04日21時47分=2019年=
懐かしの月刊誌「ボーイズライフ」

小学館が発行していた月刊誌「ボーイズライフ」を知っている人はいるだろうか。私が小学校高学年から中学生の頃、愛読していた雑誌である。1969年(昭和44年)8月発行の最終号を今も大事に持っている。今読んでもすごく面白いし、読んでいてわくわくする。当時のティーンの男子が関心を持つことが網羅されていて、すごい内容だと思う。

最後に掲載されている「休刊のお知らせ」には、「週刊ポストの創刊に伴い、発展的に吸収されることになった」と書いてあるが、事実上の廃刊であった。週刊ポストの創刊号を買った記憶があるが、その中には「ボーイズライフ」の片鱗もなく、がっかりしたものだ。
漫画週刊誌「少年サンデー」「少年マガジン」の創刊は1959年。ボーイズライフは1963年の発行だったが、読み物中心のボーイズライフは時流から外れていった。
少年対象の読み物中心の雑誌はこれしかなかった。「少年サンデー」「少年マガジン」も読んだが、ボーイズライフは知識欲を満たしてくれる特別な雑誌だった。


最終号のグラビアは、アフリカのヌーバ族と、爆発迫る十勝岳のルポ。そして、アポロ11号が月面に着陸する直前のルポ。イースター島の探検など、海外取材による写真特集が素晴らしい。
↓大好きだったパロディーのページ

小説は冒険ものの読み切り「コンチキ号漂流記」、青春小説「初恋の季節」「美人コンクール作戦」、SF小説「長く大いなる沈黙」など。
漫画は、さいとう・たかをの「からす」、篠原とおるの「真夜中の標的」である。
ほかに、模型工作、オーディオ、ガン(ピストル)特集、カー情報、パロディー、映画や音楽情報、プロ野球、詰将棋など、当時の男子が興味を持つ情報を網羅していた。
表紙は、月面着陸を想像したもの。これを見て、当時の少年はわくわくする心を抑えられなかったはずだ。
この1冊だけでも大事にしたい。
今日の足跡
最低気温3.8度、最高気温9.7度。雨。

○……フルサット内「桜花軒」で食べたスパイスカレー(900円)。ブラックペッパーが大粒のまま入っていてびっくり。

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11日23時35分=2019年=
坂口安吾の3通の手紙
先日、新潟市に行った際、「にいがた文化の記憶館」で、最近発見されたという坂口安吾の手紙を見てきた。

手紙は敗戦直後の1945年9月、新潟日報の2代目社長だった兄の坂口献吉にあてた3通の手紙など。「堕落論」の原型ともいえる内容も含まれているという。


ガラスケースに入った手紙をじっくり見てきた。万年筆で書かれたようだが、インクが色あせていて、鉛筆の文字のように見えた。敗戦直後で手紙の用紙が貴重だったこともあると思うが、小さな文字でびっしり書かれていた。
会場で「3通の手紙」の全文が書かれたA4判6ページの文書があり、もらってきた。
1通目を読みすすめると安吾らしい毒舌があふれている。「大体軍隊が大馬鹿です」「馬鹿さはこの敗戦をまねいた最大の原因でしょう」などというものや、「実際日本は原子バクダンで救われた」という、今なら“不適切”とされ、大変なことになりそうな箇所もある。
「広島と長崎は気の毒ですが、原子バクダンが現れなければ、ダラダラと、敵の上陸となり、もはや救い難い破局を辿ることになったでしょう」とその理由を述べている。
安吾は日本がアメリカ化することを歓迎していた。「我々はこの機会にアメリカの真の良さを具体的に良く学ばねばならぬ、摂取すべきを摂取して、日本独自のものに育てあげ、新しい国威を築かねばなりません」と書いているが、実際、日本は安吾が指し示した方向へ進んだ。
そして、「堕落論」らしい箇所を見つけた。「私の思うところでは、日本が真に偉大な国家となるには、どうしても、こうして負けねばならなかった」「勝つよりも負けることが大切です」とあった。
2通目には①戦争責任者を国民の手によって裁くこと②戦争を利用した不当利得者の追求③戦時中の背徳行為に対する反省と再出発……について書いている。
「戦争責任の裁きをアメリカにまかせて見物していたのでは真の建設は有り得ず、徒に骨抜の形となって第四等国民となるでしょう」。このへんはすばらしいと思う。
そして、新聞社について「新聞は率先、之をリードし、あくまで戦争責任の底の底まで究め、而して新日本建設へ向う態度が大事だと思います」と提言している。
3通目では地方文化確立案として、「新聞社で、雑誌をだしてはどうでしょう」との提言もしている。
安吾がもし生きていたらな、と思う。おそらくテレビの毒舌コメンテーターにとして活躍しただろう。
今日の足跡
最低気温5.6度、最高気温22.2度。曇り、夕方から雨。
↓周左の芸術的なホームイン


