。相沢先生は知識人なので俳句の会なども催した。密少年がそのとき詠んだ句がある。5歳ぐらいのとき「夕鴉 しょんぼりとまる 冬木立」という句を詠んだら、周りの大人が「すごい。天才だ」とほめる。喜んだ密少年が母に報告したら、母は「子供のうちから天才だ、神童だと言われて、その後は凡庸な人になった人がいっぱいいる。調子に乗るんじゃないよ」とたしなめられた。密少年は生涯の訓戒にしたという。
知識が増えれば増えるほど「ここにいちゃだめだ。江戸に出なくてはだめだ」と思うようになる。母は「男は一度志したら行きなさい」と突き放した。密少年が江戸に出たのは小学校6年生。電車がない時代、野宿しながら江戸に行った。「やっと雪国から離れられる。世界を見てやろう」と思ったはず。
密少年は江戸で、医者を訪ねて「住む所と食べ物をもらえれば、タダでいいから働かせてください」と頼んだ。オランダ語も英語もそうやって行動して学んだ。
高校生の頃、離れに住んでいて、大雪のときに雪下ろしをしなかったら、夜中にミシッという音がした。「このままでは家がつぶれて死ぬ」と恐怖を覚え、夜中の1時にアノラックを着て長靴をはいて雪下ろしをしたことを例に挙げ、「雪国では面倒くさいからといって雪下ろしをしないと死ぬ」ことを身をもって体験したことを話した。前島密の行動力の原点はそこにある。
日本は島国なので四方八方から攻められる。密先生は「じゃあ、日本全国の海を見てまわろう」と行動したのが素晴らしい。オランダ語を習うのには漢字を知らなければならない。オランダ語ができると医学書や科学、風俗などを翻訳した。西洋の知識を翻訳することを通じて知った。書けば覚えるし、コピー機がなかったので同じことを何度もやると覚える。それには雪国のじっと耐える精神が役立った。
知識と経験というのは大事だとして、自身の落語人生と重ねて語った。そして、歩くことで知識と経験が一緒になり、アイデアが生まれる。ダーウィンは1日4回散歩をした。密先生は日本中を歩くことで、いろんなアイデアが生まれた。
前島密は“郵政の父”と言われているけれど、それだけではない。電話、日本通運、宅配便、盲学校も密さんが始めた。田中角栄よりもすごい。坂本龍馬や勝海舟よりも上だ。
なぜ、こんなに知られていないか。これは前島密の座右の銘に、「雪泥鴻爪(せつでいこうそう)」というのがある。雪の跡に残した大きな鳥の爪跡も春になったら解ける。どんな業績も時が経てば消えてなくなる。そんなことを威張っちゃだめだと。みんなが幸せになれば俺なんかいい。縁の下の力持ちになることを厭わない。「威張るんじゃないよ」と。だから知られていない。
最後に小話を披露した。「密先生、立派な業績ありがとうございます」「いいんだ。自慢することではない。日本の役に立ってくれればいいんだ」「若い時はクラシック音楽や小説が好きだったんですか」「私は講談、浪曲が好きでね。特に広沢虎造の“清水の次郎長伝”が好きだった」「ヤクザが出てくる任侠ものですよね」「私は郵政の父。切って(切手)張ったが大好き」。
前島密を題材にした新作落語を披露するという前宣伝だったが、長いマクラというか、落語というより講演に近い。市の主催で、文化庁の助成を受けている催しなので、前島密をおちょくる内容にはできない。白鳥さんの得意な展開に持っていくことができず、講演的なものになったのだと思う。
今日の足跡
最低気温12.1度、最高気温21.7度。晴れのち曇り。午後から一時小雨。
○……昨日、インフルエンザの予防接種をした。来月には、新型コロナワクチンの接種もある。今回はファイザー社のオミクロン株対応ワクチンだというので、11月10日に市で実施する接種を受けることにした。



○……今日は午後8時から、大谷翔平がア・リーグホームラン王を獲得したことを分析するタモリ・ステーションの特別番組に見入ってしまった。とても面白かった。
大谷のノーステップ打法は、バントをホームランにする感覚という例えとか、世界のホームラン王の王さんとWBCの栗山監督の対談が面白かった。一本足打法とノーステップ打法は意外にも共通点があった。トミー・ジョン手術についてや、移籍先がどうなるのかを追っていた。タモリさんは「彼はまるでフィクションの世界のようだ」と述べていた。
15日22時26分=2023年=
三遊亭白鳥さんの新作落語3作炸裂!
上越市の高田世界館で「三遊亭白鳥独演会」が午後から開かれた。高田世界館では久しぶりの高座で、7割前後が埋まるまずまずの入り。白鳥さんは新作3本をやって大いに笑わせてくれた。

「白鳥の湖」の出囃子で高座に上がった白鳥さんは、久しぶりの高座だと言っていたが、昨年12月に謙信公武道館で行われた「謙武祭」で10年ぶりに故郷で独演会をやってから以来だ。その時は、観客が悲しいほど少なく、白鳥さんが可愛そうだった。「謙武祭」を数に入れたくない様子だった。

今年で還暦を迎えたという白鳥さんの実家は本町4にあり、父は96歳で知命堂病院に入院中。母は86歳で家にいるという。白鳥さんは若い頃を振り返り、「落語家になるために東京に行ったわけじゃない」という。「テレビのプロデューサーになって、南沙織と結婚したいと思っていた」という(事実は不明)。日大の芸術学科放送学科を受けたら落ちて、文芸学科に入ったそうだ。
落語家を目指すことになって、家を勘当されたというのは、おそらく本当なのだろう。高座で何回か聴いている。勘当されている間、近所の人には「英明(本名)はアフリカで行方不明になっている」と言っていたらしい(これは創作だろう)。
これまで新作落語を続けてきたことについて「古典落語も江戸時代は新作落語。作った人がいる。それが300年磨かれて古典落語と言われるようになった」と話した。そして、亡くなった三遊亭円丈師匠などと新作を作っているうちに、だんだん広がっていき、やる人が増えた」という。女性の落語家も、蝶花楼桃花や、桂二葉などが出てきたという。あとは「笑点」の裏話などで笑わせた。
↓全員に配られた「任侠流れの豚次伝」の手ぬぐい(右はチケット)

