「蟹工船」と「母べえ」
小林多喜二のプロレタリア文学の傑作を映画化した「蟹工船」の上映会に行ってきた。会場は上越市の高田日活。まるで映画の設定である昭和初期に戻ったようなレトロな雰囲気である。
現代のワーキングプア、格差社会に通じるとして書店に平積みされるほど売れている新潮文庫であるが、今回は昭和28年に映画化されたもののリバイバル上映会である。
上映前にあいさつに立った上越映画鑑賞会の増村会長によると、映画の需要が多いことから、今回はニュープリントだという。そして館内は半分近くも観客が入って「大入り」の部類である。
監督、脚本はこの作品が初めての山村聡。
この作品では自ら出演もしている。亡くなったのは2000年5月26日で、90歳まで長生きしている。何といっても日米合作映画「トラ トラ トラ!」(1970年)で山本五十六を演じたのが記憶に残る。あのすごい存在感はほかの人ではできなかった。
さて、映画であるが、リアリズムというか自然主義というか、不潔な船内のにおい、蟹のにおいなどがしてくるようだった。
昭和のはじめ、折からの不況で仕事にあぶれた男たちを乗せた蟹工船「博光丸」はベーリング海の漁場を目指し、ソ連に対抗して外貨を獲得しようと漁に出た。
実際は資本家の金儲けであるが、「お国のため」との大義名分がある。そのためには、労働者を人と思わずこき使う。「監督」の浅川ら幹部は、SOSを発する船を無視したり、海が荒れると分かっていながら船を出し、多くの犠牲者を出しても平気である。そして、それに反抗する者は、撲殺するというひどさだ。
怒り心頭に発した男たちは、ついに監督に要求書を突きつけ、拳銃で威嚇する監督を叩きのめした。翌朝、海軍の駆逐艦が船にやってくる。「助かった」と思った男たちだが、武装した水兵が銃口を向けたのは、男たちに対してだった。
この映画は学生のころ見たはずだが、あまり覚えていない。なんだか「戦艦ポチョムキン」(セルゲイ・エイゼンシュテイン監督、1925年)と記憶がごっちゃになっている。
最後に付け加えると、今回はニュープリントということだったが、もともとの録音が良くないようだ。その上で、東北なまり(?)を早口でしゃべるものだから、外国語を聞いているようで、ぜんぜん何を言っているかわからない。今のデジタル録音に慣れてしまったので、余計聞きづらいのだろうか。
ところで、昨日、吉永小百合主演の映画「母べえ」をDVDで見た。
同じ昭和はじめの話である。日中戦争の激化により、文学者だった「父べえ」は治安維持法違反の思想犯として投獄されてしまう。
「父べえ」は「母べえ」や2人の娘は父を信じて暮らすが、「父べえ」は転向を拒否し、ついに獄死してしまう。
このあたりは同じく治安維持法違反で逮捕され、転向を拒否したため、特高警察の拷問で虐殺され、29歳の短い生涯を終えた小林多喜二と重なる。
それはともかく、さすがは山田洋次監督である。シナリオは完璧だし、配役はばっちり。「武士の一分」以来の檀れいも素敵だったし、2人の娘たちのかわいらしさに救いと希望があった。
60代の吉永小百合が30代の母を演じるが、それほど不自然ではなかった。ひたむきで、ぐちひとつ言わず、かいがいしく働く、あの時代の母親は、吉永でなければ演じられる人はいなかった。山田監督はそう判断したのだろう。
脇役では鶴瓶の演技(もしかしたら、そのまま?)が最高。「鶴べえ」というしゃれだろうか。
最低気温20.5度、最高気温30.5度。朝方、雲がすこしずつ晴れてきて、山がくっきり見えた。雲と青空が美しかった。
今日は8月31日。明日から9月である。ススキの穂が出始めた。もう秋である。
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木村屋本店のあんパンはもう食べられない
上越市中央1の木村屋本店が、今日30日に最後の営業を行い閉店した。
この店は創業が明治35年というから、すでに100年を超える老舗である。
上越市に100年を超える店ってそんなにない。パン屋さんとしては一番の老舗ではないかと思う。
この店は、なんと言ってもアンパンである。今の社長は4代目だが、初代の社長が東京の木村屋で修業し、のれん分けしてもらい直江津に帰ってきて開店したのだ。