○……世界野球プレミア12は、スーパーラウンド初戦でオーストラリアと対戦。山口が2点をとられる苦しい展開。しかし4回裏、鈴木誠也の左翼へ3戦連続のホームランで1点差とした。さらに7回裏、周東が2盗、3盗し、源田のセーフティスクイズで同点のホームイン。周東の美しくも早いフェラーリのような走塁に感激した。これぞ日本のスモール野球だ。
こうなれば、試合は日本のもの。選球眼で満塁から押し出しで勝ち越し、9回は守護神山崎の圧巻のピッチングで逃げ切った。

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06日23時49分=2019年=
日経トレンディの「2019ヒット商品ベスト30」


毎年、必ず購入している日経トレンディ恒例の「ヒット商品ベスト30」と、「202ヒット予測100」の特集。時代の潮目を読むためにも、必見の特集だ。
1位 ワークマン(アパレル)
2位 タピオカ(食品)
3位 PayPay(スマホ決済)
4位 ラグビーW杯2019日本大会(スポーツ)
5位 令和&さよなら平成
6位 ボヘミアン・ラプソディ(映画)
7位 Netflix(動画ストリーミング)
8位 米津玄師(アーティスト)
9位 ルックプラス バスタブクレンジング(洗剤)
10位 ハンディーファン(日用品)
◇1位は「ワークマン」。作業服店が見せ方一つでアウトドアウエアショップに変貌した。20119年8月の売上高は前年比で約60%伸び、店舗数はユニクロ超えだという。「ワークマンプラス直江津店」が今年6月にオープンし、上越でも人気を呼んでいる。
◇2位のタピオカは、いろいろな店で飲んだ。ミスドーやモスバーガーで出したのを飲んだ。くら寿司やかっぱ寿司でも出しているそうだ。先日は農協まつりで売っていたのを飲んだ。
◇3位のPayPayは、後発ながら2度の「100億円」キャンペーンが強烈。キャッシュレス決済をポピュラーにした功績は大きい。だが、親会社のソフトバンクは155億円の赤字決算だという。還元が一番多いので最も多く使っている。これまでの還元額は2万7000円を超えた。
◇4位のラグビーW杯2019日本大会は盛り上がった。「にわか」なファンであるが、やっぱり力と力がぶつかり合う試合内容が面白かった。プロ野球の日本シリーズが低調なのも、分かる。
◇5位は「令和&さよなら平成」。全然興味なし。
◇6位は「ボヘミアン・ラプソディ」。確かに素晴らしい映画だが、地味な伝記映画である。興行収入130億円とは驚き。
◇7位はNetflix。見たいと思うけれど、見る時間がない。今のところ、AmazonPrimeで十分。音楽も聞けるし、配送特典もある。今月からアップルが「Apple TV+」の配信を始めた。月額600円(税込み)という安さで対抗した。もう少し様子をみたい。
◇8位は「米津玄師」。「馬と鹿」が初週40万枚超。「パプリカ」などプロデュース作品も軒並みヒットした。
◇9位は「ルックプラス バスタブクレンジング」。これは知らなかった。「こすらず洗える」使い勝手の良さでリピーターを増やし、発売1年で2200万本を販売したそうだ。今度買ってこようかな。
◇10位は「ハンディーファン」。“持ち運べる扇風機”が夏の定番ファッションになったようだが、買う必要なし。
10位以下も面白い。12位が「こだわり酒場 レモンサワーの素」、13位が「バスチー」、14位が「天気の子」、15位が「大粒ラムネ」、18位が「悪魔のおにぎり」、20位が「おしりたんてい」、25位が「液体ミルク」などが話題を集めた。
今日の足跡
最低気温7.1度、最高気温17.3度。曇り。