今回、入り口で白鳥さんの「任侠流れの豚次(ぶたじ)伝」の手ぬぐいが全員に無料で配られた。おのれの力で運命を切り開きながら、任侠の道に生きる「流れの豚次」として成長してゆく全10話の連続大長編である。落語のほか、浪曲や講談でやっている人もいるそうだ。新作の流れがようやく来たという実感があるようだ。
1席目では最初に作った創作落語「おばさん自衛隊」をやった。白鳥さんが通った城南中学校の同級生が高田の自衛隊に入って、やがて幹部になり「バイタリティーのあるやつに来てほしい」と聞いたこと、60~70歳のころの元気な母をモデルに作った話だという。
「戦え!おばさん部隊」は以前聴いたことがあるが、「おばさん自衛隊」は初めて。「戦え!おばさん部隊」のベースになったのではないだろうか。自衛隊が「おばさん自衛官大募集」を始めた。募集条件は年齢が50歳以上、時給1000円。「あなたも世界の平和を守ってらくらくダイエット」がキャッチフレーズである。おばさんが自衛隊に行き、巻き起こすドタバタ話。
2席目は「ギンギラボーイ」。高田本町の「いわしや薬局」のおばさんから飲まされた養命酒が発想のヒントだという。寂れた高田の商店街の小さな薬局が舞台。山の中で老夫婦で営んでいる居酒屋は、創作料理が人気で先客万来との話を聞き、民間療法をヒントに、「惚れ薬」を作る話。ばあさんとの馴れ初めをヒントに、ユンケル、リポビタンD、恋をして傷つかないようにメンソレータム、悪い男が寄ってこないようにキンカン、養命酒、告白するのに心臓に毛が生えるように毛生え薬を混ぜて男性用の「ギンギラボーイ」、女性用の「ラブラブガール」を作って、店で売り出す。ある男が買って処方箋通りに飲むと、空襲警報が鳴り、B29が編隊(変態)飛行と絨毯爆撃を行う(?)中。意中の女性へのプロポーズが成功するというストーリー。名作「マキシム・ド・のん兵衛」の薬屋バージョンという感じ。
3席目は古典落語「富久(とみきゅう)」を、白鳥さんの実話を交えて改作したもの。安アパートに住む久蔵は、大家から無理やり買わされた一枚のジャンボ宝くじを観音様の提灯に入れて黒紋付きの上に置いた。その夜、火事に遭い、アパートは燃えてしまう。翌日、富くじの当たり番号が発表されるが、宝くじは火事とともに燃えしまっていたのだった…。ところが…。
今日の
最低気温23.3度、最高気温31.9度。曇り。
○……16,17日は、頼まれた仕事に集中しなくてはならないので、ブログはお休みします。早く終われば、書くかもしれないけれど。

「白鳥の湖」の出囃子で高座に上がった白鳥さんは、久しぶりの高座だと言っていたが、昨年12月に謙信公武道館で行われた「謙武祭」で10年ぶりに故郷で独演会をやってから以来だ。その時は、観客が悲しいほど少なく、白鳥さんが可愛そうだった。「謙武祭」を数に入れたくない様子だった。

今年で還暦を迎えたという白鳥さんの実家は本町4にあり、父は96歳で知命堂病院に入院中。母は86歳で家にいるという。白鳥さんは若い頃を振り返り、「落語家になるために東京に行ったわけじゃない」という。「テレビのプロデューサーになって、南沙織と結婚したいと思っていた」という(事実は不明)。日大の芸術学科放送学科を受けたら落ちて、文芸学科に入ったそうだ。
落語家を目指すことになって、家を勘当されたというのは、おそらく本当なのだろう。高座で何回か聴いている。勘当されている間、近所の人には「英明(本名)はアフリカで行方不明になっている」と言っていたらしい(これは創作だろう)。
これまで新作落語を続けてきたことについて「古典落語も江戸時代は新作落語。作った人がいる。それが300年磨かれて古典落語と言われるようになった」と話した。そして、亡くなった三遊亭円丈師匠などと新作を作っているうちに、だんだん広がっていき、やる人が増えた」という。女性の落語家も、蝶花楼桃花や、桂二葉などが出てきたという。あとは「笑点」の裏話などで笑わせた。
↓全員に配られた「任侠流れの豚次伝」の手ぬぐい(右はチケット)

今回、入り口で白鳥さんの「任侠流れの豚次(ぶたじ)伝」の手ぬぐいが全員に無料で配られた。おのれの力で運命を切り開きながら、任侠の道に生きる「流れの豚次」として成長してゆく全10話の連続大長編である。落語のほか、浪曲や講談でやっている人もいるそうだ。新作の流れがようやく来たという実感があるようだ。
1席目では最初に作った創作落語「おばさん自衛隊」をやった。白鳥さんが通った城南中学校の同級生が高田の自衛隊に入って、やがて幹部になり「バイタリティーのあるやつに来てほしい」と聞いたこと、60~70歳のころの元気な母をモデルに作った話だという。
「戦え!おばさん部隊」は以前聴いたことがあるが、「おばさん自衛隊」は初めて。「戦え!おばさん部隊」のベースになったのではないだろうか。自衛隊が「おばさん自衛官大募集」を始めた。募集条件は年齢が50歳以上、時給1000円。「あなたも世界の平和を守ってらくらくダイエット」がキャッチフレーズである。おばさんが自衛隊に行き、巻き起こすドタバタ話。
2席目は「ギンギラボーイ」。高田本町の「いわしや薬局」のおばさんから飲まされた養命酒が発想のヒントだという。寂れた高田の商店街の小さな薬局が舞台。山の中で老夫婦で営んでいる居酒屋は、創作料理が人気で先客万来との話を聞き、民間療法をヒントに、「惚れ薬」を作る話。ばあさんとの馴れ初めをヒントに、ユンケル、リポビタンD、恋をして傷つかないようにメンソレータム、悪い男が寄ってこないようにキンカン、養命酒、告白するのに心臓に毛が生えるように毛生え薬を混ぜて男性用の「ギンギラボーイ」、女性用の「ラブラブガール」を作って、店で売り出す。ある男が買って処方箋通りに飲むと、空襲警報が鳴り、B29が編隊(変態)飛行と絨毯爆撃を行う(?)中。意中の女性へのプロポーズが成功するというストーリー。名作「マキシム・ド・のん兵衛」の薬屋バージョンという感じ。
3席目は古典落語「富久(とみきゅう)」を、白鳥さんの実話を交えて改作したもの。安アパートに住む久蔵は、大家から無理やり買わされた一枚のジャンボ宝くじを観音様の提灯に入れて黒紋付きの上に置いた。その夜、火事に遭い、アパートは燃えてしまう。翌日、富くじの当たり番号が発表されるが、宝くじは火事とともに燃えしまっていたのだった…。ところが…。
今日の足跡
最低気温23.3度、最高気温31.9度。曇り。
○……16,17日は、頼まれた仕事に集中しなくてはならないので、ブログはお休みします。早く終われば、書くかもしれないけれど。
12日20時54分=2022年=
三遊亭白鳥師匠、10年ぶり上越で高座
昨日行われた謙武祭の一環で、上越市出身の落語家、三遊亭白鳥師匠の「独演会」が開かれた。

