30日21時24分=2017年=
柳楽優弥がすごい!映画「ディスラクション・ベイビーズ」
【評】★5つが最高
★★★★

日活ロマンポルノが「10分に一度の濡れ場」なら、この映画は「10分に一度の暴力」だ。「日本映画史上もっとも過激な108分」とのキャッチフレーズの通り、主役の泰良が振るう暴力には理由もなく、意味もない。「楽しければええけん」である。鬱屈したものを溜めこんだような暴力のオンパレードだ。キネマ旬報2016年ベストテン、日本映画第4位。主演男優賞に柳楽優弥、新人女優賞に小松菜奈。DVDを借りて鑑賞した。
それを若手実力派俳優をずらりとそろえるという豪華さ。柳楽優弥(25)、菅田将暉(22)、小松菜奈(19)、村上虹郎(18)ときたもんだ。一流の俳優だけが持っている目力、オーラ、パワーというものがみなぎっているし、ちまちました演技じゃなくて、自由奔放なところがすごい。理屈じゃ通せないところもパワーで押し切って、文句を言わせない。
destructionとは「破壊」のこと。坂口安吾が「堕落論」で言っているように、「人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外には、人間を救うための便利な近道はないのである」。おそらく、根底は相通ずるところがあると思う。

映画の舞台は愛媛県松山市。18歳の泰良という男が、ストリートファイトに明け暮れる日々を描く。どんなに殴られて血を流しても、執拗にくらいついていく姿は、「あしたのジョー」を思い起こさせる。柳楽優弥の人生の底を見てしまったような演技がすごい。
後半は、泰良の強さに惚れた18歳の高校生・裕也(菅田)と泰良の2人による破壊行動を描く。「虎の威を借る狐」ということわざがあるが、裕也はまさにその狐。最低の人間、クズっぷりがいいね。どんどんエスカレートする暴力は、もはや犯罪となり、どんどん追いつめられていくが、ぜんぜんお構いなしのところがすごいな。まさにクズの極みを尽くそうと暴走する。
繰り返すが柳楽優弥の演技はすごい。ぜんぜん台詞がないのに、心の葛藤がにじみ出ている。この演技は誰にもできないだろう。「誰も知らない」でカンヌ国際映画祭の最優秀主演男優賞を取った頃と、目付きもまったく違う。こんなに得体の知れない、凄みのある役者になったとは驚きだ。一時は体調不良とか、自殺未遂の報道があったが、それを乗り越えたのが今の演技に結びついた。風貌も変わったね。
拉致されてしまうキャバクラ嬢の小松菜奈さんもいいね。目の動きだけで、ずるい女を完璧に演じていた。可愛いだけじゃなくて、ねっとりした汗がにじむような決死の演技に、凄みがあった。
↓公式サイト
http://distraction-babies.com/
↓公式動画
最低気温1.8度、最高気温7.6度。雨。
○……一年で一番気温が低い「寒」の期間なのに、今日は一日雨だ。
この雨量からみると、もし寒気が入っていたら、大雪になっていたはずだ。
○……東京の最高気温は19.5度だってさ。
○……次の大雪に備えて、幹線道路沿いでは雪の壁をくずす作業が行われていた。
○……セブンイレブンの上越東城店が、このほど店舗をリニューアルしてオープンした。
店内はずいぶん通路が広くなり、すっきりした感じ。
○……高梨沙羅、ワールドカップ通算50勝。すごい。2014年8月に妙高市に来たとき、握手したけれど、すごく小柄で驚いた。
体重が軽いと言うのはプラスなるのか、マイナスになるのか、だれか解説してくれないだろうか。

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★★★★

10分に一度の暴力
日活ロマンポルノが「10分に一度の濡れ場」なら、この映画は「10分に一度の暴力」だ。「日本映画史上もっとも過激な108分」とのキャッチフレーズの通り、主役の泰良が振るう暴力には理由もなく、意味もない。「楽しければええけん」である。鬱屈したものを溜めこんだような暴力のオンパレードだ。キネマ旬報2016年ベストテン、日本映画第4位。主演男優賞に柳楽優弥、新人女優賞に小松菜奈。DVDを借りて鑑賞した。
それを若手実力派俳優をずらりとそろえるという豪華さ。柳楽優弥(25)、菅田将暉(22)、小松菜奈(19)、村上虹郎(18)ときたもんだ。一流の俳優だけが持っている目力、オーラ、パワーというものがみなぎっているし、ちまちました演技じゃなくて、自由奔放なところがすごい。理屈じゃ通せないところもパワーで押し切って、文句を言わせない。
坂口安吾の「堕落論」と通じる
destructionとは「破壊」のこと。坂口安吾が「堕落論」で言っているように、「人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外には、人間を救うための便利な近道はないのである」。おそらく、根底は相通ずるところがあると思う。

映画の舞台は愛媛県松山市。18歳の泰良という男が、ストリートファイトに明け暮れる日々を描く。どんなに殴られて血を流しても、執拗にくらいついていく姿は、「あしたのジョー」を思い起こさせる。柳楽優弥の人生の底を見てしまったような演技がすごい。
後半は、泰良の強さに惚れた18歳の高校生・裕也(菅田)と泰良の2人による破壊行動を描く。「虎の威を借る狐」ということわざがあるが、裕也はまさにその狐。最低の人間、クズっぷりがいいね。どんどんエスカレートする暴力は、もはや犯罪となり、どんどん追いつめられていくが、ぜんぜんお構いなしのところがすごいな。まさにクズの極みを尽くそうと暴走する。
柳楽優弥の演技はすごい
繰り返すが柳楽優弥の演技はすごい。ぜんぜん台詞がないのに、心の葛藤がにじみ出ている。この演技は誰にもできないだろう。「誰も知らない」でカンヌ国際映画祭の最優秀主演男優賞を取った頃と、目付きもまったく違う。こんなに得体の知れない、凄みのある役者になったとは驚きだ。一時は体調不良とか、自殺未遂の報道があったが、それを乗り越えたのが今の演技に結びついた。風貌も変わったね。
小松菜奈さんの目の演技
拉致されてしまうキャバクラ嬢の小松菜奈さんもいいね。目の動きだけで、ずるい女を完璧に演じていた。可愛いだけじゃなくて、ねっとりした汗がにじむような決死の演技に、凄みがあった。
↓公式サイト
http://distraction-babies.com/
↓公式動画
今日の足跡
最低気温1.8度、最高気温7.6度。雨。
○……一年で一番気温が低い「寒」の期間なのに、今日は一日雨だ。
この雨量からみると、もし寒気が入っていたら、大雪になっていたはずだ。
○……東京の最高気温は19.5度だってさ。
○……次の大雪に備えて、幹線道路沿いでは雪の壁をくずす作業が行われていた。
○……セブンイレブンの上越東城店が、このほど店舗をリニューアルしてオープンした。
店内はずいぶん通路が広くなり、すっきりした感じ。
○……高梨沙羅、ワールドカップ通算50勝。すごい。2014年8月に妙高市に来たとき、握手したけれど、すごく小柄で驚いた。
体重が軽いと言うのはプラスなるのか、マイナスになるのか、だれか解説してくれないだろうか。

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