08日22時37分=2017年=
何で今、「美女と野獣」なのか
【評】★5つが最高
★★★

名作ディズニーアニメ「美女と野獣」を、「ハリー・ポッター」シリーズのエマ・ワトソン主演で実写映画化し、大ヒット中の映画である。興行ランキングでは「アナと雪の女王」を超える好調ぶりで、実写ミュージカルでは史上最高記録を打ち立てた。
だが、ヒットすればするほど、「なんで今、"美女と野獣"なのか」という疑問が湧いてくる。保守的な階級社会を描いているし、下層民が王子と結婚するという一種の成り上がり話で、中身はとても古臭い。差別感が出ないように覆い隠しているので、ストーリーに破たんが出ている。
古典だからマンネリでもいい……ということも一理ある。だが、映画はその時代、時代を反映していなくてはならない。この映画でも、ゲイキャラを出すなど、時代を反映させる工夫をしているが、成功していたとは思えない。


魔女に呪いをかけられ、醜い野獣の姿に変えられてしまった王子と、美しい町娘ベルが最後に結ばれるが、「大事なのは外見ではなく心」といいながら、最後は美男美女が結ばれるという結果になるのはどういうものだろうか。
それに、王子は野獣に変えられる前、ダンスに明け暮れる放蕩の日々を過ごしていて、真実の姿は決してベルにふさわしいものではない。ベルと野獣が惹かれあっていく心理も、アニメ版に比べて描き方が足りなかったような気がする。淡泊すぎると感じたのは私だけか。そして、ベルと結ばれたとしても、すぐに王子の本性が出てしまうのではないだろうか。
とは言っても、話自体が面白いので、娯楽作としてみればとてもよくできている。さすが、ディズニーということか。
『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役として知られる主演のエマ・ワトソンがとてもいい。芯の強さ、聡明さはそのままに、美しく成長したものだ。
↓予告編
今日の足跡
最低気温7.4度、最高気温24.5度。快晴。ランニング5.5km。
○……今日は眼科の定期受診。飛蚊症が網膜剥離に進行しないように定期的に受診している。今日の診察では「異常なし」だった。

○……タケノコシーズンになるとスーパーには、サバ缶がうずたかく積まれる。タケノコ汁を作る際、上越地方では孟宗竹でも、姫竹でもサバ缶を入れる。上越地方と、北信地域だけの食習慣らしい。サバ缶コーナーができるとタケノコシーズン突入を感じる。

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