だから、あんパン発祥の店、銀座・木村総本店のあんパンと同じ製法で、パンの真ん中に桜の花びらの塩漬けがのっている。
あんこの甘さと、桜の塩漬けのしょっぱさのハーモニーが抜群で、スイカに塩みたいなもんだ。
でも、この塩漬けは子供のころはあまり好きではなかった。大人になってから、そのうまさに気付いた。
今日は仕事だったが、昼食用にと店に行って、アンパンを買ってきた。25日から半額割り引きで、安く買えた。だがこれで、もう永遠に食べられないかと思うと、残念だった。
いまは夏なので売っていないが、冬には黒パンがここの名物。いやあ、この黒パンの味は懐かしい。
それと3色パン。3種類の味は、白あん、こしあん、クリームだったかな。子供のころはこれと、チョココロネ(渦巻きパンの中にチョコが入っている)が一番の好物だった。甘食なんていう甘くて歯にくっつくパンもあったっけ。
直江津の街中は閑散としていて、人通りがほとんどない。こんな中で商売をやれるわけがない。ショッピングセンターの中に入るなど、もう少し早く手を打てなかったのか。記憶に残る懐かしの味だけに、残念である。
最低気温22.1度、最高気温26.8度。曇りときどき雨。
仕事帰りに東城の三上酒店内で開かれた無料のクラシックコンサートに行ってきた。
上越吹奏楽団のメンバー4人による弦楽四重奏である。つまり、バイオリン2本、ビオラ、チェロの構成である。
クラシックはブランデンブルク協奏曲など少しだけで、あとはポピュラーである。いや、葉加瀬太郎のエトピリカや、ヨーヨーマのリベルタンゴはクラシックだったかな。
後半は夏は来ぬ、おぼろ月夜、ふるさと、少年時代など夏の歌が中心。最後は瞳を閉じて、翼をくださいなどで締めくくった。
演奏はアマチュアなのであるが、20人ほどの観客でのアットホームな演奏会だった。
それにしても、フレットのない弦楽器は音程をとるのが難しい。プロの演奏家でも音程を外すことがあるぐらいだから、アマチュアでは大変だ。
実は、私もバイオリンを持っているのだが、少し練習してあきらめてしまった。
まず、ノコギリで切るような不愉快な音である。それが自分の耳のそばで雑音を発するのだから、まいってしまった。それに大音量である。周りの人に迷惑をかけずに練習するのは至難の業である。
バイオリンは幼少のころからやらないと、絶対に不可能な楽器だと分かった。
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ネットで一躍有名になった中国の「iPhoneガール」
「iPhoneガール」のことが、先日新聞に掲載されていた。
アメリカのアップル製の携帯電話「iPhone3G」を製造している中国人の女性労働者の写真が誤って携帯電話に記録されたまま出荷され、その女性が「中国で最もかわいい女性労働者」としてネット上で有名になっているという。
英国のキングストン・アポン・ハルに住むハンドルネーム「markm49uk」さんは、購入したiPhoneを開封した際、壁紙として若い女性の写真が表示されているのに気が付いた。
話題の女性は中国の電機メーカー、富士康科技集団の深セン工場(広東省)に勤務しており、購入した男性がネット上に写真を掲示したという。名前は公表されず、同社は「従業員が機能チェックのため撮影した写真を消し忘れたのだろう」と説明している、と記事にある。
購入した男性がネット上に写真を掲示したことで、話題を呼び、世界中に彼女の人気が広がったという。
笑顔でVサインを掲げて写っている写真のほか、2枚がある。
どうも、20歳未満の若い女性のようだ。
たしかにかわいらしい。素顔がきれいで、純朴な笑顔が美しい。
映画「初恋の来た道」で突如、現れたチャン・ツィイーみたいである。現代の若い日本女性には、もういないかもしれない(笑)。
iPhoneは、中国のこのような若い女性労働者によって作られていることを、うかがい知ることができた。
最低気温22.2度、最高気温31.0度。曇りときどき雨。
愛知県や首都圏などは大雨でたいへんな被害が出たようだが、こちらは少し降った程度でよかった。
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上越市にあの、上野由岐子投手がやってくる!
