ピエロが怖い映画「IT／イット」

【評】★５つが最高、☆は半分
★★★☆





　ホラー映画「IT／イット“それ”が見えたら、終わり。」は公開3週目になってから映画動員ランキング1位になるという異例の事態になったそうだ。

　本国アメリカでは大ヒットとなり、「パラノーマル・アクティビティ3」を超えて、ホラー映画の歴代1位だったそうだ。この映画のモデルは1970年代に33人を殺害したピエロの格好のジョン・ゲイシーだとされる。欧米には“殺人ピエロ”というか、ピエロ恐怖症があるそうだ。YouTubeに動画が多数アップされている。だから大ヒットしたのだ。

　その背景がない日本はスタートが出遅れたが、アメリカでヒットしたこともあり、だんだん伸びてきたのだろう。



　さて、この映画だが、子供たちの登場がすごく怖さを倍加している。特に最初の場面、子供が激しい雨の中、兄が作ってくれた紙の船を追いかけると、船は下水に落ちてしまう。下水を覗くと、そこにはペニーワイズというピエロがいて、子供を下水に引きずり込んで殺してしまう。

　この怖さは、子供時代に味わったいろいろな恐怖が蘇ってくるためではないだろうか。そしてピエロは悪夢の象徴だ。日本人特有の“幽霊”“お化け”の怖さとは違うが、人間が持つ根源的な怖さがあるから、誰が見てもある程度は怖いのだろう。そして、少年達は果敢にもペニーワイズの隠れ家に潜入を試みる。子供だった頃のことを考えると、とてもできないような怖いことなので、身震いがする。

　ストーリーは「1990年のメイン州デリーで、子供だけを狙った連続殺人事件が発生する。デリーに住んでいたマイクは、事件現場近くでそこにあるはずのない古い写真を発見し子供時代にIT（鬼）と呼んでいた奇怪なピエロ、ペニーワイズの仕業であると確信する。マイクはかつての仲間との約束を思い出し、30年ぶりに再会することになる…」

　ホラー映画というほど怖さはなかったが、よくできた映画だった。

↓予告編

今日の足跡（そくせき）

　最低気温0.3度、最高気温2.7度。雪のち雨。高田の積雪2cm。新井消防署の積雪も2cm。



○……昨夜から雪模様になり、今朝は5cmほどの雪が車に積もっていた。車にスノーブラシを積んでおくのを忘れたので、困った。今日は一日、とても寒かった。




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