家を出るのが遅かったため、満席で断られるかもしれないと思い、立ち見覚悟で会場の謙信公武道館に入った。だが、広い畳敷きの道場が会場なのに開演20分前になっても、客は20人しかいない。雨とPR不足だと思うが、これじゃ白鳥師匠に申し訳ない。
謙武祭に来ていた人を動員したのか、最終的に70~80人ほど集まったが、少々寂しい。

出囃子もなく白鳥さんが登壇し、開口一番「なんでしょ、この広い空間にわずかな人数…さすが地元という感じですね」と笑わせる。
そして、「故郷に戻ってくるのは10年ぶり。コロナで寄席が中止、落語家全員が仕事がなくなった。ようやく戻りかけてきたときに呼んでいただいた。ここは謙信公武道館ですか、いつの間にかこんなの建ったんですか。俺の友達もけっこう来ているんですが、ここは初めて見たと言っていた」と切り出した。
白鳥師匠の落語は、三遊亭新潟だった二つ目時代から聴いているが、既に59歳だという。実家が本町4丁目23にあるが、父親は96歳、母が86歳だという。
コロナ禍ではあったが、「私、9月13日に笑点に出たんです。びっくりしたでしょ」。で、大きな拍手。
今年9月に亡くなった6代目三遊亭円楽の先代である三遊亭圓楽 (5代目)は、名人三遊亭圓生(6代目)の一番弟子。その7番目の弟子が三遊亭円丈で、白鳥さんの師匠。新作落語の中興の祖と言われた。その円丈と先代の圓楽は兄弟弟子で、仲が悪かった。どうして仲が悪かったかは、「師匠、御乱心!」(三遊亭円丈著)という本が出ている。それを読めば分かる。だから、円丈一門は「笑点」に出さないという不文律があったという。
ところが、2年前に神奈川県逗子市で「三遊亭円楽・白鳥親子会」という落語会があった。円丈は昨年11月に亡くなったので、円楽師匠が「白鳥、俺が圓生を継いでいいか」というから、「いいんじゃないですか」と言ったら「ありがとな」と。それが「笑点」に出られた真相だという。
さて1席目は、年末に合わせて古典落語「尻餅」を披露した。江戸時代は、年末になると臼と杵を持ち歩いて餅をつく餅屋に餅つきを頼んだという。隣近所では餅つきの音もにぎやかに、正月の支度を整えているというのに、八公の家はびんぼうで餅がつけない。
八公は寒い日の真夜中、「えー、八五郎さんの家はどちらかな~」「えー、餅屋でございます」「餅屋さん、夜遅くにすいません」と一人二役で大奮闘。いよいよ餅をつく段になって、「おっかあ、臼を出せ」「尻?」「お前のお尻だよ。早く尻を出せ」。かみさんの尻をひっぱたいて、餅をついている様子を演出する。おかみさんは尻が痛くて、悲鳴を上げている。尻はまっ赤になった。
「あと幾臼あるの?」「ようやく2臼ついたばかりで、あと1臼あるよ」「あとはおこわにしてください」というオチだ。
そして2席目は、白鳥さんの新作落語で最も知られ、多くの落語家がレパートリーに取り入れている「マキシム・ド・呑兵衛」をやった。「オウム返し」という手法を使った落語である。人から習ったことを、間違えて失敗してしまうという昔からある手法である。「子ほめ」「牛ほめ」などが代表的だ。さて、「マキシム・ド・呑兵衛」は、新作落語なのでネタバレ厳禁。さわりだけ紹介する。
老夫婦が細々と営んでいる居酒屋「呑兵衛」は、いつも閑古鳥が鳴いている。ある日、銀座のフレンチレストランに行かないかと孫娘に誘われる。一流店のサービスに感激した夫婦は、居酒屋の名前を「マキシム・ド・呑兵衛」に改め、常連客相手に営業するが……。
今日の
最低気温3.6度、最高気温10.8度。曇り一時晴れ。

○……謙信公武道館に初めて入った。コンクリートの塊みたいで頑丈そうな建物。北朝鮮からミサイルが飛んできても、大丈夫そうだ(笑)。

1周200mのランニングコースもあった。

大道場には立派な客席があり、ライブができそうだが、ステージがないし、音響設備もないという。どうせ作るなら、ライブができる仕様にできなかったものか。
「武道館ライブ」をキャッチフレーズにすれば、人気が出るかもしれない。

家を出るのが遅かったため、満席で断られるかもしれないと思い、立ち見覚悟で会場の謙信公武道館に入った。だが、広い畳敷きの道場が会場なのに開演20分前になっても、客は20人しかいない。雨とPR不足だと思うが、これじゃ白鳥師匠に申し訳ない。
謙武祭に来ていた人を動員したのか、最終的に70~80人ほど集まったが、少々寂しい。

