宝来軒のつけ麺
最近、上越市大町の宝来軒の、つけ麺にはまっている。同様の客が多いらしく、昼を見る限り多くの客がつけ麺である。
今年は兄弟で新潟のラーメン博に出て、準優勝したという。弟は昨年優勝しているので、2年連続の好成績である。
中華料理店の古い店としては、直江津地区が「上海軒」で昭和9年創業、高田地区がこの「宝来軒」で昭和10年創業である。ただしオーモリは、それより前に屋台で営業していたというし、それより前にカフェでもラーメンをメニューに加えていたようだ。
つまり、ラーメンは上越では昭和ひとけたに伝わり、定着していったのだ。
宝来軒は兄弟でやっていて、兄は本店でその歴史と伝統を守りながら、新しい味を追求している。弟はGOGO宝来軒で新時代のラーメンにチャレンジしている。
それで宝来軒のつけ麺であるが、中太で食感がつるつるして、腰が強い手打ち麺が実にいい。それに通常で麺が300グラムもあり、おなかがいっぱいになるのがうれしい。GOGO宝来軒のラーメンの麺も、兄が打っているのだという。
醤油だれは濃い目だが、麺とのからみが良く、なかなか良い味を出している。「トクつけ」(750円)を頼むと、たれの中にあぶってから炒めた角切りシャーシューがごろごろ入っている。その上に魚粉と、卵半個が乗る。
醤油だれのほかに、タンタン、みそ味があり、それぞれ「あつもり」にできる。割りスープがポットに入って出てきて、食べ終わったスープを割って飲めるようになっている。
昼時はすごく込み合う。平日はネクタイを締めたホワイトカラーが多いのに驚く。多少時間をずらして行っても、やっぱり混んでいる。その上、つけ麺は太いのでゆでるのに時間がかかるようで、20~30分は待つのを覚悟しておかなければならない。
つけ麺はあまり食べないのだが、この店のなら毎日でも食べたい。
最低気温18.0度、最高気温33.1度。きょうも今年最高を更新。それも33度超え。暑いので仕事がはかどらない。
今日も二男がサザエを採ってきたので夕食に10個も食べてしまった。それとアワビも。バター焼きにして食べた。最高のぜいたく。
このほか、名立ではウニもいやというほど採れるそうだ。ウニも持ってきてくれればよかったのに。
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採れたてのサザエ
二男がサザエをたくさん持ってきてくれた。夕方にメールを寄こして「ちょっと遅れたけど、父の日のプレゼントあるよ。楽しみにしてて」だって。つまり、プレゼントというのはサザエだったということだ。
今日の夕食はサザエの壺焼。スーパーで売っているのと一味違う、とれたてのうまさ。それに、サザエは売っているような大ぶりのものより、少し小さい程度の方が絶対うまい。
海岸でのキャンプなら、しちりんに炭火をおこし、網の上にサザエを乗せて、醤油を少したらして、壺焼にするのが最高にうまい。
妻が電磁調理器をうまく使って、じょうずに壺焼を作ってくれた。
仕事が忙しく帰宅が10時ごろになってしまったが、さっそくビールを飲みながらサザエを食べた。磯の香りがして、なんといううまさであろうか。
そのビールは長男が先日帰ってきたとき、「父の日のプレゼント!」といって1箱もってきたサントリーモルツの「ザ・プレミアム」。これは最高に幸せな気分だ。
妻は父の日の前後に、「たぶん、誰からも父の日のプレゼントをもらなわないと思うから、かわいそうなので代わりに私があげるわ」と言って、千代の光酒造の焼酎「雪蛍の里」をもらった。残念ながら、プレゼントをもらったのだよ。でもありがたく飲むわ。
さてと、サザエであるが、日本海側では新潟がおもな産地である。上越地方では能生や名立、有間川周辺で採れるようだ。サザエの最盛期は、6月下旬から7月下旬。昔のように素潜りではなく、刺し網漁で採ることが多いようだ。
