07日22時15分=2017年=
300年の時を超えて 七夕にチェンバロの音色響く
七夕の今夜、妙高市文化ホールホワイエで「チェンバロ&フルート」のワンコインコンサートが開かれた。ワンコインなので、入場料はわずか500円。滅多に聞くことのないチェンバロと、木製管フルートの音色を楽しんだ。
↓コンサート前。会場には客は150人ぐらいいたかな。ほぼ満席だった

演奏者は長岡市生まれで三条市在住の八百板正己(やおいた・まさみ)さん、フルートは上越市出身の齋藤孝久さん。
ピアノと違ってチェンバロ(ハープシコード)を置いてある施設はないので、運んできたようだ。チェンバロ製作家の久保田彰氏が2000年3月に製作したもので、エレクトーンのような2段の鍵盤と、音色が異なる3組の弦を持っているという。
ピアノとチェンバロは見た目は似ているが、ピアノはハンマーで叩いて弦を振動させて音を出す「打弦楽器」、チェンバロは、ギターのように爪で弾くことによって弦を振動させて音を出す「撥弦(はつげん)楽器」なのだ。ピアノができる前はチェンバロしかなかったので、バッハの曲はチェンバロで弾くのが一番ぴったりくる。
さて、最初の2曲は良く知られている「メヌエット」と、「G線上のアリア」。チェンバロが伴奏でフルートが旋律を吹いた。すっかりバロックの世界に入り込んでしまい、気分は300年も昔に飛んで行ってしまった。
チェンバロは弦をひっかいて音を出すので、ピアノのような大きな音は出ない。意外なほど小さいという印象だ。八百板さんは「宮廷で演奏するので、大きな音は必要ない」という。なるほどね。
次の4曲はチェンバロだけの演奏で、ダカンの「かっこう」「つばめ」、クープランの「ねんね」「目覚まし時計」。強弱なく、繊細なチェンバロの音色は眠気を誘う。なんと「目覚まし時計」で、寝てしまうという不覚。
↓調律中

↓別の角度から

最後の曲の前に20分間の休憩があり、チェンバロの調律をする間、写真を撮ってもいいということだったので、撮らせてもらった。2段の鍵盤も分かった。音階が狭いので、チェンバロの横幅も狭い。伸び上がって見たが、弦の部分は見えなかった。
最後の曲は20分ほどと長い「フルートのチェンバロのためのソナタ ロ短調」。バッハのフルートソナタの名曲中の名曲である。バロックの雰囲気にじっくりひたれるのがうれしい。
八百板さんが、曲の聴き所を解説してくれた。バッハが宮廷に仕えていたころの作品で、第1楽章はチェンバロとフルートの優美な旋律が対話するように進んでいく。第2楽章はチェンバロの右手と左手が同じ音を弾くなど、いろいろ変化があっておもしろい。第3楽章は明るい表情に変わる。第4楽章のアレグロは、フーガ形式の舞曲で終わる。
アンコールは、再び「G線上のアリア」で締めくくった。ワンコインではもったいないほどの素晴らしい演奏だった。
忘れていたが、チェンバロに合わせた木製のフルートは、とても柔らかくやさしい音色で、良かった。
↓お菓子とお茶付き

なお、このコンサートはお菓子やハーブティーなども付く。最高にいいね。
次回のワンコインコンサートは、9月5日午後7時から。牧田由紀さんのヴァイオリンと、池田延弘さんのギターの演奏である。次回も楽しみだ。
↓八百板正己公式サイト
http://www.tochio.net/yaoita/
今日の足跡
最低気温17.8度、最高気温27.4度。晴れ。ランニング6.7km。今日は満月の2日前で、月齢13。空は晴れて、とても明るい。これじゃ、天の川は見えないな。
↓この直後、飯塚、中谷に場外2ランホームラン打たれ、3対3の同点に

↓さらに原口にホームランを打たれ、1点リードされる

○……昨日のDeNA対阪神戦。居酒屋で飲みながら、スマホで観戦していた。上越出身の飯塚投手が2度目のマウンドに上がったけれど、残念ながら初勝利はならなかった。
3回に中谷に場外ホームランを打たれ、3対3の同点になったのが残念。ど真ん中に球が行ってしまった。さらには原口に連続でホームランを打たれ、敗戦投手になった。早くプロ1勝すれば、気分的に違うんだろうけれど。

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