9月19日から21日まで、上越市の高田地区が全日本総合女子ソフトボール大会の会場になるそうで、北京オリンピック金メダルに輝いた、あの上野由岐子投手がやってくるという。
上越市と糸魚川市は来年のトキめき新潟国体のリハーサル大会のソフトボールの会場なのである。上越市がメイン会場なので、おそらく上野投手を見ることができるはずだ。
ぜひ、見に行きたい。テレビとは球の速度感が随分違うと思う。
投手板から本塁までの距離が、野球は18m44cmだが、ソフトボールはそれより5m以上短い13メートル11cmである。上野投手は最速119km/hの球速ということだが、野球と比べるとマウンドと打者までの距離が近いので、野球の場合に例えると160km/hぐらいの実感があるらしい。
ところで、先日8月25日にNHKテレビで放送した「NHKスペシャル 女子ソフト・金メダルへの軌跡」はおもしろかった。
上野投手のスピードの秘密や、金メダルに至る情報戦、場面場面での選手の心理状況などが良く描かれていた。
特にアメリカとの決勝戦。アメリカの先発は、エース左腕、キャット・オスターマンである。前日は1イニングの調整登板で、調子は最高。いきなり3者三振で試合は始まった。
対する上野は3連投。前日の2試合はいずれも延長戦なので3試合分である。それでもマウンドに立つのだからすごい。西鉄が全盛期のころの鉄腕・稲尾の女性版である。
自信満々のオスターマンの姿を見ていたら、「たぶんアメリカに負けるだろう。その覚悟で上野はマウンドに立ったのだ」と思った。
ところが、この番組を見たら違っていた。上野は右バッターの内側に食い込むシュートボールを極秘で温めており、秘密にしていたのだ。それを準決勝のアメリカ戦で初めて投げ、敗れたにはしろ、好感触をつかんでいた。アメリカは、驚いたことだろう。
さらに、オスターマンの投球フォームを分析し、浮き上がるライズボールか、沈むボールかを見破り、ベンチから「上!」「下!」と合図を送っていたのだ。
単なる「金メダルへの執念」だけではない、冷静な分析があったのだ。
最低気温23.0度、最高気温30.7度。曇りときどき雨。
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雪形研究の先駆、田淵行男氏の記念館を訪ねる
所用で長野県安曇野市へ行ってきた帰りに、田淵行男記念館に立ち寄った。
田淵(故人)は日本を代表する山岳写真家であり、ナチュラリストであり、高山蝶をはじめとする昆虫の生態研究や生態写真、精密画、さらには詩人でもあった。
そして、彼の研究、才能のほんの一部であるが、雪形研究に燦然たる光を放っている。
雪形(ゆきがた)とは、雪消え時期に山肌に現れる地肌、もしくは雪の紋様である。昔の農民は、この雪形を見て、種まきや農耕の時期の目安とした。
西洋人は夜空を見て、想像力で星座を考えたが、日本の農民は、雪の形を見て想像力を膨らませた。この違いは面白い。
現在では、保温折衷苗代による育苗技術の発達により田植えが1か月も早くなり、目安としての役割は終えた。だが、春の風物詩として、または観光資源として、再び脚光を浴びている。お土産に、安曇野の雪形が掲載されているパンフレットを買ってきた。
この記念館を訪れる人のほとんどは山岳写真に興味があるか、登山家であろう。館内では、ちょうど「聳える山、移りゆく山 田淵行男のカラー山岳写真」展をやっていた。
私のように雪形の研究の第一人者を少しでも知ろうと訪れる人は少ないに違いない。
雪形研究の集大成が昭和56年に学習研究社から発刊された「山の紋章 雪形」である。彼の著作は36冊あるが、雪形の本はこれ1冊だけである。ところが、全国のすばらしい雪形を網羅しているだけではなく、古文書などの記録をきちんと書いてあり、その知識の広さ、研究の深さをうかがい知ることができる。