殻につのがあるサザエとないサザエがあるそうで、波の荒い海域にいるものは、つのが出やすいという。名立は波が荒いので、つのが出ていた。養殖物なら、つのがほとんどない。
ワカメ、テングサ、トサカノリなど海藻を主食とし、殻の色は食べる海藻で変わってくるという。
最低気温18.1度、最高気温32.9度。今年の最高気温となった。
マイケルジャクソンが死亡した一件で、朝からワイドショーが大騒ぎ。デビューのときから、世間をさわがせたスーパースターは、最後まで世界中を大騒ぎさせた。
数年ぶりに行う予定だった今年7月のツアーの重荷が、鎮痛剤の量を増やし心臓に負担をかけたのか。それとも、自殺なのか。
大変なお金を手にした時期もあったのだが、最後まで孤独なスーパースターだった。スーパースターであり続けることは、たいへんなことなのだ。
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なつかし、マキノ式飴
子供のころから固い飴が好きだった。変わり玉という、なめているうちに色が変わってゆく飴が大好きだった。これが丸くて固い飴で、これをよく喉に詰まらせて、母をてこずらせた。
記憶に残っているのが、直江津のとある店。私は幼稚園児だったろうか。例のごとく変わり玉を喉に詰まらせて目を白黒させていた私を、母は抱きかかえて、商店の土間に飛び込んだ。母は「醤油、醤油!」と叫んだ。喉に詰まらせたときには、醤油を飲ませるようだ。しかし、足から宙づりに逆さにして背中を叩いているうちに、口から飴玉が飛び出て、難なきを得た。
それでも、数日後には飴をなめていたのだから、よほど飴が好きだったのだろう。
糸魚川名物のマキノの飴を初めてなめたのは、いつごろだったろうか。
ずっしり重くて、大きくて、カラフルな色が付いていた。1個で少なくても10分は味わえた。
糸魚川以外では、あまり売っていない飴だが、その後も機会があれば買い求めて食べていた。
先日も糸魚川市に仕事で行ったので、マリンドリーム能生で買ってきた。
25個入り640円。1個約25円。黒・茶・黄・赤・緑の5色入り。レトロっぽいビニール袋に入っていて、個別包装していない。オブラートに包んであるのだ。
袋には「マキノ式飴」と書いてある。つげ義春の「ネジ式」みたいだ。
牧野製飴店(糸魚川市本町)が作っている。昭和10年に生菓子屋として創業し、29年から飴の専門店として営業を始めたそうだ。
この店では、多くの店が機械や温度計に頼っているのに対し、指先とカンで製造しているという。作り方も昔ながらの手作りだそうな。
最近の飴は、簡単にがりがりかじれるものばかり。マキノの飴のように、固い飴ってあまりない。
最低気温17.8度、最高気温29.3度。曇り。
昼食に宝来軒でラーメンを注文し、週刊プレーボーイを読んでいた。
婚活ブームの中、結婚したい女性についての2000人アンケート調査というのが特集されていて、いろいろな分野の女性のベスト5などがのっていた。
おもしろかったのは「結婚したいアニメキャラベスト5」
(1)浅倉南<タッチ>
(2)峰不二子<ルパン3世>
(3)音無響子<めぞん一刻>
(4)メーテル<銀河鉄道999>
(5)ラムちゃん<うる星やつら>
タッチが見事1位だった。
そして、新潟県人の高橋留美子が生んだキャラクター、音無響子が3位、ラムちゃんが5位と2つランクイン。明石家さんまはテレビで、理想の女性はラムちゃんだと発言したこともあったようだ。
女性漫画家だから、男の心理が分かるのだろうか。
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「かにぱん」発見!
