07日22時47分=2017年=
「北斎漫画の世界」に行ってきた


小布施町の北斎館で開催中の特別展「北斎漫画の世界」に行ってきた。平日にもかかわらず、かなり多くの人が見にきていて、葛飾北斎の人気の高さが分かった。
葛飾北斎の代表作の一つと言われる北斎漫画は、絵を描く人たちのための手本として人物や自然、風景などを描いた絵の百科事典のようなものだ。現代の“マンガ”のようなストーリーはない。
1814年(文化11年)から1878年(明治11年)まで、計15編が発刊され、ベストセラーになった。絵の総数は約3900にも及ぶという。
一番の功績は日本だけではなく、ヨーロッパ印象派の画家たちに大きな影響を与えたこと。長崎に来たシーボルトや、フランス人のブラックモンが紹介したことなどから、「ホクサイ スケッチ」として世界に広がった。また、オランダへの貿易で、日本の陶磁器などの包み紙として北斎漫画が海を渡り、オランダの人に驚きを与えたという。

↓北斎漫画初編

今回は肉筆画も目玉の一つだが、この「北斎漫画」の原本(版画)を見たかった。今回は15編の原本すべてが展示されていたほか、よりすぐりの場面を原本で展示していた。
↓パラパラ漫画のような絵

↓百面相

なかでもすずめ踊りをする男を、アニメのコマ送りやパラパラ漫画のように一つ一つを分解して描写していてすごかった。また、鳥や植物、昆虫などはまるで図鑑のようで、精密なスケッチが光る。
肉筆画では、斬首された人間の生首を描いた作品があり、度肝を抜かれた。
会期は11月27日まで。午前9時~午後5時。入館料は大人1000円。
↓「北斎館」公式サイト
http://hokusai-kan.com/
今日の足跡
最低気温20.5度、最高気温24.3度。雨。ランニングできず。
↓館内に貼ってあったポスター

○……優れた絵師だった北斎の娘を描いたドラマ「眩(くらら)」が、9月18日(祝日)にNHK総合テレビで、午後7時30分から放送されるそうだ。
娘には宮崎あおいが扮する。ほかに松田龍平、三宅弘城、西村まさ彦ほか。これは見なけりゃ。
北斎の娘、応為(お栄)の絵も展示してあった。竹林に風が吹いているような絵だった。さすが"女北斎"だ。

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