13日21時12分=2017年=
女同士の官能的なラブシーン 中田秀夫監督の「ホワイトリリー」
【評】★5つが最高
★★★★

最高に官能的な映画
「リング」シリーズなどホラー映画で名高い中田秀夫監督がロマンポルノを撮ったら一体どんな作品ができるのか。実は「日活ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」のうち、3作品を既に見たが、一番官能的な映画がこの「ホワイトリリー」だった。そもそも「日活ロマンポルノ」は、一般映画とは違い、官能的でなければならないのだ。
「ホワイトリリー」は2月11日に公開されたばかりの映画。高田世界館で見られて良かった。これは、ビデオで見たら良さが半減してしまうだろう。
「ホワイトリリー」はとても官能的であり、かつ美しい。おそらく女性が見ても興奮するのではないか。その上、ホラー的要素も加わり、中田監督の世界が表現されている。
飛鳥凛と山口香緒里の初ヌード
↓飛鳥凛

↓女同士のラブシーンが繰り広げられる

この映画で主人公・はるかを演じるのは、本作が初主演となる女優・飛鳥凛(25歳)。デビュー10周年に大きく脱皮した。美人だし、ヌードも美しい。特に凌辱というか、虐げられた際の苦悶の表情が素晴らしい。「ひぐらしのなく頃に」に出ていたとは知らなかった。初ヌード写真集が2月6日に発売されたばかりだという。
もう一人の登紀子役をテレビドラマ「大奥」の山口香緒里(42)がそれぞれ演じた。35歳ぐらいかな、と思っていたら、意外だった。「女ざかり」の女優であり、大人の色香が漂っていた。
陶芸家の登紀子は、閑静な住宅地に、陶芸家志望のはるかとともに住み、身の回りの世話をしてもらっている。はるかは傷ついた過去を抱え、登紀子を心から慕っている。二人は互いを慰め合い、互いに愛し合っている関係になった。だが、ある日、登紀子が有名陶芸家の息子である悟を新弟子として迎え入れ、強引に住み込ませる。その挙句、関係を強要するようになった事から、3人の関係は暴走していく…。
ストーリーは二転三転し、単なるレズビアン映画ではない。ロマンポルノの名匠、小沼勝監督の元で学んだ中田秀夫監督だけに、初ロマンポルノでも女同士の究極の愛を、官能的に描いたのはさすが。
これは日活ロマンポルノの記念碑的な作品になるかもしれない。
なお、中田監督は2月17日(金)、19:50の回上映前に、高田世界館で舞台挨拶を行う。
↓予告編
今日の足跡
最低気温-1.8度、最高気温4.3度。曇り。
○……『ふみ子の海』の近藤明男監督の作品『うさぎ追いし 〜山極勝三郎物語』が3月18日から高田世界館で公開される。それに伴い、近藤監督と、この映画に出演している高橋恵子さんが3月19日に舞台挨拶をすることになった。また、「ふみ子の海」「はなれ瞽女おりん」「エクレール お菓子放浪記」の3作品が上映される。

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