上越市のセブンイレブンで珍しいパンを見つけた。カニの形をした「かにぱん」である。
静岡に1年住んでいたことがあり、そこで良く食べた。だから、すごく懐かしい。
というのも、このパンは本社が静岡県浜松市にある「三立製菓株式会社」という菓子メーカーが作っているのだ。
カンパンや源氏パイで知られる会社である。
会社のホームページによると、「かにぱん」は1974年(昭和49年) に発売された製品だという。
袋には「子供たちの大好きな味 楽しみながら食べられるカットパン」とある。
食べ方によって、カニが、タコ、ビデオ、ドライヤーに形が変わったり、カニからちょうちょ、ザリガニ、ロボットに変わるほか、カニからトンボ、セミ、携帯電話に変わったりする(いい大人はこんな遊びはしない)。
いわば変身するパンというわけだし、食べながら遊べるという一石二鳥のパンである。
だが、袋を開けてパンを良く見ると、カニというよりクモみたいで、かなり気持ち悪い形だ。もっとカニに近い形にできなかったのだろうか。
袋の中にアルコール製剤が入っており、炭酸ガスが封入されているので、比較的賞味期限が長い。だから、静岡のパンが上越地域でも食べられるわけだな。だけど、パンにアルコールの香りが移っていて、酔っ払いそうだ。
というわけで、久しぶりに「かにぱん」を食べた。カニは2個入り。ジャムとかあんこなどの具は入っていない。だが、けっこう生地の味が良く、何も付けずにそのままでもオーケー。
最低気温19.2度、最高気温30.3度。2日続けて真夏日である。朝方は雨が降り、日中はかなり蒸し暑い。
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映画「川の流れのように」
上越文化会館で上映された映画「川の流れのように」を見てきた。文化会館主催の映画なんて、珍しい。観客は予想通り、年配の女性ばかり。もしかしたら、観客の中で一番若いのは自分ではないかと思ったほどだ。
主演は「放浪記」2000回記念公演を達成した昭和を代表する女優、森 光子。この映画を撮影した当時(2000年)は1500回を達成した後だったはずだ。
なんと森光子は37年ぶりの映画主演だという。美空ひばりの代表曲「川の流れのように」の作詞者である秋元康がメガホンをとった。実力は良く分からない。
時代に取り残されかつての活気を失った小さな漁村。そこでは、第一線を追われ、ひっそりと肩を寄せあいながら病院の待合室でしゃべることだけが生きがいの無為な日々を過ごす老人たちがいた。そこへ、ある雨の日の午後、女流小説家・広沢百合子がやって来る。都会的センスの若々しい服装で、村の雰囲気とはまるで合わない。最初は彼女をよそ者扱いにする。だが、岬の一軒家に落ち着き、この村での生活を始めた。老人たちは百合子を好奇の目で見るが、やがて彼女の魅力に引きつけられ、老人たち自身も少しずつ変わっていく。
百合子と彼女を囲む6人の老人、そしてひとりの若者が中心となって物語は進んでいく。だが、滝沢秀明が扮するカメラマン志望の若者の姉がなぜ死んだのか、の理由が分からないなど、ストーリーが破たんしていて、説得力が足らない。シナリオの問題だと思う。
それから最後に森光子が長々と、「川の流れのように」を歌うのだが、上手ではない歌を2番まで延々と聞かされる観客はたまったものではない。
森光子の演技は上手ではないと思う。かなり浮いていた。それより田中邦衛、いかりや長介のうまさが目立った。脇役がそれぞれ素晴らしい中、主演の森光子はやりづらかったのではないか。
最低気温16.7度、最高気温31.6度。そうか、真夏日になったのか。どうりで暑いはず。
長男が休みで帰ってきて、妻が旅行中。長男と二男と一緒に、夕食に出かけた。
近くのそばやに行ったのだが、出てくる料理がうまい。天ぷらや山菜料理、餃子など堪能した。主人がいい人で、頼みもしないのに、サービスをどんどん持ってきてくれる。残しては悪いので一生懸命食べた。
岡田土建で養殖している海老、「妙高ゆきエビ」の塩焼きもうまかった。
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今日は桜桃忌、太宰は新潟にも来た
今日は太宰治の命日、桜桃忌。晩年の名作にちなみ、さらにサクランボの季節であることから名付けられたらしい。調べてみたら、同郷の作家今官一が命名したという(そんな作家知らなかった)。
不思議なことに、玉川上水で入水自殺して発見された日(桜桃忌)と、誕生日が同じなのである。生まれた日に死ぬ確率は365分の1。偶然にしてはできすぎている。