○……今日の新聞チラシにタビックスのパック旅行の告知が入っていた。見ると、「琉球王国たっぷり沖縄」というタイトルで、沖縄3日間のツアーが出ていた。当然ながら、首里城を中心にめぐるわけで、写真も使われていた。前から準備していただろうし、火災があっても差し替えるわけにもいかない。ほかのツアーもあるので、ちらしをそのまま使わざるを得なかったのだろう。


○……「プレミア12」の1次ラウンドB組で、日本は昨日の開幕戦でベネズエラを8-4で逆転勝ちし、今日は鈴木誠也の3ランなどで、プエルトリコを4-0で破った。投手陣も完璧。あとは台湾を撃破するのみ。

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30日23時32分=2019年=
映画を見る前に原作「新聞記者」を読んだ

NHKを筆頭に、最近のジャーナリズムの政権への「忖度」報道は、やりすぎだと思う。そんな中、権力に対し、果敢に立ち向かっていく望月衣塑子記者は強いなと思う。
映画「新聞記者」の原作である同名著「新聞記者」(角川新書)を一気に読んだ。望月記者の生い立ち、駆け出しの頃、そして第一線で活躍する様子が生き生きと描かれている。もうすぐ高田世界館で上映されるようなので、楽しみにしている。望月記者役は、シム・ウンギョンが務めるという。
望月記者は、研ぎ澄まされた剃刀みたいで、身近にいたら怖いキャラクターかもしれない。空気も読まず、誰が相手だろうと真実を伝えようとする一本気なところが素晴らしい。なのに、2児の母でもあり、家族を大切にしながら、生きているやさしさがある。
菅官房長官の定例会見に望月記者が加わり、いきなり対峙して食い下がるあたりが、ぞくぞくするほどの面白さ。官房長官のイライラぶりがうかがえる。納得できないことは、徹底的にやっていてスカッとする。旧態然とした日本独特の記者クラブ制度の矛盾も描かれる。
YouTubeに菅官房長官と望月記者のバトルがたくさんあるので、ぜひ見てほしい。ただ、望月記者が会見を持論展開の場にしているのは、どうかと思う。
ところで、マスコミは「権力の監視」という役割があるけれど、若い人が新聞を読まなくなり、部数が激減。新聞記者は人気の職業ではなくなり、良質な記者がいなくなってきた。合理化で記者の数も減っている。役所の発表を垂れ流すだけの新聞ばかりでは、ますます読まれなくなってしまう。
ジャーナリズムの本質を問う点で、貴重な本だと思う。映画が楽しみだなあ。
今日の足跡
最低気温26.4度、最高気温33.2度。晴れのち曇り。




○……BS朝日で昨夜、「世界の絶景をマラソンする!」と言う番組をやっていて、見入ってしまった。再放送だったようだ。第1弾の舞台、バルセロナマラソンを走るのは東京マラソンでサブスリーを達成した「女性芸能人最速ランナー」の福島和可奈さん(36)。
サグラダファミリアやカサ・ミラといった世界遺産、凱旋門などを巡るコースを、走りながら案内してくれる。もちろん、沿道のグルメも紹介。いやー、楽しそう。走ってみたいな。


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27日22時02分=2019年=
「年金だけでも暮らせます」は本当か