出囃子もなく白鳥さんが登壇し、開口一番「なんでしょ、この広い空間にわずかな人数…さすが地元という感じですね」と笑わせる。
そして、「故郷に戻ってくるのは10年ぶり。コロナで寄席が中止、落語家全員が仕事がなくなった。ようやく戻りかけてきたときに呼んでいただいた。ここは謙信公武道館ですか、いつの間にかこんなの建ったんですか。俺の友達もけっこう来ているんですが、ここは初めて見たと言っていた」と切り出した。
白鳥師匠の落語は、三遊亭新潟だった二つ目時代から聴いているが、既に59歳だという。実家が本町4丁目23にあるが、父親は96歳、母が86歳だという。
コロナ禍ではあったが、「私、9月13日に笑点に出たんです。びっくりしたでしょ」。で、大きな拍手。
今年9月に亡くなった6代目三遊亭円楽の先代である三遊亭圓楽 (5代目)は、名人三遊亭圓生(6代目)の一番弟子。その7番目の弟子が三遊亭円丈で、白鳥さんの師匠。新作落語の中興の祖と言われた。その円丈と先代の圓楽は兄弟弟子で、仲が悪かった。どうして仲が悪かったかは、「師匠、御乱心!」(三遊亭円丈著)という本が出ている。それを読めば分かる。だから、円丈一門は「笑点」に出さないという不文律があったという。
ところが、2年前に神奈川県逗子市で「三遊亭円楽・白鳥親子会」という落語会があった。円丈は昨年11月に亡くなったので、円楽師匠が「白鳥、俺が圓生を継いでいいか」というから、「いいんじゃないですか」と言ったら「ありがとな」と。それが「笑点」に出られた真相だという。
さて1席目は、年末に合わせて古典落語「尻餅」を披露した。江戸時代は、年末になると臼と杵を持ち歩いて餅をつく餅屋に餅つきを頼んだという。隣近所では餅つきの音もにぎやかに、正月の支度を整えているというのに、八公の家はびんぼうで餅がつけない。
八公は寒い日の真夜中、「えー、八五郎さんの家はどちらかな~」「えー、餅屋でございます」「餅屋さん、夜遅くにすいません」と一人二役で大奮闘。いよいよ餅をつく段になって、「おっかあ、臼を出せ」「尻?」「お前のお尻だよ。早く尻を出せ」。かみさんの尻をひっぱたいて、餅をついている様子を演出する。おかみさんは尻が痛くて、悲鳴を上げている。尻はまっ赤になった。
「あと幾臼あるの?」「ようやく2臼ついたばかりで、あと1臼あるよ」「あとはおこわにしてください」というオチだ。
そして2席目は、白鳥さんの新作落語で最も知られ、多くの落語家がレパートリーに取り入れている「マキシム・ド・呑兵衛」をやった。「オウム返し」という手法を使った落語である。人から習ったことを、間違えて失敗してしまうという昔からある手法である。「子ほめ」「牛ほめ」などが代表的だ。さて、「マキシム・ド・呑兵衛」は、新作落語なのでネタバレ厳禁。さわりだけ紹介する。
老夫婦が細々と営んでいる居酒屋「呑兵衛」は、いつも閑古鳥が鳴いている。ある日、銀座のフレンチレストランに行かないかと孫娘に誘われる。一流店のサービスに感激した夫婦は、居酒屋の名前を「マキシム・ド・呑兵衛」に改め、常連客相手に営業するが……。
今日の足跡
最低気温3.6度、最高気温10.8度。曇り一時晴れ。

○……謙信公武道館に初めて入った。コンクリートの塊みたいで頑丈そうな建物。北朝鮮からミサイルが飛んできても、大丈夫そうだ(笑)。

1周200mのランニングコースもあった。

大道場には立派な客席があり、ライブができそうだが、ステージがないし、音響設備もないという。どうせ作るなら、ライブができる仕様にできなかったものか。
「武道館ライブ」をキャッチフレーズにすれば、人気が出るかもしれない。
03日21時37分=2022年=
タカダshow劇場の「過疎DE閉校ラプソディ」
妙高演劇フェスティバル2日目。タカダshow劇場を見ると、3つの演目をすべて見ることになる。一番楽しみにしていたのが、劇団空志童の石田智輝さん、フリーのひとみさんを迎えての新作「過疎DE閉校ラプソディ」。なんと、ミュージカル仕立だという。開演は午後4時という中途半端な時間なのはなぜか。
↓タカダshow劇場の皆さん

ジョニー・ティロットソンの「キューティ・パイ」の軽快な歌で始まった舞台は、新潟県内にある人口50人の塩原町。残されていた最後の小学校ももうすぐ閉校になる限界集落(町)だ。
調味料は塩しかなく、住民はしょうゆもソースも知らない。町長が急死し、町が二分した町長選挙に突入する。町長の長男がしょうゆ派、次男がソース派だ。2人は郷土を愛するがゆえに、戦うはめになる。
ミュージカル仕立てということで、「ロック・アラウンド・ザ・クロック」「ダンシング・クイーン」などご機嫌な歌が使われた。マルまるやまさんのタップダンスも上手だった。最後の曲はベイ・シティ・ローラーズの「サタデー・ナイト」で、手拍子も飛び出し楽しかった。
最後はバタバタになったが、アドリブも飛び出し、楽しめた。ローカルなミュージカル、すごくいいな。
今日の
最低気温16.9度、最高気温27.0度。曇り。
○……MVPの行方が楽しみな大谷翔平選手の来季の年俸が約43億5000万円だという。途方もない金額で、大谷は使う暇もないだろう。日本のプロ野球の年俸総額は、ソフトバンクが最も多く、43億120万円だという。大谷は1人でソフトバンク1チームの年俸総額よりも多いという。こうなれば、もう円安なんか関係ない。

○……ヤクルトの村上宗隆選手がついに最終戦で56号ホームランを放ち、王貞治さんの55号を上回った。なんと、13試合、57打席ぶりのホームランだ。
そして、史上最年少での三冠王も獲得した。村上がまちがいなくMVPだ。
村上選手は3回の第2打席でタイムリーを打ったため、第4打席が回ってきた。もし4打数無安打なら打率で中日の大島洋平選手に抜かれるため、4打席目は代打が送られただろう。その最後のチャンスに打つなんて、なんと素晴らしい!
↓タカダshow劇場の皆さん

ジョニー・ティロットソンの「キューティ・パイ」の軽快な歌で始まった舞台は、新潟県内にある人口50人の塩原町。残されていた最後の小学校ももうすぐ閉校になる限界集落(町)だ。
調味料は塩しかなく、住民はしょうゆもソースも知らない。町長が急死し、町が二分した町長選挙に突入する。町長の長男がしょうゆ派、次男がソース派だ。2人は郷土を愛するがゆえに、戦うはめになる。
ミュージカル仕立てということで、「ロック・アラウンド・ザ・クロック」「ダンシング・クイーン」などご機嫌な歌が使われた。マルまるやまさんのタップダンスも上手だった。最後の曲はベイ・シティ・ローラーズの「サタデー・ナイト」で、手拍子も飛び出し楽しかった。
最後はバタバタになったが、アドリブも飛び出し、楽しめた。ローカルなミュージカル、すごくいいな。
今日の足跡
最低気温16.9度、最高気温27.0度。曇り。
○……MVPの行方が楽しみな大谷翔平選手の来季の年俸が約43億5000万円だという。途方もない金額で、大谷は使う暇もないだろう。日本のプロ野球の年俸総額は、ソフトバンクが最も多く、43億120万円だという。大谷は1人でソフトバンク1チームの年俸総額よりも多いという。こうなれば、もう円安なんか関係ない。