それで、桜桃忌には太宰治の本を読むことに決めていたが、数年前から途絶えていた。今年は太宰の生誕100年ということで、久しぶりに太宰の本も買った。新潮文庫の「地図」という新刊で、初期作品集である。「文豪へと至る才気と野心の原点がここに」と文庫の帯に書いてあった。
生誕100年にあたり、文庫本が売れているそうで、うれしい限り。新潮文庫で出ている12冊は学生時代に読んでいる。
生誕の地、青森県五所川原市では、生家のある金木町に銅像が建てられたそうだし、明後日21日には「走れメロスマラソン」というのが行われるそうだ。太宰治検定にも受験者が殺到したという。
ところで、太宰と新潟県のつながりもある。
まずは「みみづく通信」。少し売れるようになり旧制新潟高校に初めて講演に呼ばれた時のことを書いた短編。1940年(昭和15年)11月16日のことだ。
「私は、いま新潟の旅館に居ります。一流の旅館のようであります。いま私の居る此の部屋も、この旅館で一番いい部屋のようであります。私は、東京の名士の扱いを受けて居ります。私は、きょうの午後一時から、新潟の高等学校で、二時間ちかくの演説をしました。大任とは、その事でした。私は、どうやら、大任を果しました。そうしていま宿へ帰って、君へ詐らぬ報告をしたためているところなのです」
「ひる少し前に起きて、私は、ごはんを食べました。生鮭(なまざけ)を、おいしいと思いました。信濃川からとれるようです。味噌汁の豆腐が、ひどく柔かで上等だったので、新潟の豆腐は有名なのですか、と女中さんに尋ねたら、さあ、そんな話は聞いて居りません、はい、と答えました。はい、という言いかたに特徴があります。片仮名の、ハイという感じであります。一時ちかく、生徒たちが自動車で迎えに来ました。学校は、海岸の砂丘の上に建てられているのだそうです」
太宰は講演の中で、持参してきた「思い出」と「走れメロス」を朗読し、その合間にしゃべった。
講演後は、イタリヤ軒(上の写真)で昼食を食べてから、生徒を連れて海を見に行く。
「日本海。君は、日本海を見た事がありますか。黒い水。固い浪。佐渡が、臥牛のようにゆったり水平線に横わって居ります。空も低い。風の無い静かな夕暮でありましたが、空には、きれぎれの真黒い雲が泳いでいて、陰鬱でありました。荒海や佐渡に、と口ずさんだ芭蕉の傷心もわかるような気が致しましたが、あのじいさん案外ずるい人だから、宿で寝ころんで気楽に歌っていたのかも知れない。うっかり信じられません。夕日が沈みかけています」
翌日の11月17日、太宰はなんと佐渡へ行くのだ。新潟の講演も佐渡が目当てだったらしい。とにかく、太宰は「おけさ丸」に乗って佐渡へ行く。
「佐渡は、淋しいところだと聞いている。死ぬほど淋しいところだと聞いている。前から、気がかりになっていたのである。私には天国よりも、地獄のほうが気にかかる」
「船室の隅に、死んだ振りして寝ころんで、私はつくづく後悔していた。何しに佐渡へ行くのだろう。何をすき好んで、こんな寒い季節に、もっともらしい顔をして、袴をはき、独りで、そんな淋しいところへ、何も無いのが判っていながら」
太宰は、船の中ですでに後悔している。そして佐渡に着く。
「私は、うんざりした。あの大陸が佐渡なのだ。大きすぎる。北海道とそんなに違わんじゃないかと思った」
う~ん。読み返してみて、これじゃ佐渡観光のプラスにはならんわな。佐渡の観光パンフレットにも書かれていないわけである。
「太宰が死ぬほど淋しいところだと書いた佐渡に来ませんか」「何もない佐渡はどうですか」じゃ、観光PRにならん。
*「佐渡」は新潮文庫の「きりぎりす」に収録
最低気温15.4度、最高気温27.8度。曇り。
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伝説の店主がいる能生の「山茶庵」
「能生に風変わりな店主がいる店があるよ」との情報を聞いて、立ち寄ってみた。
糸魚川市能生の柵口温泉にある中華料理店「山茶庵」。ここの「三ちゃん」という主人のあだ名にちなんで、店名をつけたらしい。
大きな腹でひげ面。頭には鉢巻。ランニングシャツ姿。ゴルフが好きで、店をそっちのけにして遊び歩いているといううわさもある。だから店は、やっていないことも多い。
「風の吹くまま、気の向くまま」というフーテンの寅さんみたいな人だ。
客もそれを心得ていて、店主がいないと店に上がりこんで、帰ってくるまで待っているそうだ。
そんなうわさを聞いて立ち寄った。店は2階にあり、営業中の看板がかかっていた。入口で靴をぬいで店に上がる。普通の薄汚い民家の茶の間を改造したような店である。