金融庁が公表した、公的年金以外に老後資金2000万円が必要との報告書が論議の的になっている。そのなか、荻原博子さんの「年金だけでも暮らせます」という本が売れているらしい。
タイトルだけ読むと、本当に年金だけでも暮らせると思ってしまうが、現実的には夫婦で1500万円ぐらいは必要だという。年金が破綻するときは国が破綻するときなので、年金制度は大丈夫だと書く。
年金が少なくても、最悪の場合は生活保護を受けられるし、病気でお金がかかった場合には高額医療費制度がある。夫婦で月20万円の年金を基準にしながらも、低年金でも生活できる方法はあると提案している。高齢になれば交際や旅行も少なくなり、出費も少なくなるので過剰な預金は必要ないという。
この本で、重要なのは素人が老後に投資に手を出す危険性をページをかなり割いて忠告している。証券会社や金融機関は手数料をかせぐために、手を変え品を変え売り込みをしているわけで、大方は元手を割り込むという。
投資より、無駄を省くのが一番と、具体的な節約例を挙げている。資産形成に一番やってはいけないのが、イデコと積立NISAだという。金融庁は銀行証券会社の味方で、高齢予備軍の懐を狙い金融機関の利益拡大をサポートし始めたという。本の帯に書いてある通り、「金融機関が煽る老後不安にだまされるな!」ということだ。
生命保険について面白い例えが書いてあった。
以前、テレビで「保険の仕組みは“宝くじ”と同じだ」と言ったら、生命保険教会からクレームが来て、「保険は、不孝な目にあった人にお金を出す仕組みなのに、“宝クジ”にたとえるとはけしからん」とお叱りを受けました。なので、それ以来私は、保険は“宝くじ”ではなく、“不孝クジ”だと言うことにしています。
「“クジ”とは、どういうものかといえば、みんながお金を出して、当たった人がそのお金をもらいますが、誰が当たるかは神のみぞ知る。努力するばもらえるとか、能力がある人に与えられるというものではありません。「保険」も、この仕組みと同じで、みんなが出したお金を、その年に死んだ人や病気で入院した人がもらう仕組みです。
まあ、国や金融機関、証券会社の言うことは信じちゃいけないけれど、この著者のことも鵜呑みにしてはいけない。要は自分で勉強し、自分の頭で考え、決断することだ。
今日の足跡
最低気温20.4度、最高気温29.4度。曇り。ランニング7.1km。台風3号の影響で、夜中に大雨になるおそれがありそう。
○……今日は孫の誕生日。まだ年長児なのに、YouTubeを見たいのでタブレット端末がほしいという。Amazonの6インチのタブレットに、頑丈なケースを付けてプレゼントした。画面がすごくきれいなのに驚いた。
コンテンツはやっぱり、妙高市出身のヒカキンが人気のようだ。

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19日20時43分=2019年=
「情報」に関する本2冊 両方おもしろい

これまでに出版した本を何冊か読んでいる著者の場合、中身はだいたい想像がつくし、同じことを書いてあったりする。
買うまでもない軽めの本の場合、TUTAYA高田西店へ行って、タリーズコーヒーでも飲みながら、タダ読みすることが多い。今回は堀江貴文の「情報だけ武器にしろ」と、齋藤孝の「読書する人だけがたどり着ける場所」の2冊を読んだ。330円で2時間楽しめた。
両方とも情報のことについて書いている。正反対のことを言っている部分もあるし、まったく同じことを言っている箇所もある。
堀江さんは、「情報にお金を使わないと、入ってくる情報の質が悪くなり、思考力が落ちる」「圧倒的な量の情報のインプットが大切」「個人が世界レベルで闘う時代になったということ。そして、その武器となってくれるのが、情報なのだ」と述べている。
その上で「ネット上のブログやSNSで、毎日発信を続けよう。(中略)インプット(情報収集)とアウトプット(情報発信)は、常にセットで捉えておくべきだ」と述べている。
堀江さんは情報の入り口をネットに重点を置いているが、紙の本もかなり読んでいる。
一方、齋藤さんはネットでの情報収集も否定しないが、読書の効用を強調する。くわしくは大書「読書の全技術」を読めば分かる。
「ネットで文章を読むことと、本を読むことは違う」と言う。それは「向かい方」の違いで、パッパッと短時間で次へ行こうとし、より面白そうなものへ視線が流れる。「一つのコンテンツに向き合う時間が短くなってしまう」という。
それを端的に言い表したのが「ネットで文章を読むとき、私たちは『読者』ではありません。『消費者』なのです」。「『これはない』『つまらない』とどんどん切り捨て、『こっちは面白かった』と消費していく感じです」と書く。
これを「消費しているだけでは、積み重ねができにくい」「そのときは『へえ』と思ったけれど、すぐに忘れてしまいます」「浅い情報は常にいくつか持っているかもしれませんが、『人生が深くなる』ことはありません」という。
「これは情報の内容やツールの問題というより、『構えの問題』です」。本を読むときの「さあ、この本を読もう」という構えがネットに対するときと違うのだ。
両者を総合すると、じっくり情報と向き合い、自分を深めていく「読書」と、ネットによるグローバルでスピーディーな情報の両方を、うまく組み合わせることが大事だと思う。
または、しっかり読書をして知識の基礎ができてから、圧倒的なネットによる情報取集を始めるべきなのだろう。
今日の足跡
最低気温17.5度、最高気温24.0度。曇り。

