03日22時19分=2017年=
フリージャズの味付けが素敵。話題の映画「ララランド」
【評】★5つが最高。☆は半分
★★★☆
なぜJ-MAXでは上映しないのか

第89回アカデミー賞では史上最多タイの14ノミネート(13部門)を受け、監督賞、主演女優賞(エマ・ストーン)、撮影賞、作曲賞 、歌曲賞、美術賞の6部門を受賞した話題作。なぜか、J-MAXシアターでは上映せず、上映予定にも入っていないので、所用で行った新潟市で見た。
ミュージカルというのは、どうも苦手なジャンルなので、「どうしても見たい」という作品ではない。おとぎの世界というか、地に足がついていない世界を描いているようなのが苦手の理由だ。映画はハイウェイの渋滞に業を煮やした人々が踊り出すところから始まる。古きよきミュージカル映画の世界のようだ。ここで物語にすっと入り込めないと、だめなんだよな。ミュージカルは魔法にかからないと面白くない!


映画の舞台はロサンゼルス。売れないジャズマンのセブ(ライアン・ゴズリング)と、女優志望のミア(エマ・ストーン)が主人公。両方とも夢は持っているが、ぜんぜん食っていけない。そんな2人の恋は、片方が成功すれば、ぎくしゃくするのは当たり前。最初はセブが2人の生活のために加入したバンドが売れ、レコードを吹き込んだり、演奏旅行に明け暮れる。ミアはカフェで働きながらオーディションを受け続けるが、落ちてばかりいる。当然2人はなかなか会えなくなってしまう……。ある日、それが原因で、2人は言い争いをしてしまうのだ。
ジャズが映画にからんでくる
夢を追う楽しさと、食べていく苦しさ。妥協の末に夢がかなっても、素直には喜べない。セブの夢は自分の店を持って、思う存分本格的なジャズを演奏することだった。

ライアン・ゴズリングのジャズピアノはうまい。ハリウッドの人材の厚さが現れている。ピアノが上手な俳優なんて、いくらでもいるのさ。
セブがやりたいのは、ジャズピアニストの巨匠セロニアス・モンクやホーギー・カーマイケルのようなジャズだ。モンクの音楽はフリージャズというのかな、革新的なジャズだから一般受けしない。無論、ダンス音楽や、食事のBGMにはならないのだ。セブはレギュラー出演していたレストランで、アドリブを弾いてクビになってしまう場面があった。
エマ・ストーンは「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」に出ていた人。アカデミー賞助演女優賞にもノミネートされ、演技力はある。だが、もっとピチピチ感のあるキュートな女優はいなかったのかな。
夕暮れの景色が素晴らしい
音楽のほか、もう一つ良かったのは、ロサンゼルスの美しい町並み。特に夕暮れの景色が多く、すばらしい映像美だった。グリフィス天文台もいいし、ケーブルカー、グリフィスパークも行ってみたい場所だ。
↓公式サイト
http://gaga.ne.jp/lalaland/
↓予告編
今日の足跡
最低気温0.4度、最高気温13.9度。晴れのち曇り。朝方は真冬並みの寒さだった。

○……PHILIPSのヌードルメーカーで、うどんを作ってみた。中力粉に少量のかたくり粉を混ぜて製麺する。準備時間も入れて、15分という超スピードで麺が完成。その間に関西風のめんつゆを作り、具は甘く煮た油揚げと煮玉子。
食べてびっくり。讃岐うどん顔負けの強いコシ。そして、小麦粉の香り。市販のうどんとは一味違ったうまさで、驚いた。おそらく、良い小麦粉を使えば使うほど、香りが良くなるはずだ。

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