驚いたことに店主は客が座る座卓の前に寝そべってテレビを見ていた。こっちはスーツにネクタイ姿。じろりと見られた。「いらっしゃい」とも言わない。
「何か食べるの」と聞いてきたので、「何ができますか」と聞いたら「ここは中華料理屋だから、中華料理しかできない。スパゲティとかステーキとかはできない」と言う(笑)。
噂では「メニューはありますか」と聞くと「メニューは売ってません」というらしく、メニューがない店だと聞いていたが、壁にメニューがはってあった。最近作ったのか。
ラーメン数種類と、チャーハンやギョーザなどの定番中華料理がのっている。
ラーメンを食べようと思って「お勧めはありますか」と聞いたら、「それぞれ好みがあるから、客の好みのことはこちらから言えない」という。確かに正直ではある。
とにかく「味噌タンメン」(650円)を頼む。
しばらくして、小ぶりの丼に入ったラーメンが出てきた。野菜がたくさん載っている。スープはあっさりしているが、こくがある。麺はもちもち感があっていける。味は及第点だ。
ラーメンを作り終えたら、店主は2階のベランダに出て、ひなたぼっこを始めた。のんきな人だね。そのうちに、客が入ってきて、仕方なく店に戻った。常連客のようで、「いつものやつ」という感じで、注文していた。
食べ終えてカウンター付近にレジはないかと見渡したが、レジがない。しかたなくカウンターにお金を置いたら、後ろ向きで「ありがとね」と言う。悪い人ではなさそうだが、あいそのなさは一級品である。
まあ、この主人に会いたいために、店に行く人も多いらしいね。
行ってみたい人は、国道8号の能生交差点からシャルマン火打スキー場方面へ約10キロ。権現荘の少し手前の民家風の店。電話は0255-68-2274。
最低気温15.0度、最高気温21.8度。過ごしやすい一日。曇り。
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「1Q84」と「シンフォニエッタ」
今日は仕事で糸魚川から新潟市まで県内を縦断往復してしまった。
車の中でなにか音楽を聴こうと買ったCDがヤナーチェックの「シンフォニエッタ」。
辻井伸行と佐渡裕の「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番」を買うか、レイ・ブライアントの「モントルー ’77」を買うか、村治佳織のバッハ演奏の「KAORI MURAJI plays BACH」を買うか、迷ったのだけれど。
実はこの曲、村上春樹の「1Q84」の冒頭、第1章に出てくるのだ。主人公の女性、青豆(あおまめ)が渋滞に巻き込まれたタクシーに乗っていて、そのタクシーにはにつかわない豪華な車内で高級なカーラジオから流れてくるこの曲を聴く場面から始まる。その曲が「不可解な感覚」を青豆に持たせたことが、その後のミステリーじみた展開の伏線になっているような気がする。
この多くの人が曲名も作曲者も知らないヤナーチェクのシンフォニエッタのCDが、「1Q84」の社会現象のような大ヒットに伴って、大いに売れているという。
この本を読み始めたとき、シンフォニエッタを聴いたことがなかったので、曲調は思い浮かべルしかなかった。それで、ムソルグスキーの「展覧会の絵」の吹奏楽版を思い浮かべた。ヤナーチェクはチェコだし、ムソルグスキーはロシアという関係も、その根拠だったかもしれない。それから、冒頭のテーマはファンファーレとして作られたと「1Q84」に書いてあったので、なんとなく展覧会の絵の前奏曲「プロムナード」を連想したのだ。
ともかく、「1Q84」ではタクシーのカーラジオから流れる曲であり、ちょうどカーステレオでかけると雰囲気が出ると考えたので、買うことを決めた。
それで、いま、この曲をかけながら、第1章をもう一度読み返してみた。この章にはもう一曲出てくる。マイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」。青豆が、ミニスカートを腰のあたりまでまくれ上がらせて、首都高速の非常階段を降りて、ある使命のために現場に向かうのである。たしかにぴったりな曲である。
村上春樹の小説は音楽抜きには考えられない。映画音楽のように、小説の中にメロディーが流れているのだ。
最低気温14.3度、最高気温22.9度。曇り。長野方面では大雨だったという。
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暖簾には縁起があった!
