脱力系の映画「食堂かたつむり」
基本的には脱力系の映画が好きである。
以前にも書いたが「かもめ食堂」「めがね」の荻上直子監督の作品もそうだが、三木聡監督の「亀は意外と速く泳ぐ」「イン・ザ・プール」、外国映画では「バス男」などの作品である。
だから、富永まい監督の映画「食堂かたつむり」も、基本的には好き。DVDのレンタルが始まったので、さっそく観た。
料理は出てくるのだが、全然リアリティがないのがいい。
妙齢の婦人が前菜を食べて、サムゲタン丸々1匹食べて、リゾット食べて、子羊のローストを食べて満足する。こんなに食べられるわけがない。
あんなにゆっくり時間をかけて作っていては何時間も食事にかかってしまう。それに労働時間と原価が高すぎて、いったい食事代をいくらとればいいのか(代金の支払い場面はない)。1日1組の客で採算がとれるわけがない。
でもこの映画はファンタジーなのだ。なんだか幸せな気分にしてくれるだけでいい。
登場人物も風変わりな人ばかり。ヒロイン自体が恋と金を同時に失い、失語症になったという設定。
だから予約をするために、その店に行かなくてはならないのが笑える。
母が飼っていたブタは、母の癌宣告とともに、料理になってしまう。死んだ鳩も丸焼きになる。
まあ、どうでもいいようなエピソードが積み重なって映画になっている。
その時間のゆっくり具合が、実に楽しい。
だが、一点気に入らないことがある。
あの「嫌われ松子の一生」を真似たような派手なCGや、ミュージカル仕立てはどうしたのか。ヒット映画をそっくり真似して何の得があるのか。理解に苦しむ。
最低気温24.9度、最高気温35.2度。またもや猛暑日。
オークションでカマカのコンサートウクレレを狙っていたのだが、7万円以上になってしまって断念した。
どうしても欲しい人がいた場合、値段がどんどんつりあがってしまう。
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