○……ネマガリタケはそろそろおしまいか。サバ缶が入ったタケノコ汁は、春の野山の味だ。新芽の息吹き、生命力がいっぱい詰まった味。サバ缶が加わることで、旨味が増すのが不思議。ちらし寿司にサバ缶を使う地方(丹後地方のばら寿司)もあるので、似た者同士だ。

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23日22時33分=2019年=
回文絵本「まくらからくま」

回文家・コジヤジコさんのデビュー絵本『まくらからくま』が4月18日、岩崎書店から発売された。1200円(税別)。

「まくら かむから くま」「まくら たべたら くま」など、全ての文章がクマにまつわる「回文」で構成された絵本。回文の出来としてはイマイチな感じもするが、伊藤彰剛さんによる絵がほのぼのとして楽しい。
話は女の子のもとに突然、「枕を抱えたくま」がやってきたことから始まる。
「回文」の本のコレクションは35冊ほどになった。回文の絵本コレクションとしては7冊目。
今日の足跡
最低気温9.8度、最高気温26.1度。晴れ。
○……回文の絵本を紹介したついでに、最近、面白かった回文を紹介したい。
「問診は下半身も?(もんしんはかはんしんも)」
「私デブ、ラブラブでしたわ(わたしでぶらぶらぶでしたわ」」
「完成、いい線か(かんせいいいせんか)」
「医師、裸体だと抱いたらしい(いしらたいとだいたらしい)」
「メイド、ひどい目(めいどひどいめ)」
「イカ煮た、大谷かい?(いかにたおおたにかい)
「回数か 定期か訊いて 買うSuica(かいすうかていきかきいてかうすいか)」
「髪の毛残り無くなり、この毛のみか!(かみのけのこりなくなりこのけのみか)」
「良い体勢、位置も決め、気持ちいい整体よ(よいたいせいいちもきめきもちいいせいたいよ)」
「松茸摘みに来て奇跡的に見つけた妻(まつたけつみにきてきせきてきにみつけたつま)」
「ズラかワカメか分からず(ずらかわかめかわからず)」
「自慰は男子の嗜みと見なし楽しんだハイジ(じいはだんしのたしなみとみなしたのしんだはいじ)」

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24日22時59分=2019年=
ハヤカワ書房の「ポケミス」

21日に上越市市民プラザで開かれた故・有沢栄一さんの蔵書頒布会の企画に携わり、搬入・搬出、受付などをした。
有沢栄一さんは東証一部上場企業、有沢製作所の4代目社長で、創業者有沢富太郎の孫にあたる。ゴルフとミステリーが趣味で、3000冊に及ぶ蔵書を残した。「地元の人に読んでもらいたい」との遺族の希望で、頒布会が行われたのだった。


3000冊というすごい量で、広い会場もたちまち本で埋め尽くされた。午前11時の開場とともに、並んでいた50人ほどが争うようにして本に群がった。
1人で段ボール3つほど持って帰った人もいたし、2時間近く本を物色した人もいた。本好きには「宝の山」だろう。
↓本棚に並べておくだけでも楽しいポケミス

ボランティアの人は、好きなだけ本を持って帰ってもいいことになっていたので、30冊ほどもらってきた。ミステリーは翻訳ものだけなので、あまり読んだことがなかった。でも、ハヤカワポケットミステリーは、良いラインアップがそろっていて、古書でも高値がついているし、これを機会に読んでみるか、と思い、10冊ほどを抱えてきた。
抽象画を表紙にしたデザインは秀逸で、装丁がしゃれている。しかし、中を開くと小さな活字が2段で並び、老眼の目じゃとても読めない。それでも、ポケミスは飾っておくだけで楽しい。表紙を眺めながら、内容を想像して楽しむことにする。
ほかに食べ物のエッセイとか、新書ももらってきた。しばらく、読むものには不自由しない。
今日の足跡
最低気温14.7度、最高気温23.9度。曇り。朝も暑いぐらいで、もう初夏と言っていい気候だ。
○……小出義雄監督が亡くなった。2004年12月、妙高市(旧妙高村)の村制50周年記念事業で、Qちゃんは小出義雄監督とともに招かれ、村民や子供たちを対象にした講演会に出席した。2人そろって出席し、その出演料300万円のほとんどを中越地震の被災者に寄付した。Qちゃんは松葉づえをついて来場した。思えば、この時でコンビは最後だったのではなかったか。小出監督のご冥福をお祈りいたします。

