09日21時41分=2017年=
痛快娯楽作「キングコング髑髏島の巨人」
【評】★5つが最高、☆は半分
★★★☆

モンスターの王者、キングコングの魅力を存分に見せてくれた娯楽大作。自然の大いなる力に対し、人類は謙虚にあれというメッセージや、美女には弱い一面など、1933年の第1作から連綿と続いてきたキングコングの魅力をきっちり残して映画を作ってくれた。
物語は、コングの故郷である髑髏島を舞台に展開される。神話の中だけの存在とされてきた髑髏島が、偵察衛星によって実在することが判明し、探検隊に紛れて、未知の生物の探索を目的とする調査遠征隊が派遣される。ベトナム戦争を戦った兵士たちが調査隊と共にベトナムで操ったヘリコプターに搭乗し、ナパーム弾でジャングルを焼き尽くす。未知の生物を炙り出すための挑発である。
島内に足を踏み入れた隊員たちは、あちこちに散らばる骸骨や、岩壁に残された巨大な手跡を発見する。やがて彼らの前に、神なる存在である巨大なコングが出現。隊員たちは為す術もなく、凶暴な巨大生物から逃げ惑う。現地民からコングは“神”と崇められていて、島の平和を乱す探検隊と存在と戦ったのだ。


キングコングは、日本の怪獣映画のようで、大地を揺るがせながら闊歩し、人間を脅かす。コングはストレートに暴れまくっていて、実にいい。CGっぽくないのも素晴らしい。
それと時代設定が1970年代になっていて、ベトナム戦争の終結、米ソ冷戦が色濃い時代背景が良く描かれていたし、BGMの70年代ロックがそんな時代の雰囲気を感じさせてくれた。打ち上げられたばかりの偵察衛星がコングの存在を示さないと物語が成立しないので、この時代が選ばれたのだろう。
途中から、探検隊は島に住むさまざまな巨大生物の襲撃を受ける。まるでジュラシック・パークのようだ。巨大水牛、巨大クモ、タコの怪物、切り株バッタや、なかでもオオトカゲのような怪獣がすごい。
最後の場面で美女を手の中に握ったまま戦うが、良く握りつぶさなかったものだ。これは初代コングと同じ。
さて、長いエンドロール後の映像は見逃してはいけない。髑髏島から生還した男女がキングギドラ、モスラ、ラドン、ゴジラの壁画を見せられる場面で終わる。つまり、2020年に公開する『キングコング対ゴジラ』への予告となるらしい。
今日の足跡
最低気温8.6度、最高気温19.6度。曇り。ランニング6.7km。

○……朝のランニングで通る家々の庭では、ではサツキが満開だ。中でも花びらがピンクで中心部が赤いグラデーションがかかった花は特にきれいだ。
○……今週の週刊ポストの記事によると、1日の睡眠時間は6時間以下だと前立腺がん、認知症のリスクが増大し、1日の睡眠時間が8時間以上になると、脳の老化が加速し物忘れがひどくなるという。
それで、理想的な睡眠時間は7時間だという。
昼寝は1時間以上すると死亡リスクが3倍、認知症リスクが2倍になる。理想は30分だという。

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