03日22時02分=2017年=
山田監督のドタバタ喜劇「家族はつらいよ2」
【評】★5つが最高、☆は半分
★★★☆

「東京家族」を入れると、通算3作目になるが、今回のが一番面白いと思う。後半に、設定としてはすごく悲しい部分があるのだけれど、そんな不幸な部分にこそ、おかしみが生まれる。現実では笑う場面ではないが、笑ってしまえるのが映画のいいところ。思いきっり笑えば、すっきりする。
熱演の橋爪功の息子が逮捕?
登場人物では主人公の平田周造(橋爪功)を演じる橋爪功が、素晴らしい。3作とも出ているし、「母と暮らせば」にも出た。年齢的にも75歳で、後期高齢者の仲間入りしていて、設定としてもぴったり。
ところで、橋爪功さんの息子で俳優の橋爪遼容疑者が覚せい剤取締法違反(所持)で現行犯逮捕されていたというニュースが流れ、びっくり。また2世タレントである。
西村正彦が熱演
周造の妻、吉行和子はいまだに可愛らしさがたっぷりだが、なんと、82歳だという。おっとりした感じが、なかなかいい。
長男夫婦の夫、幸之助を演じる西村まさ彦が、ずっこけ役を熱演した。なんといっても、葬儀場で三角の死装束を、自分の頭に付ける場面で大笑いした。やっぱり、不謹慎な場面ほど大笑いできるのだ。今作の熱演賞は、西村まさ彦に決まり!

それにしても、平田家は男がだらしないというか、情けないというか。それでいて妙に頑固なのが憎めない。半面、女性陣がしっかりしている。中嶋朋子は別にして、夏川結衣と蒼井優は平田家を背負って立っている。
周造の妻、吉行和子はオーロラを見に北欧旅行へ。周造も誘われたのだが、寒い地方は苦手だと言って断ったのには裏があった。留守の間に、なじみの小料理屋の加代とお出かけ。男はいつになっても、野望があるのだ。
このようなゆとりのある老後を過ごす夫婦を描いているのは、後半に出てくる独居老人、下流老人を対比させる意図もあるのだろう。
加代と車で天ぷら屋に向かう道中、周造は道路工事の整理員をしていた高校時代の旧友、丸田をばったり出会う。級友とともに、加代の店で飲み、丸田を自宅に泊めたことが、大事件に発展するとは夢にも思わなかった……。
前半はドタバタ、後半はシリアスな中におかしさが内包されるような展開。最後はほろりとさせられた。さすが山田洋二監督である。
↓予告編
今日の足跡
最低気温13.4度、最高気温18.9度。曇り。ランニング7.0km。Tシャツ1枚で走っていたら、少し寒かった。風が冷たかったので、汗はほとんどかかなかった。

○……かつやの定番「かつ丼」。490円。牛丼に比べて、作る手間がかかるのにもかかわらず、この価格はごりっぱ。かつ丼って、カロリーが高くて、1000kcal前後。
○……巨人は悪夢の9連敗で、借金6。村田の満塁弾もだめだった。

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