上越市のホームセンター「ムサシ」にカーテンやカーペットなどを売っている別棟があるが、ここに暖簾(のれん)のいわれについて書いた看板がある。
確かに、暖簾にはタヌキとかウサギとかフクロウとか瓢箪の絵(模様)が書いてある。我が家にかけてある間仕切り用の暖簾はフクロウである。
これに深い意味があるなんて知らなかった。単なるデザインかと思っていた。
それによると、フクロウは「不苦労」で学問成就のお守り。ウサギは運気を跳ね上げる。タヌキは「他抜き」で競争に勝つ。野菜は「芽が出る」「育つ」。瓢箪は「三つそろうと三拍子、六つそろうと無病息災」などの意味があるそうだ(写真を撮ってきたので、見てね)
ほかにもあるか、をネットで調べてみた。
すると、カエルは「お金や大切な人が帰る(カエル)」、ダルマは「何度でも置き上がる」、猫は「招き猫」。トンボは前にしか進まないので「不退転」である。そして、一番おもしろかったのは、竹かごの下に犬がいる図(写真参照)。竹の下に犬で「笑」という字になるという苦しいこじつけだ。
それからフクロウは特に縁起が良いそうで「不苦労」のほかに「不苦老」「福籠(福がこもる)」「福老(豊かに年をとる)」などの意味もあり、また、フクロウの頭が良く回ることから「頭の回転がよく回る」、フクロウは夜でも良く見えるため「見通しが明るい」の意味もあるそうだ。
それにしても、日本人は言葉遊びが好きだねえ。
最低気温15.8度、最高気温23.1度。夕方には風が冷たく感じた。
今朝、得ダネで、辻井伸行君が生放送で出演していた。ピアノを弾いていたのだが、小学6年生に作曲したという曲はすごく美しい旋律で、まさに天才を感じさせた。盲目だからこそ、とぎすまさせた感覚が究極の形で結実したのだろう。彼はまだ20歳。今後が楽しみだ。
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信州の雪形ガイド決定版
雪形(ゆきがた)とは、春先に山の雪解けが進み、残雪の形が人や動物などに見える模様のことである。農作業の時期を知るための農事暦として、昔から伝承されてきた。上越地方では妙高山の「はね馬」「山の字」、南葉山の「種まきじいさん」などが知られる。
上越地方の雪形の研究(というより趣味)を楽しみながらやっているが、信州は北アルプスを中心に雪形が多く、雪形ウオッチングをする観光客が多いという。安曇野市には、昭和56年に「山の紋章 雪形」という大型の本を発行し、雪形という言葉を広めた田淵行男氏の記念館もある。信州にある白馬岳、五竜岳、爺ケ岳、常念岳、蝶ケ岳は、雪形が山の名前になっている。まさに雪形は信州が本場なのだ。
その雪形ウオッチングのガイドブックとして2003年に写真家の近田信敬さんが刊行した「信州 雪形ウォッチング」(信濃毎日新聞社)という本がある。
なんといっても、プロカメラマンだけに写真が美しい。雪形だけではなく、花や電車なども写し込まれていて、信州の雪景色の美しさを堪能できる。カシミール3Dというパソコンソフトを使った山並みのイラストで出現位置がすぐ分かる。
これまで雪形の写真集と言えば、白黒写真で、それも雪形研究書といった体裁の本が多かった。この本は研究者向けでなく、一般の観光客が楽しめる工夫がされている。雪形を観光目的にした初めての本だと思う。
地図があって、どこから眺めればいいかがすぐ分かる。この本を持って回れば、雪形の発見が簡単である。周辺見どころガイドもあって、他の観光も同時に楽しめる。
そのすぐれた本が2007年に改訂され、イラストが入った。ツルとか蝶とかの雪形図が示されていても、どこが首だか脚だかわからないと頭の中で想像ができない。イラストのおかげで良く分かる。新たに4種を付け加えて改訂した決定版である。
初版を持っているので必要ないかとも思ったが、今日、用事があって安曇野市に行った際、土産物店にこの本が大量に並べられていたので、買ってきた。1冊1600円(税別)。
将来、上越地方の雪形の本を、こんな風にまとめられればいいと思う。
最低気温16.9度、最高気温19.3度。朝方小雨、のち曇り。妙高高原は霧だった。
昨夜、午後7時から8時55分まで、BS朝日で、あのバン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した全盲の辻井伸行君の記録が放送された。
途中から見たのであるが、カメラは10歳から密着し、これまで2500日追い続けた記録である。
2005年10月、伸行くんがショパンの命日にあわせて5年に一度ワルシャワで行われるショパン国際ピアノコンクールに出場したときの模様が放送された。
母親の接し方、そして悩みと葛藤も見事に描かれていた。その演奏の見事さは、もちろんであるが、音楽に対するひたむきな心に打たれた。
以下に彼のサイトがある。
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