○……ヤクルトの村上宗隆選手がついに最終戦で56号ホームランを放ち、王貞治さんの55号を上回った。なんと、13試合、57打席ぶりのホームランだ。
そして、史上最年少での三冠王も獲得した。村上がまちがいなくMVPだ。
村上選手は3回の第2打席でタイムリーを打ったため、第4打席が回ってきた。もし4打数無安打なら打率で中日の大島洋平選手に抜かれるため、4打席目は代打が送られただろう。その最後のチャンスに打つなんて、なんと素晴らしい!
02日21時32分=2022年=
妙高演劇フェスティバルは「上越ガテンボーイズ」登場
アマチュア劇団による演劇の祭典、「妙高演劇フェスティバル」。昨日の夜の部は、結成22年の劇団上越ガテンボーイズの登場だ。夕食を食べてから、妙高市文化ホールへ向かった。演劇では珍しく「晩蝉」「伴奏、煌々と」「贋作・北の国から」の短編3本立だ。「短編傑作集」とうたっているので期待感を持って見た。

最初は「晩蝉(ひぐらし)」で、上越で初の一般公演だという。刑事サスペンスで、刑事が2人殺される。その背後には、上司の立場を利用した汚職があった。やるせなさが漂う作品。
2本目はタカダshow劇場から星崎いこい、こはるを客演に迎えた学園もの「伴奏、煌々と」。1人の男子高生をめぐる女子高生と、女子教師の対決。その結末はキスマークが示していた。
3本目は、「贋作・北の国から~誠意って一体何かね?~」(作:いしだ邦衛、演出:マルまるやま)で、純の彼女・タマコの叔父を演じた菅原文太さんのあの有名なシーンを菊川英二さんが再現。「あんたはさっきから誠意と言っている。あんたにとってこうやっていることが精一杯の誠意かもしれんが、こっちの側からは誠意にとれん。誠意って何かね?」。

五郎役を演じたマル丸山さんが、カボチャ2個を差し出し、お詫びをする場面が素晴らしい。第6代座長に返り咲いたマルまるやまさんの独壇場だ。田中邦衛を彷彿とさせる演技だった。最後にマル丸山さんがギター弾き語りで、長渕剛の名曲「西新宿の親父の歌」を歌う。とても心にしみる歌声だった。なお、Dマイナーのコードを弾くとき、6弦まで弾いているので不協和音になっている。6弦は弾かないでね。
今日の
最低気14.0度、最高気温28.1度。晴れ。
○……10月1日の出荷分からビールなどの酒類が平均13%の大幅値上げする。「ビールを買いだめしておけばよかった」と、このブログに書いたら、「1日から値上げしたわけではない」との友人からメール。在庫の状態もあり、店によって値上げの日が違うようだ。
はじめにウエルシア薬局に行ったら、淡麗生グリーンラベル350mlの24本入り1箱が2850円(税別)。2箱買うと、1箱あたり2800円となる。とりあえず2箱買って、クスリのアオキに行って値段を見たら、1箱2950円。
150円の価格差があったので、再びウエルシアに行って2箱買ってきた。
○……昨日、今日とソフトバンクとロッテの優勝をかけた一番を見ていた。ソフトバンクは2敗しなければいい。引き分けでもOK。圧倒的に有利な状況だが、そんなに簡単にいかない。昨日は柳田の同点ホームランで、そのまま引き分けになって優勝が決まるかと思ったら、山川穂高のサヨナラ2ランで勝利が逃げた。
そして今日、今日もたいへんなゲームになった。ソフトバンクは今日、勝つか引き分ければ優勝という最終戦で、6回表まで2-0とソフトバンクがリード。優勝が見えてきた6回裏、ロッテは山口がカウント1-1からライトスタンドへ逆転3ラン本塁打!なんと2-3とひっくり返された。そうなると、ソフトバンクが負け、オリックスが勝てば、オリックスの優勝というたいへんな事態になった。さらに7回裏、中村の2塁打で5-2にリードが広がった。ソフトバンクは8回表、柳田の適時打で2点差とし、2死満塁まで詰め寄ったがグラシアルが凡退。
そして、9回2死の段階で、オリックス対西武の試合結果が入った。なんと、5対2でオリックスが勝ち。絶体絶命のソフトバンクは周東、甲斐、三森が凡退で、ソフトバンクの敗戦が決定。逆転でオリックスが奇跡の優勝。こんなことってあるのか。

最初は「晩蝉(ひぐらし)」で、上越で初の一般公演だという。刑事サスペンスで、刑事が2人殺される。その背後には、上司の立場を利用した汚職があった。やるせなさが漂う作品。
2本目はタカダshow劇場から星崎いこい、こはるを客演に迎えた学園もの「伴奏、煌々と」。1人の男子高生をめぐる女子高生と、女子教師の対決。その結末はキスマークが示していた。
3本目は、「贋作・北の国から~誠意って一体何かね?~」(作:いしだ邦衛、演出:マルまるやま)で、純の彼女・タマコの叔父を演じた菅原文太さんのあの有名なシーンを菊川英二さんが再現。「あんたはさっきから誠意と言っている。あんたにとってこうやっていることが精一杯の誠意かもしれんが、こっちの側からは誠意にとれん。誠意って何かね?」。

五郎役を演じたマル丸山さんが、カボチャ2個を差し出し、お詫びをする場面が素晴らしい。第6代座長に返り咲いたマルまるやまさんの独壇場だ。田中邦衛を彷彿とさせる演技だった。最後にマル丸山さんがギター弾き語りで、長渕剛の名曲「西新宿の親父の歌」を歌う。とても心にしみる歌声だった。なお、Dマイナーのコードを弾くとき、6弦まで弾いているので不協和音になっている。6弦は弾かないでね。
今日の足跡
最低気14.0度、最高気温28.1度。晴れ。
○……10月1日の出荷分からビールなどの酒類が平均13%の大幅値上げする。「ビールを買いだめしておけばよかった」と、このブログに書いたら、「1日から値上げしたわけではない」との友人からメール。在庫の状態もあり、店によって値上げの日が違うようだ。
はじめにウエルシア薬局に行ったら、淡麗生グリーンラベル350mlの24本入り1箱が2850円(税別)。2箱買うと、1箱あたり2800円となる。とりあえず2箱買って、クスリのアオキに行って値段を見たら、1箱2950円。
150円の価格差があったので、再びウエルシアに行って2箱買ってきた。
○……昨日、今日とソフトバンクとロッテの優勝をかけた一番を見ていた。ソフトバンクは2敗しなければいい。引き分けでもOK。圧倒的に有利な状況だが、そんなに簡単にいかない。昨日は柳田の同点ホームランで、そのまま引き分けになって優勝が決まるかと思ったら、山川穂高のサヨナラ2ランで勝利が逃げた。
そして今日、今日もたいへんなゲームになった。ソフトバンクは今日、勝つか引き分ければ優勝という最終戦で、6回表まで2-0とソフトバンクがリード。優勝が見えてきた6回裏、ロッテは山口がカウント1-1からライトスタンドへ逆転3ラン本塁打!なんと2-3とひっくり返された。そうなると、ソフトバンクが負け、オリックスが勝てば、オリックスの優勝というたいへんな事態になった。さらに7回裏、中村の2塁打で5-2にリードが広がった。ソフトバンクは8回表、柳田の適時打で2点差とし、2死満塁まで詰め寄ったがグラシアルが凡退。
そして、9回2死の段階で、オリックス対西武の試合結果が入った。なんと、5対2でオリックスが勝ち。絶体絶命のソフトバンクは周東、甲斐、三森が凡退で、ソフトバンクの敗戦が決定。逆転でオリックスが奇跡の優勝。こんなことってあるのか。
01日16時46分=2022年=
妙高演劇フェスで別役実作「いかけしごむ」
今年の妙高演劇フェスティバルは午後2時、劇団空志童による「いかけしごむ」の上演で幕を開けた。イカと消しゴムが似ていることから発想した別役実氏が1989年に書いた戯曲。当時は渋谷の地下劇場ジャン・ジャンなどで上映された演目だと思う。

