27日21時47分=2017年=
結婚初夜に「傘をさす」の意味
↓「この世界の片隅に」の結婚の場面

キネマ旬報ベストテンで、日本映画第1位となった話題のアニメ「この世界の片隅に」で、主人公のすずが結婚初夜を迎える場面に、不思議なせりふのやり取りがある。
どういうやり取りかというと、次のとおりだ。
嫁入り前、おばあちゃんはすずに、神妙な顔でこう言う。
「結婚式の晩に花婿が『傘を一本持ってきたか』と言うから、そうしたら『はい 新(にい)なのを1本持ってきました』と言いなさい」。そして「『さしてもええかいの』と言われたら「どうぞ」と返せ」と。「ええか?」と念を押すおばあちゃんに、すずは「なんで?」と聞く。
このやり取りに詳しい説明はない。どうやら広島では、結婚初夜にはこのような合言葉を交わす決まり(儀式)になっているようだ。
↓原作の傘の場面

直接的に行為を口にするのではなく、定型の例え話として、緊張する場面をスムーズに進める「生活の知恵」のようなものだろうか。初夜で初めて夫婦が顔を合わせることもあるので、こんなやり方が定着したのか。
なんで傘なのだろうか。開くと濡れたり、さしたりする例えなのだろうか。
↓「非常民の民俗文化」(赤松啓介著)

「柿の木問答」というのもあって、「非常民の民俗文化」(赤松啓介著)によると、兵庫県加西郡九会村では、次のような問答が行われていた。
「あんたの家に柿の木がありまっか」
「ヘェ、おます」
「わしが登ってもぎってもよろしますか」
「ヘェ、どうぞもぎって下さい」
「そんならちぎらしてもらいます」
青く固い柿が、赤く色付き熟して良い香りを放つ様子を女性の体に例えている。柿は実を多くつけることから、安産の象徴になのだろう。
こういった習俗が全国にあったらしい。
江戸中期の俳人、加賀の千代女が18歳で嫁した際に詠んだ「渋かろが知らねど柿の初ちぎり」という句も、意味が深い。食べ(られ)てみなけりゃ、渋いかどうかは分からないなんて。
最低気温-2.9度、最高気温13.4度。曇りのち雨。
今日は暖かかった。今は一年で一番寒い寒の時期だというのに、最高気温が10度以上もあるなんて。
もう一度ぐらいは寒波がくるだろうが、早く節分が過ぎて、春が近くなってほしい。

今日、「たら汁」を作った。寒い日だったらよかったのに、なぜ作ってしまったのだろう。
たら汁を作るときは、血あいをきれいに洗ったり、内蔵の内側に付いている黒い幕を取る作業が必要。そうしないと、魚臭くなってしまうのだ。今日はさっぱりした醤油味だったが、寒い日には酒粕を入れると体が温まる。

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キネマ旬報ベストテンで、日本映画第1位となった話題のアニメ「この世界の片隅に」で、主人公のすずが結婚初夜を迎える場面に、不思議なせりふのやり取りがある。
どういうやり取りかというと、次のとおりだ。
嫁入り前、おばあちゃんはすずに、神妙な顔でこう言う。
「結婚式の晩に花婿が『傘を一本持ってきたか』と言うから、そうしたら『はい 新(にい)なのを1本持ってきました』と言いなさい」。そして「『さしてもええかいの』と言われたら「どうぞ」と返せ」と。「ええか?」と念を押すおばあちゃんに、すずは「なんで?」と聞く。
このやり取りに詳しい説明はない。どうやら広島では、結婚初夜にはこのような合言葉を交わす決まり(儀式)になっているようだ。
↓原作の傘の場面

直接的に行為を口にするのではなく、定型の例え話として、緊張する場面をスムーズに進める「生活の知恵」のようなものだろうか。初夜で初めて夫婦が顔を合わせることもあるので、こんなやり方が定着したのか。
なんで傘なのだろうか。開くと濡れたり、さしたりする例えなのだろうか。
柿の木問答
↓「非常民の民俗文化」(赤松啓介著)

「柿の木問答」というのもあって、「非常民の民俗文化」(赤松啓介著)によると、兵庫県加西郡九会村では、次のような問答が行われていた。
「あんたの家に柿の木がありまっか」
「ヘェ、おます」
「わしが登ってもぎってもよろしますか」
「ヘェ、どうぞもぎって下さい」
「そんならちぎらしてもらいます」
青く固い柿が、赤く色付き熟して良い香りを放つ様子を女性の体に例えている。柿は実を多くつけることから、安産の象徴になのだろう。
こういった習俗が全国にあったらしい。
江戸中期の俳人、加賀の千代女が18歳で嫁した際に詠んだ「渋かろが知らねど柿の初ちぎり」という句も、意味が深い。食べ(られ)てみなけりゃ、渋いかどうかは分からないなんて。
今日の足跡
最低気温-2.9度、最高気温13.4度。曇りのち雨。
今日は暖かかった。今は一年で一番寒い寒の時期だというのに、最高気温が10度以上もあるなんて。
もう一度ぐらいは寒波がくるだろうが、早く節分が過ぎて、春が近くなってほしい。

今日、「たら汁」を作った。寒い日だったらよかったのに、なぜ作ってしまったのだろう。
たら汁を作るときは、血あいをきれいに洗ったり、内蔵の内側に付いている黒い幕を取る作業が必要。そうしないと、魚臭くなってしまうのだ。今日はさっぱりした醤油味だったが、寒い日には酒粕を入れると体が温まる。

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