この本は図書館でしか見ることができず、入手不可能なのが残念だ。
以前、安曇野に雪形探訪に訪れたことがある。春先には常念岳の常念坊、鹿島槍南峰の鶴、御陵岳の武田菱、白馬岳の代掻き馬、大日岳の仔馬、白馬乗鞍岳の鶏など、すばらしい雪形を見ることができた。
この記念館は、安曇野市豊科南穂高にある。電話0263-72-9964。長野自動車道の豊科インターから車で5分。
最低気温21.8度、最高気温32.3度。上越に比べて、安曇野市はやはり涼しかったと思う。
行くとき、車の中でNHKラジオでやっていた夏休み子供電話相談室をやっていて面白く聞いた。
小学校4年生の女の子が「何で人は恋をするのですか」と聞いていたので、驚いた。アナウンサーが「○○ちゃんは恋をしているの?」と聞いたら、「しています。小学校1年ごろから」とはっきり答えたのには驚愕。いまの小学生はなんと、早熟なのであろうか。
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タイトルにだまされる映画もある
タイトルにだまされる映画ってある。
さて、エロチックコメディ・ラブストーリーの傑作「40歳の童貞男」(原題:THE 40 YEAR OLD VIRGIN)というアメリカ映画がある。2005年の作品で、監督はジャド・アパトーである。ちょっとビデオ屋で借りづらい映画だが、思い切って借りるといい。
40代のオタクの童貞男の“ロスト・ヴァージン”(男の場合もヴァージンである)を描いた、おかしくて愛おしいコメディ映画である。ある晩、ポーカーの最中に職場の同僚に自分が40歳で童貞だとバレてしまい、翌日から彼の“ロスト・ヴァージン大作戦”が始まるという話。そんな時、向かいの店で働く女の子と出会う。
恋人役には「マルコヴィッチの穴」のキャサリン・キーナー。彼女がかわいい。
まあ、「40歳の童貞男」という設定と、ぴったしな配役が成功のもと。それにストーリー展開とテンポが良くて、観た後がハッピーエンドでさわやかだった。下ネタとギャグも楽しく、いやみがない。
伝説となった胸毛の脱毛シーンであるが、実際に接着剤みたいな糊を胸毛に塗り、シートを張ってベリっと一気にはがすシーンは本物である。5か所ぐらいの胸毛はがしをやったはず。5台のカメラを使って一発撮りで撮影されたという。このシーンは最高である。涙が出るほど笑える。 「アメリカン★パイ」 (1999年)に匹敵する童貞喪失映画の傑作である。
オタク男を描いても、日本の「電車男」のように、女性とのコミュニケーションが苦手という感じではない。ちゃんとユーモアを交えた会話もできる。なにか、日米の差を感じてしまった。
この映画に味をしめてしまい、同じようなタイトルの映画を借りてきた。「40cmの童貞男」(未公開)という映画である。
「40歳の童貞男」の第2弾だと思って、期待して観たら、ひどい作品だった。見終わってからディスクをみると、同じ監督ではなく、ニック・ガイタジスという人だった。
タイトルは「GETTIN' IT」。邦題は「40歳の童貞男」のヒットにあやかったもので、原題とは何の関係もなかった。
10代の童貞シルバー君が、超特大のコンドームを買ったことから、町中に巨根の持ち主だという噂が流れ、大騒動になる。発想はおもしろいのだが、なにしろストーリー展開がひどく、テンポが悪い。
最低気温19.9度、最高気温31.4度。久し振りに真夏日である。だが、朝はすごく涼しかった。
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津南町ロケの「ミッドナイトイーグル」
津南町で映画ロケが行われた「ミッドナイトイーグル」をDVDで鑑賞。北朝鮮との緊張が今も続く中、こんなことが実際に起きることもあり得るかな、という映画であった。