劇は男女ほぼ2人の会話で成り立っている。舞台にはベンチがあり、横の看板には「ココニスワラナイデクダサイ」と書かれている。あとは占い師の机と椅子。そして電話の受話器が杭からぶら下がっている。怪しげな舞台である。
女はベンチに腰掛けていると、スーツを着た男がやってきて「ココニスワラナイデクダサイ」と書いてあるのになぜ座っているのかと問う。男とやりとりしているうちに、「正直になんでも打ち明けなさい」と女が迫る。男「そんなものはない」と応えるが、女は「子供を殺した現実を直視しなさい」という。
この辺からサスペンスとミステリーの要素が加わり、不気味な雰囲気を帯びてくる。男はイカを原料とする消しゴムを発明し、そのためにブルガリア暗殺団に命を狙われていると語り始める。
子殺し、暗殺といったテーマは、1989年の作品とは思えないほど現代と共通なものがある。孤独、狂気、不条理も散りばめられている。何が本当で何が嘘か。平行線をたどるコミカルな会話によって、最後まで混迷をたどる。
不条理な喜劇とも言えるのだが、オレオレ詐欺にだまされる人を「馬鹿だな」と笑うのと一緒で、笑えそうで笑えない。
演劇フェスは、午後7時から劇団上越ガテンボーイズの「短編傑作集」の上演がある。夕食を食べてから見に行く予定だ。入場無料。
今日の
最低気温14.5度、最高気温26.6度。晴れ。
○……元プロレスラーのアントニオ猪木さんが今日、79歳で亡くなった。
話題になったのは何といっても、ボクシング世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリさんと対戦。アリさんは立ったまま、猪木さんは寝転んだままの膠着状態が続き、試合は引き分けになりつまらなかったけど。
参議院議員のとき北朝鮮を訪問したり、プロレス興行をやったりして、太い人脈があった。日本政府は拉致問題の解決に猪木さんをなぜ使わなかったのか、疑問に思う。
力道山亡き後、ジャイアント馬場とアントニオ猪木の2人がプロレスを牽引し、人気を高めた。2人の貢献は大きい。

劇は男女ほぼ2人の会話で成り立っている。舞台にはベンチがあり、横の看板には「ココニスワラナイデクダサイ」と書かれている。あとは占い師の机と椅子。そして電話の受話器が杭からぶら下がっている。怪しげな舞台である。
女はベンチに腰掛けていると、スーツを着た男がやってきて「ココニスワラナイデクダサイ」と書いてあるのになぜ座っているのかと問う。男とやりとりしているうちに、「正直になんでも打ち明けなさい」と女が迫る。男「そんなものはない」と応えるが、女は「子供を殺した現実を直視しなさい」という。
この辺からサスペンスとミステリーの要素が加わり、不気味な雰囲気を帯びてくる。男はイカを原料とする消しゴムを発明し、そのためにブルガリア暗殺団に命を狙われていると語り始める。
子殺し、暗殺といったテーマは、1989年の作品とは思えないほど現代と共通なものがある。孤独、狂気、不条理も散りばめられている。何が本当で何が嘘か。平行線をたどるコミカルな会話によって、最後まで混迷をたどる。
不条理な喜劇とも言えるのだが、オレオレ詐欺にだまされる人を「馬鹿だな」と笑うのと一緒で、笑えそうで笑えない。
演劇フェスは、午後7時から劇団上越ガテンボーイズの「短編傑作集」の上演がある。夕食を食べてから見に行く予定だ。入場無料。
今日の足跡
最低気温14.5度、最高気温26.6度。晴れ。
○……元プロレスラーのアントニオ猪木さんが今日、79歳で亡くなった。
話題になったのは何といっても、ボクシング世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリさんと対戦。アリさんは立ったまま、猪木さんは寝転んだままの膠着状態が続き、試合は引き分けになりつまらなかったけど。
参議院議員のとき北朝鮮を訪問したり、プロレス興行をやったりして、太い人脈があった。日本政府は拉致問題の解決に猪木さんをなぜ使わなかったのか、疑問に思う。
力道山亡き後、ジャイアント馬場とアントニオ猪木の2人がプロレスを牽引し、人気を高めた。2人の貢献は大きい。
18日21時05分=2022年=
上越市出身の三遊亭白鳥師匠が「笑点」に
先々週の予告から楽しみにしていた国民的番組「笑点」。今日放送された大喜利に上越市出身の三遊亭白鳥さんが出たのだ。療養中の三遊亭円楽師匠の助っ人メンバーとして登場した。2827回の笑点の放送の中で、上越市始まって以来の快挙である。

