05日19時43分=2018年=
ホログラムの恋人がサイコーの映画「ブレードランナー2049」

【評】★5つが最高
★★★★
前作『ブレードランナー』の舞台は2019年。この続編は、それから30年後を描いており、タイトルは『ブレードランナー2049』である。主人公は、新たなブレードランナー(レプリカント刑事)、K(ライアン・コズリング)である。
さて、前作のラストはデッカード(ハリソン・フォード)と、最新機種で寿命が長いレプリカント、レイチェルは互いに愛し合うところで終わった。その後どうなったか。
ホログラムの彼女が魅力的


……というわけで、本題に入ろうと思ったが、この映画のハイライトは本筋ではなく、ホログラムAIの彼女ジョイ(アナ・デ・アルマス)の存在である。つまり、バーチャルな恋人。天井に投影機(?)が付いていて、3Dで空中に描画するのだ。さらには、スティック状のリモコンを使うと自宅以外でも描画できるように進化する。そのジョイがとても魅力的。最初に出てきたときは、オードリー・ヘプバーンかと思った。大きな目、ふっくらした唇が色っぽい。人間の恋人と同様の甘い言葉もささやくし、話題も豊富だ。瞬時に服をチェンジ(着せ替え)できる。でも、ホログラムなので触れることはできない。
映画「ゴースト」のようでもあるし、「her/世界でひとつの彼女」(ブログ記事)に出てくるAIの彼女サマンサに似ている。サマンサは声だけだったが、ジョイは姿形がある分、魅力度は高い。ジョイは肉体を持ち、Kに愛されたいと願い、娼婦を雇ってその体に重ねて愛し合ったのだった。ジョイは最後にリモコンを破壊されて“死”を迎えたのがかわいそうだった。
siriもずいぶん進化しているし、5年後ぐらいに、こんなホログラムAIが売り出されるような気がする。男バージョンもあり得るだろうし、そうなれば大ヒット間違いなし。
それと、ステージで歌うプレスリーやフランクシナトラの3Dホログラムが出てきた。これも実用化したら面白い。
そろそろ本題に
さて、そろそろ本題に入るけれど、163分の大作。その上、どの場面も目が離せず、最初から最後まで同じテンポで進むので、とても疲れた。ストーリーも複雑で、途中で見失いそうになった。
ストーリーはこうだ(ネタバレあり)。ウォレス社の農場で働いていた元脱走兵(レプリカント)の家にある木の根元に白骨が埋まっていた。調べるとシリアル番号からレイチェルのものであることが判明。さらに分析するとレイチェルの死因は出産のための合併症のためだったことが分かった。つまり、レプリカントが子供を産んだことで、生殖機能があることが分かり、マダムやKは動揺する。
ここで映画を見ている観客は、Kはデッカード(監督によると、彼もレプリカントだという)とレイチェル(ショーン・ヤング)の息子ではないかと推測するだろう。Kも当然疑う。
Kはレプリカントの記憶の移植を行っているアナ・ステライン博士(カーラ・ジュリ)に、自分の記録の中にある“木馬のおもちゃ”の記憶を診断してもらう。博士は木馬のおもちゃの記憶を見て、涙を流す。その様子を見たKは、自分がその息子であると確信するのだ。
だが、実際は子供は男ではなく女だった。つまり、アナ・ステリン博士だったという結末だ。
↓予告編
今日の足跡
最低気温-1.2度、最高気温5.5度。曇り一時晴れ間。インドアバイク30分、マシンランニング30分(4.2km)。


○……BSNテレビの「スポーツなび」で、上越市出身のプロ野球選手、横浜DeNAの飯塚悟史投手の特集をやっていた。昨年は待望のプロ初勝利を挙げ、今年は主軸として期待されている。
そして、今年4月17日、新潟市のハードオフエコスタジアムで、対巨人戦が開催される。昨年は雨で流れたが、今年は地元初先発を期待したい。

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