防衛省が全面協力したアクションシーンのスケール感もあり、デートムービーや、ひまつぶし鑑賞には、まずまずの作品かもしれない。だが、説得力、スリル感、リアル感にとぼしく、残念な作品であった。
原作は読んでいないが、高嶋哲夫は科学者で、論理的な組み立てがきちっとしている作家である。この作品は、日本の安全保障の問題点や、戦争の矛盾点などをきっちりと描写した作品だと聞いている。それが映画になると、こんな作品にねじまげられてしまうのだから、いったいどういうわけか。
たとえば、戦場を命がけで撮影するカメラマンが、アラブの子供が爆撃で死ぬのを見て仕事をやめるのは理解できない。命を助けられた自衛隊員が重要な軍事秘密を民間人にぺらぺらとしゃべってしまう点なども、おかしい。日本の総理大臣は、実際にこんな重大事件が起きた場合、自分の決断だけで重要な決定ができるのだろうか。軍事に関する判断の過程などが、ぜんぜんリアリティがない。うそっぽいのだ。こんな映画を見たら、日本の防衛を心もとなく思ってしまう。
監督と脚本が悪いのだろうが、あと48時間で何百万人も死ぬというのに、映画のテンポが実に悪い。秒読み段階に入っても緊張感がなく、暗号解読の過程もスリル感に結びついていない。米軍のステルスが墜落したのに、米軍が捜索せず自衛隊だけというのもおかしい。ステルスの窓ごしにライフルで撃たれる場面があるが、ふつうの窓ガラスなら分かるが、ステルスだよ。
それから、すごいスケールの映画だという話だったのだが、本当だろうか。まずは、雪崩れの場面のCGのおそまつさ。それから最後のナパーム弾の場面は、期待していたのだが、中継が途切れる画面でごまかした。
この映画は2007年冬、新潟県津南町の雪原でロケが行われた。写真は津南町で撮影された場面である。
映画のクライマックスとなる冬山で展開される銃撃戦はスキー場のマウンテンパーク津南で、雪原に不時着し粉々になった爆撃機の場面は牧場で撮影された。津南町の住民がエキストラとして戦闘服を着た工作員役などをやったという。
最低気温20.8度、最高気温24.1度。きょうも涼しい一日。北京五輪が終わってさびしい。
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「カレーうどん」に失望
バロー上越モールのフードコートに最近できた「オルカプラス」。カレーうどんがおいしい店として知られる。
食べてみた。看板メニューのカレーうどん550円なり。なんだこりゃ。カレーライス用のどろっとしたカレーをかけただけのうどんではないか。小麦粉を使わずとろみを出しているというが、玉ねぎを煮込んだとろみではあるまい。ジャガイモをミキサーにかけたようなザラザラしたとろみである。
具は長ネギと、豚肉と、油揚げ、かまぼこ。うどんは注文のつどゆでているようだし、具もそのつど入れているようだ。それはいいとして、具が少なすぎる。空揚げや、コロッケ、カツのトッピングがあるようだが、トッピングしなければ満足できないのでは困る。だしも少し弱すぎるのだが。うどんはけっこういける。
学生時代、東京・中野の老舗そば店でアルバイトしたことがある。ここのカレーうどんはうまかった。
作り方は簡単。そばつゆをなべにかけ、切ったたまねぎと豚肉を入れる。少し煮立てたら、カレー粉を小さじ1杯入れ、最後に水溶き片栗粉を入れてとろみを付けて出来上がり。あとはゆで上げたうどんにかけるだけ。5分もあればできる。これがそば店のカレーうどんである。小麦粉は使わない。これが実にうまいんだな。そばつゆがいいと、うまいカレーうどんができる。
ときどき、このレシピで作って食べているが、自分で作ってもうまい。
最低気温20.2度、最高気温24.8度。
一日中、雨が降ったりやんだり。最高気温が25度を下回った。アイスコーヒーより、温かいコーヒーのほうがうまい。