○……閉店した上越市北城町2のレストラン「カノア」の跡。出店する動きはまだないようだ。(該当記事)

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05日21時40分=2019年=
ドナルドキーン&瀬戸内寂聴の対談本「日本の美徳」

日本文学、日本文化の研究者で、柏崎市にゆかりがあるドナルド・キーンさんが2月24日に96歳で亡くなった。この本は対談集ではあるけれど、もしかしたら最後の本かもしれない。2018年7月発行。
ニューヨークの古書店で『源氏物語』に魅了されて以来、日本の文化を追究しているキーンさんのこれまでの研究、日本文化の評価、「死」についての考えなどが、非常に分かりやすい。対談だからなのだろう。
この本の時点で、2人とも96歳という高齢ではあるが、頭脳は明晰でうらやましい。キーンさんが「私は今が、人生で一番いい時期です」と言い切れるのが見事。谷崎潤一郎、三島由紀夫、川端康成といった大文豪と接した貴重な体験など、とてもおもしろかった。そして、日本文化への深い愛情が感じられ、その生き方に勇気付けられた。
残念なのは右派メディアがキーンさんのことを<日本国籍を取得し、日本人を感動させた>と持ち上げ、本質を捻じ曲げてしまったことだ。キーンさんは、日本人に対する苦言もちゃんと言っている。
本書で一番印象に残ったのは「太平洋戦争が終わってから、戦死した日本人は一人もいません。…世界中のあちこちで、多くの人が戦争で死にました。それなのに、日本人は一人も戦死していない。そのことを、決して忘れてはいけないと思います」。
瀬戸内さんも「仏教の教えの中で、とても大切なのは、『殺すなかれ』ということです」と言っている。意味は深い。
二人とも「書くことが健康の源」と言っている。このブログも見習いたい。
今日の足跡
最低気温3.3度、最高気温20.5度。晴れ。

〇……先日、めざましテレビで「信号機のない横断歩道の車の一時停止率」という調査を紹介していた。日本自動車連盟(JAF)が行った全国調査だという。ワースト1位は栃木県で0.9%だった。1位は長野県でなんと58.6%で3年連続。全国平均は8.6%。

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19日22時31分=2019年=
ドナルドキーンの「百代の過客」 日本人の日記に価値観


先日亡くなったドナルド・キーンさんの追悼番組「伝えたい キーン先生の日本文学愛」をNSTで3月11日に放送していたのを録画して見た。2014年4月12日放送の再放送だ。その番組で紹介されていた本「百代の過客」が代表作なので読んでみようと、上下2冊の古書を買った。まだ、少ししか読んでいないが、面白そうだ。
↓キーン・センターに復元された書斎

柏崎市にあるドナルド・キーンセンターに書斎が復元されているという。まだ行ったことがないので、ぜひ行ってみたい。
キーンさんはアメリカ人でありながら、日本人以上に日本人である。研究者として素晴らしい実績をあげているが、中でも「百代の過客」は代表作。日本人の日記に注目し、文学的価値を見出したのが素晴らしい。日本は日記の宝庫だったのだ。
↓百代の過客

それにしても、アメリカ人のキーンさんが、どうやって平安時代の書物を読み解いたのだろう。
平安初期から江戸時代までの日記を読み解いているが、実に素晴らしい着眼点だ。番組では啄木の「ローマ字日記」についても述べているが、あとがきを読むと小林一茶の日記も読んでいることがわかった。続編として、近代までの日記について書いてほしかった。
蛇足だけれど、キーンさんはMacBookを使って原稿を書いていた。
今日の足跡
最低気温2.4度、最高気温18.5度。晴れ。昨日、今日と晴れたが、花粉はそれほど飛んでいない。

〇……某レストランの「ココア」。クマだろうか。ハートマークも描かれている。

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