18日22時20分=2016年=
読売サロンコンサートに美人ソプラノ、北野里沙登場

17日午後、上越市のリージョンプラザ上越で「読売サロン・コンサート」があった。入場料はワンコイン、500円というお得なクラシックコンサートなのだ。
出演は読響(よみきょう)こと、読売日本交響楽団のエルダーメンバー。つまり、ベテランメンバーによる円熟の演奏を聞くことができるコンサートだ。構成は、ホルン、トロンボーンの管楽器3人、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス(春日中学から借りたという)、ピアノといった弦楽器が7人の計10人である。打楽器はない。そして、今回のゲストは美人ソプラノの北野里沙さん。シンガーソングライターとしても、ラジオパーソナリティーとしても活躍中で、YouTubeにもたくさん映像が流れている。多彩な才能の上に、美しい容姿があれば、人気が出るのも当然である。
入り口でプログラムを渡されたが、誰もが知っているような、どこかで聞いたことがある名品ばかりを揃えた。短い曲ばかり11曲。1曲ずつメンバーが解説を入れながら進めていく。曲の背景やら、作曲家の紹介やら、楽器の説明やら、ユーモアを交えながら紹介する。手慣れたものだ。
1曲目はヨハン・シュトラウスⅡ世の「春の声」。この季節に合わせた軽快なワルツでの幕開けだ。
2~4曲目は弦楽器のみになり、モーツアルトのディベルティメントや、ピアノ協奏曲などをやった。ちなみに、ピアノは弦楽器に分類される。
そしていよいよ、北野里沙さんが淡いグリーンのドレスで登場した。大阪府出身で、東京音楽大学大学院修了の才女。イタリアのロッシーニ歌劇場でソリストとしてデビューしたのだが、日本の唄やら、Jpopまで何でも歌う。さらには作詞作曲までやってしまう。
今回は定番のシューベルト「アヴェ・マリア」と、歌劇「椿姫」の中から「乾杯の歌」を、艷っぽい声で歌い上げた。声もいいが、声量もある。特に「乾杯の歌」が、切ない恋心が出ていて良かった。歌の中にあるように、こんな美人に飲みに誘われたなら、誰でも飛び上がって喜んでしまうだろう。

↓北野里沙公式ウェブサイト
http://www.kitanorisa.com/
↓オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/ciao0630/
↓YouTube動画「はじまりの時」
後半は、テンポの緩急が面白いブラームスのハンガリー舞曲第5番から始まった。そして、時計の音をオトブロックという楽器で表現したアンダーソンの「シンコペーティッド・クロック」などをやった。
本当にどれも、どこかで聞いたことがある曲だ。著作権が消滅しているため、クラシックの小品はCMでさかんに使われている。今の「シンコペーティッド・クロック」は雪印の「さけるチーズ」のCM曲だし、ヨハン・シュトラウスⅡ世の「アンネン・ポルカ」は、大鵬製薬ハルンケアのCM曲。モンティの「チャルダッシュ」は、サントリーの天然水「南アルプス」のCMに使われている。
最後の曲はヨハン・シュトラウスⅡ世のワルツ「美しく青きドナウ」。1月1日に行われるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ニューイヤーコンサートのアンコールの定番曲だね。いや、なによりもスタンリー・キューブリック監督の名作SF映画「2001年宇宙の旅」で使われた曲である。地球の自転がワルツのリズムにぴったりなのだ。
そして満席に近い会場の拍手に答えてアンコール曲を2曲やった。ハチャトゥリアンの「剣の舞」と、ヨハン・シュトラウスⅠ世の「ラデツキー行進曲」だった。「ラデツキー行進曲」も、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートで、アンコールの最後を飾る曲だったな。
最低気温8.3度、18.4度、晴れのち曇り。

知人から九州産の孟宗竹をいただいた。信じられないほど柔らかく、風味も豊か。アクもない。たけのこ汁にして、一足早く春の風味を味わった。

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