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夏に涼味「なますカボチャ」
農家の直売所でなますカボチャを買ってきた。1個400円。
この辺では、「そうめんカボチャ」「糸うり」とも言うし、「なます瓜」「錦糸うり」などと呼ぶ所もある。
ウリ科カボチャ属のペポカボチャの一種で、ズッキーニなどと近い仲間だという。ゆでると果肉がそうめん状にほぐれる。市場に出ることはあまりなく、朝市か農家の直売所で販売される。関東地方などでは珍しく、高級料亭などで使われる程度だそうだ。
新潟県の特産らしいが、長野県北部でも作られている。7~9月に収穫され、冬まで貯蔵できる。
だが、味がたんぱくで、涼しげな色、しゃきしゃきした食感などから、夏の涼を楽しむ食材だろう。水分を多く含み、低カロリーでダイエットに良いそうだし、豊富なカリウムで利尿作用も期待でき、むくみやすい人に良いとか。食欲のないとき、さっぱりいただくのが最高だ。
さて、今まで食べることはあっても、料理をすることはなかったので、母に聞きながら今回挑戦してみた。
まず、へたと、下の部分を切り取り、横4つに輪切りにして、種を取る。次に沸騰した湯に入れ、15分ぐらいゆでる。半透明になり、竹ぐしがスッと通るようになれば良い。ゆですぎないことが肝心。
ゆであがったら、水にさらして少し冷ます。ざるに上げて、水道水を流しながら手でほぐす。そうめん状にどんどんほぐれてくる。色は黄色で鮮やかである。なんと楽しくも不思議なカボチャだろう。
水を切ってから、酢と砂糖で調味すれば酢の物の出来上がり。キュウリやみかんとあわせてもいい。
そのままソーメンのようにして、そばつゆで食べてもおいしい。ちょっと変わったサラダにもなる。酢味噌あえ、マヨネーズ芥子あえもおいしい。炒めてもいいし、固ゆでにしてみそ漬けにしてもおいしい。
最低気温21.4度、最高気温28.0度。
朝方は強風で、街路樹の枝が折れたりした。
久しぶりに10キロのランニングをしたが、強風を受けるとぜんぜん進まない。足の裏の筋を痛めた部分はなんとか大丈夫だった。
ところで、今日は夕方からガクトが出演しての謙信公祭の出陣行列。昨年は見てきたので、今年はテレビでの鑑賞となった。地元JCVで生中継していたので、知り合いの家でワインを飲みながら、わいわい言って楽しんだ。こんな見方のほうが楽だな。
今年は天候は曇りで気温が低かったので、条件はいい。見ていた限りでは昨年より人出は多かったような気がする。
行列は30~40代の女性が目立った。
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漬物に最高「紫水ナス」
ナスは長ナス、ミズナス、米ナス、丸ナスなどいろいろな種類があるが、妙高市や糸魚川市特産のナスに「紫水(しすい)ナス」というのがある。
紫水ナスは十全ナス系の漬物用のナスで、漬けたときに鮮やかな紫色になって食欲をそそる。
皮は薄くてやわらかい。身はきめ細かく、甘みがある。
ホントに漬物のために生まれてきたようなナスである。
上越市のマルコシ食品では、このナスを季節限定で販売していて、お中元などに大人気だという。
朝市や国道18号線沿いの妙高山麓直売センター「とまと」などにも売っている。一度食べたら、このナスのとりこになるはずだ。
最低気温18.8度。最高気温28.8度。気温差が10度もある。朝晩はすごく涼しくなった。
草むらでは虫の音がやかましくなった。もう秋の入り口である。
あすは、謙信公祭。ガクトがまたやってくる。1000人規模の時代行列も行われ、すごい混雑になるだろう。
あすは休みなのだが、去年も見たし、今年はもういいかな。
だれか、You Tubeに動画をアップしてくれるだろう。
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