11日22時01分=2017年=
長岡や南魚沼でロケの映画「ベトナムの風に吹かれて」
【評】★5つが最高
★★★



4月8日にNSTで放送した県内ロケ映画「ベトナムの風に吹かれて」を見た。2015年10月の劇場公開を見に行けず、残念な思いをしたので、放送を待っていた。大森一樹監督の作品。地上波、初放送だという。だが、吉川晃司が脈絡もなく出てきたり、エピソードを単につないだだけの構成で、ちょっと残念だった。うるさすぎる音楽もセンスがない。
↓浦佐駅


新潟県出身で、ハノイ在住の日本語教師・小松みゆき氏が認知症の母とのベトナム暮らしを綴った「越後のBaちゃんベトナムへ行く」(2007年)を原案にした映画で、導入部が新潟県内ロケである。
↓やすらぎホール

まずは雪のJR浦佐駅(南魚沼市)が出てくる。あとは長岡市。葬儀の場面は栃尾の「やすらぎホールとちお」、シズエの実家は、五藤利弘監督の「モノクロームの少女」でも使われた栃尾・来伝地区の諸橋邸。 みさおの子供時代の回想シーンで出てくる木造学校は、和島の旧島田小学校だという。
ベトナム・ハノイで日本語教師として働くみさお(松坂慶子)の父が亡くなり、故郷の新潟に帰ると、母シズエ(草村礼子)が認知症で父の死さえも理解していない。母は後妻で家に入ったので、血縁があるのはみさおだけ。兄たちの反対を押し切り、ベトナムへ母を連れて戻る。
↓衛星放送で見る日本のテレビ番組にびっくり

↓ベトナムのラーメン食べる

場面はいきなりベトナムへ。ベトナムの人たちは二人を温かく受け入れてくれ、母の認知症もだいぶ良くなる。ハプニングはあるものの、笑顔に包まれて楽しい毎日を過ごす。
そして青春時代の旧友・小泉(奥田瑛二)との再会とロマンスの気配。思いがけない母のケガ、きつくなる介護に疲弊するみさお……こんなストーリーである。
エピソードとしては、現残留日本兵を祖父に持つ女の子との出会いや、みさおの大学闘争時代の仲間(奧田瑛二)との再会、現地で伝説になっていた伝説的な女優のアルツハイマーからの復活などが、いろいろと盛り込まれていた。ハノイにあるレーニン像、“竜宮城がベトナムにあった”という話、ベトナム将棋があることなどの小ネタも豊富だ。自転車タクシー「シクロ」などが異国情緒をかき立てる。
シズエが毎夜、寝床で叫ぶ「便所、行きてぇ!」がリアルだった。シズエ役の草村礼子さんは、父親が松之山の出身だという。
今日の足跡
最低気温9.7度、最高気温14.0度。雨。
○……今日は早朝から最大瞬間風速20mを超える強風が吹き荒れ、その風の音で目が覚めた。

たいへんな強風で、桜は散ってしまったかと懸念したが、高田公園の桜の花びらはしっかりとしがみついていた。妙高市文化ホールの桜も満開を迎えていた。

○……カルビーと湖池屋は昨日、北海道産のジャガイモを原料としたポテトチップなどの販売休止を発表したため、店頭では品切れが相次いでいるらしい。オークションサイトでは高値が付いているそうだ。販売休止となると、食べたくなるのは誰も同じこと。それにしても、カルビーのピザポテトを1袋500円でも食べたい人はいるのかな。
○……今日のニュースやワイドショーは浅田真央ちゃんの引退一色だ。いろいろな人のコメントが放送されていたが、年下の人が「真央ちゃん」と呼んでいたのが印象的。男のファンだけではなく、みんなのアイドルだったんだなと思う。最初にその可憐なスケートを見た時、ほんとに天使が滑っているかと思った。
インタビューでのコメントも、本音をきちんと話していて、感動を呼んだ。それまでの苦悩や、それを乗り越えた喜びなどがそのまま、素直に出ていたので、人々の心をとらえたのだろう。

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