白鳥さんは白鳥の模様が入った羽織を着て登場。最初に「皆さんに幸せを運ぶ白い鳥。たもとが羽のような形になっております」とたもとを広げて自己紹介。なかなかいいぞ。

1問目。「ざんねんないきもの辞典」が子供の間で大人気だが、笑点流に「残念な鳥とは」を回答するもの。白鳥さんは、「『池袋の隣に住みてぇな』と文句言うメジロ」と回答。司会の春風亭昇太さんから「白鳥さん、いいよ」と言われる。2周り目には「いつもいっぱいいるのに、シジュウカラ」と素晴らしい回答。これに昇太さんは「上越市界隈でもどよめいているよ」と笑いを誘った。
春風亭昇太さんを中心に林家彦いちさん、柳家喬太郎さんと白鳥さんの4人が集まり、新作落語の会「SWA」(読み方は「すわっ」)をやっていることもあり、出演が決まったのだろう。
2問目は、「童話や昔話の登場人物になって、泣いてください。私が『どうしたの?』と聞きますので、お答えください」というもの。白鳥さんはヘンゼルとグレーテルを演じた。「どうしたの?」と聞かれ「森でお家を見つけ、開けたらそこにへらへら笑っている宮地がいたんです。お菓子の家じゃなくて、おかしな家だったんです」。これで待望の座布団一枚獲得した。
2周り目はみつばちマーヤを演じた。「どうしたの?」と問われ、「甘い汁を吸おうと思ったら、みんな政治家に吸われてました」。面白かったが、ミツバチの飛ぶ様子を「ミーン、ミーン」演じ、「ミツバチはミーン、ミーンとなかないよ」と昇太さんからするどいツッコミがあり、座布団2枚没収。会場は大笑い。
3問目は、白鳥さんの新作落語「ナースコール」の説明から入った。モンスター看護師が大騒動を起こす話で、たいへん面白いらしい。いろいろな落語家がやっていて、宮地さんもその一人だという。それを題材に、はちゃめちゃな看護師になって一言。そして看護師長の昇太さんが「ちょっと何してんの」と注意するので返事をするというもの。

メンバーはナースキャップを付けて気持ちが悪い。白鳥さんは「看護師長さん、コーヒーいれてきました」と切り出した。「ちょっと何してんの」「はぁー、紙コップ間違えて検尿カップだった」。
無事大喜利を終えた白鳥さんは、「こんなに楽しければ、今度から兄さんの横に座らせてください」と昇太さんに言うと、「なにするんだよ、ここで」。
↓冒頭で「白鳥伝説」を紹介


冒頭では、白鳥さんの「伝説」を3つ紹介。これは有名な話だ。白鳥さんの出演もこれが最初で最後だろうか。
【過去の記事】
◇三遊亭白鳥師匠が圓丈師匠の芸道50周年でスカパーに出演(2015年4月27日)
http://8446.blog79.fc2.com/blog-entry-2751.html
◇全犬使会2日目午後 池袋演芸場で三遊亭白鳥師匠に出会う(2014年6月2日)
http://8446.blog79.fc2.com/blog-entry-2417.html
今日の
最低気温27.7度、最高気温36.0度。曇り。台風14号の影響によるフェーン現象で、久しぶりの猛暑日に。
○……100円ショップで電卓を買った。300円のやや大きめのソーラー電卓を買った。使ってみたら、テンキーがグラグラしてタッチがよくない。「遊び」がありすぎるし、けっこう強く押さないと入力ができない。タッチ音も安っぽい。高級車はドアを閉めるときにいい音がするけれど、それと一緒。音がカシャカシャして安っぽいと、使う気にもならない。
「安物買いの銭失い」だった。電卓はちゃんとしたものを買わないとだめだな。

白鳥さんは白鳥の模様が入った羽織を着て登場。最初に「皆さんに幸せを運ぶ白い鳥。たもとが羽のような形になっております」とたもとを広げて自己紹介。なかなかいいぞ。

1問目。「ざんねんないきもの辞典」が子供の間で大人気だが、笑点流に「残念な鳥とは」を回答するもの。白鳥さんは、「『池袋の隣に住みてぇな』と文句言うメジロ」と回答。司会の春風亭昇太さんから「白鳥さん、いいよ」と言われる。2周り目には「いつもいっぱいいるのに、シジュウカラ」と素晴らしい回答。これに昇太さんは「上越市界隈でもどよめいているよ」と笑いを誘った。
春風亭昇太さんを中心に林家彦いちさん、柳家喬太郎さんと白鳥さんの4人が集まり、新作落語の会「SWA」(読み方は「すわっ」)をやっていることもあり、出演が決まったのだろう。
2問目は、「童話や昔話の登場人物になって、泣いてください。私が『どうしたの?』と聞きますので、お答えください」というもの。白鳥さんはヘンゼルとグレーテルを演じた。「どうしたの?」と聞かれ「森でお家を見つけ、開けたらそこにへらへら笑っている宮地がいたんです。お菓子の家じゃなくて、おかしな家だったんです」。これで待望の座布団一枚獲得した。
2周り目はみつばちマーヤを演じた。「どうしたの?」と問われ、「甘い汁を吸おうと思ったら、みんな政治家に吸われてました」。面白かったが、ミツバチの飛ぶ様子を「ミーン、ミーン」演じ、「ミツバチはミーン、ミーンとなかないよ」と昇太さんからするどいツッコミがあり、座布団2枚没収。会場は大笑い。
3問目は、白鳥さんの新作落語「ナースコール」の説明から入った。モンスター看護師が大騒動を起こす話で、たいへん面白いらしい。いろいろな落語家がやっていて、宮地さんもその一人だという。それを題材に、はちゃめちゃな看護師になって一言。そして看護師長の昇太さんが「ちょっと何してんの」と注意するので返事をするというもの。

メンバーはナースキャップを付けて気持ちが悪い。白鳥さんは「看護師長さん、コーヒーいれてきました」と切り出した。「ちょっと何してんの」「はぁー、紙コップ間違えて検尿カップだった」。
無事大喜利を終えた白鳥さんは、「こんなに楽しければ、今度から兄さんの横に座らせてください」と昇太さんに言うと、「なにするんだよ、ここで」。
↓冒頭で「白鳥伝説」を紹介


冒頭では、白鳥さんの「伝説」を3つ紹介。これは有名な話だ。白鳥さんの出演もこれが最初で最後だろうか。
【過去の記事】
◇三遊亭白鳥師匠が圓丈師匠の芸道50周年でスカパーに出演(2015年4月27日)
http://8446.blog79.fc2.com/blog-entry-2751.html
◇全犬使会2日目午後 池袋演芸場で三遊亭白鳥師匠に出会う(2014年6月2日)
http://8446.blog79.fc2.com/blog-entry-2417.html
今日の足跡
最低気温27.7度、最高気温36.0度。曇り。台風14号の影響によるフェーン現象で、久しぶりの猛暑日に。
○……100円ショップで電卓を買った。300円のやや大きめのソーラー電卓を買った。使ってみたら、テンキーがグラグラしてタッチがよくない。「遊び」がありすぎるし、けっこう強く押さないと入力ができない。タッチ音も安っぽい。高級車はドアを閉めるときにいい音がするけれど、それと一緒。音がカシャカシャして安っぽいと、使う気にもならない。
「安物買いの銭失い」だった。電卓はちゃんとしたものを買わないとだめだな。
15日21時37分=2022年=
桂宮治が「笑点」の新メンバーになってから妙高市初登場
昨年11月23日の「新真打三人会」のとき、桂宮治さんは「笑点」新メンバーになるとは一言も言っていなかった。テレビ局から止められていたらしい。今年新メンバーとして登場してからは一躍、人気落語家の仲間入りをした。今日、新井ふれあい会館で開かれた三人会は、桂宮治人気で、満員売り切れの盛況だった。

