04日20時59分=2017年=
宮沢りえ、杉咲花が熱演 映画「湯を沸かすほどの熱い愛」
【評】★5つが最高
★★★★
宮沢りえが3度目の最優秀主演女優賞


昨夜行われた第40回日本アカデミー賞授賞式で、「湯を沸かすほどの熱い愛」で親子を演じた宮沢りえと杉咲花が高い評価を得た。なんと、宮沢りえが最優秀主演女優賞、杉咲花が最優秀助演女優賞と新人俳優賞のダブル受賞だった。この映画は高田世界館で上映中であり、見たばかりだったのですごくうれしい。
最優秀主演女優賞は、黒木華の「リップヴァンウィンクルの花嫁」を見ていないものの、残りの6作の中では、「怒り」の宮崎あおい、「後妻業の女」の大竹しのぶ、「湯を沸かすほどの熱い愛」の宮沢りえの誰かだろうと思っていた。
宮沢りえは「ぼくらの七日間戦争」(1988年)の映画デビュー時の可愛らしさが鮮烈。それが演技派に脱皮し、「たそがれ清兵衛」(2003年)で日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を初めて受賞。その後、「紙の月」(2014年)で2回目の最優秀主演女優賞を獲得し、今回で3回目だ。「父と暮らせば」(2005年)も素晴らかったけどね。
杉咲花は、どこかで見た顔だと思ったら、味の素Cook DoのCMで回鍋肉をおいしそうに食べていた少女だった。子供っぽさをまだ残しているが、体は立派な19歳(映画を見れば分かる)。
死ぬ前にやるべき4つのこと
ストーリーだが、銭湯「幸の湯」を営んでいた双葉(宮沢りえ)は、夫の一浩(オダギリジョー)が失踪したことで銭湯を休業し、パン屋の店員として働いて娘の安澄(杉咲花)を支えている。ある日、双葉は体に変調をきたし、病院で検査の結果、「余命2か月」の宣告を受ける。気丈な双葉は死ぬまでにやっておくべき、4つのことを実行する。行方不明の夫を連れ戻し、銭湯を開店までこぎつける。夫が愛人から押し付けられた連れ子の愛子も引き取り、家庭を立て直す。最後に残ったのは、誰も知らない双葉だけの秘密。自分は生みの母ではないことを安澄に打ち明け、母に合わせるため、娘を連れて旅立つ……。
何気なく1日を過ごしてしまうが、双葉のように毎日が濃密で愛情深い生き方ができたらいいと思う。映画の途中から涙腺がゆるみっぱなしで、目が腫れてしまった。おそらく、双葉の生き方を自分に置き換えて見ていたのだと思う。
おいしそうだったタカアシガニ

映画で印象的だったのがおいしそうなタカアシガニ。「生きている化石」と呼ばれているそうだ。駿河湾で最も漁が盛んらしい。撮影は静岡県の戸田港で行われたという。ネット通販で調べたら、1杯2万円前後もする。プリプリのカニを食べるシーンは、母子の結びつきや、心を閉ざしがちだった鮎子が家族に溶け込んでいくさまを象徴していた。
もう一つ、銭湯の「幸の湯」も気になった。外観と窯場のロケは、栃木県足利市で営業中の「花の湯」で行われた。銭湯の内部は東京都文京区にあった「月の湯」(2015年廃業)だという。
↓公式サイト
http://atsui-ai.com/
↓公式動画
今日の足跡
最低気温0.9度、最高気温13.9度。晴れのち曇り、夜になって雨。
○……今日は上越走友会の幹事会を夕方から開催。1年間の行事が決まった。そろそろ走り始めようかと思っている頃だが、花粉の飛散が始まった。まずいな。
○……上越市のデュオ・セレッソで5月28日に酒井法子のディナーショーがあるという。1部、2部があって、前売りが3万円だそうな。2009年に覚せい剤取締法違反で逮捕されて有罪になったが、既に執行猶予が終わっている。一時、芸能界引退とも言われていたが、食っていくには仕方がないのだろう。ステージのMCでは、覚せい剤のことなども話すのだろうか。まだ歌手、女優としての賞味期限は切れていないらしい。

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Comment
ご来場ありがとうございました。こうして言葉にしてもらえてとても嬉しいです。
さて、yasuさんのブログのファンで、一度に会ってみたいという男性の方が世界館にいらしています。今日も、yasuさんに鉢合わないものかと『人生フルーツ』にお越しいただきました。
自然な形でどうにかおつなぎできればと思ったのですが。
さて、yasuさんのブログのファンで、一度に会ってみたいという男性の方が世界館にいらしています。今日も、yasuさんに鉢合わないものかと『人生フルーツ』にお越しいただきました。
自然な形でどうにかおつなぎできればと思ったのですが。