司会の宮信明さんが「落語会は初めての人は?」と会場に問いかけたところ、半数が手を挙げた。「笑点」の威力は凄まじい。


今日の三人会は、最初に3人によるトークと抽選会があった。トップバッターは二ツ目の若手、三遊亭遊子(ゆうこ)、続いて林家たい平の一番弟子の三味線漫談の林家あずみ、そしてトリが桂宮治である。
3人によるトークでいつもながら、「とん汁のたちばな」の話になった。「今日はたちばなで食べようとしたら混んでいて、30人ぐらい並んでいた」「ディズニーランドより並んでいた」「池袋演芸場のお客さんよりいた」という。
その話が本番まで続いていて、桂宮治さんがスタッフにとん汁以外の昼食がないかと聞いたところ、「きたない所ときれいな店のどちらがいいか」と言われ、「杉村屋」に案内されたそうだ。「行きましょう」となり、行ったら潰れそうな民家みたいな所だった(笑)という。予約で満席のため断られたというけれど、ホントかな。
次に「オーモリ」に行ったけれど、混んでいて入れず。結局、楽屋で弁当ととん汁(パック詰め?)の昼食になったようだ。
さて、トリの桂宮治さんだが、夏の落語の定番「お化け長屋」をやった。以前、立川談志がやったのを聞いたことがある。
↓「情熱大陸」に出演した桂宮治(4月)



ざっとあらすじを説明すると、長屋に1軒空きができた。全部埋まると家賃の催促も厳しくなるからと、借り手が付かないように長屋の杢兵衛と源兵衛は一計を案じる。空き家には幽霊が出るということにするのだ。
最初に来た借り手は怪談話を怖がって退散。次に来たのは江戸っ子で、怖がるどころか、礼金・敷金なし、家賃なしの好条件を喜び、すぐに越してくる。
長屋の連中は驚き、引っ越して来た男を脅かそうと、寺の鐘をついたり、障子がひとりでにスーッと開くなどの仕掛けをするというドタバタ話。今なら「事故物件」の話だ。
宮治さんは、マクラで観客を引き付けて、その勢いを落語にぶっつける。テンポの緩急がうまいし、笑いのツボを心得ている。
最初に高座に上がった三遊亭遊子は、しゃべりは上手だし声もいいが、ツボの抑え方が弱い。「大工調べ」という難しいネタを選んだのもどんなものだろうか。
林家あずみは歌と三味線がうまいし、終始笑顔で感じが良い。
今日の
最低気温10.4度、最高気温17.9度。曇り。
○……李相日監督の映画「流浪の月」を見たいけれど、上越では上映予定がない。T・ジョイ長岡か、新潟万代へ見に行くのも面倒くさいな。
白石和彌監督の「死刑にいたる病」も見に行かなくては。J-MAXシアターで上映中。

○……松山にシャガが咲いていた。少し前までは群落になっていたのだが、ずいぶん少なくなった感じがする。

司会の宮信明さんが「落語会は初めての人は?」と会場に問いかけたところ、半数が手を挙げた。「笑点」の威力は凄まじい。


今日の三人会は、最初に3人によるトークと抽選会があった。トップバッターは二ツ目の若手、三遊亭遊子(ゆうこ)、続いて林家たい平の一番弟子の三味線漫談の林家あずみ、そしてトリが桂宮治である。
3人によるトークでいつもながら、「とん汁のたちばな」の話になった。「今日はたちばなで食べようとしたら混んでいて、30人ぐらい並んでいた」「ディズニーランドより並んでいた」「池袋演芸場のお客さんよりいた」という。
その話が本番まで続いていて、桂宮治さんがスタッフにとん汁以外の昼食がないかと聞いたところ、「きたない所ときれいな店のどちらがいいか」と言われ、「杉村屋」に案内されたそうだ。「行きましょう」となり、行ったら潰れそうな民家みたいな所だった(笑)という。予約で満席のため断られたというけれど、ホントかな。
次に「オーモリ」に行ったけれど、混んでいて入れず。結局、楽屋で弁当ととん汁(パック詰め?)の昼食になったようだ。
さて、トリの桂宮治さんだが、夏の落語の定番「お化け長屋」をやった。以前、立川談志がやったのを聞いたことがある。
↓「情熱大陸」に出演した桂宮治(4月)



ざっとあらすじを説明すると、長屋に1軒空きができた。全部埋まると家賃の催促も厳しくなるからと、借り手が付かないように長屋の杢兵衛と源兵衛は一計を案じる。空き家には幽霊が出るということにするのだ。
最初に来た借り手は怪談話を怖がって退散。次に来たのは江戸っ子で、怖がるどころか、礼金・敷金なし、家賃なしの好条件を喜び、すぐに越してくる。
長屋の連中は驚き、引っ越して来た男を脅かそうと、寺の鐘をついたり、障子がひとりでにスーッと開くなどの仕掛けをするというドタバタ話。今なら「事故物件」の話だ。
宮治さんは、マクラで観客を引き付けて、その勢いを落語にぶっつける。テンポの緩急がうまいし、笑いのツボを心得ている。
最初に高座に上がった三遊亭遊子は、しゃべりは上手だし声もいいが、ツボの抑え方が弱い。「大工調べ」という難しいネタを選んだのもどんなものだろうか。
林家あずみは歌と三味線がうまいし、終始笑顔で感じが良い。
今日の足跡
最低気温10.4度、最高気温17.9度。曇り。
○……李相日監督の映画「流浪の月」を見たいけれど、上越では上映予定がない。T・ジョイ長岡か、新潟万代へ見に行くのも面倒くさいな。
白石和彌監督の「死刑にいたる病」も見に行かなくては。J-MAXシアターで上映中。

○……松山にシャガが咲いていた。少し前までは群落になっていたのだが、ずいぶん少なくなった感じがする。