17日22時08分=2018年=
意外と面白かった映画「ベイビー・ドライバー」

【評】★5つが最高
★★★
もしかしたら……と思っていたが、中学生の頃、初めて買ったレコード(EP)がサイモン&ガーファンクルの「ボクサー」だった。1969年3月の発売で、B面が「ベイビー・ドライバー」だった。
「ボクサー」は生ギターのフィンガーピッキングがかっこよく、イントロ部分の早弾きをレコードを聴きながら何回も練習したが、結局弾けなかった。そしてB面の「ベイビー・ドライバー」は、車の効果音やレースの実況中継が入り、排気音をコーラスで表現していた。とにかく、リズミカルでかっこいい曲だった。
もしかしたら……というのが現実になったのが映画「ベイビー・ドライバー」。S&Gの曲(ポール・サイモン作詞・作曲)と同じタイトルだな、と思っていたが、ラストシーンでこの曲が流れて感激した。「なんと、ぴったりな曲なのか」。この映画のために作られたような曲だった。48年の月日を経て、同じタイトルの映画がつくられ、そのテーマになったのはすごいことだ。
この映画は「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」のエドガー・ライト監督である。理屈なしの面白い世界が展開するのは分かる。2017年8月公開作品。先入観なしに見るのがいいのだ。

主人公の青年ベイビーは、ギャングに雇われた天才的なドライビングテクニックを持った「逃がし屋」。ベイビーは子供の頃に遭った事故の後遺症で耳鳴りがあり、イヤホンでiPodの音楽を聴いていると耳鳴りが打ち消される。そのため、運転能力を発揮させる仕事にはiPodが必須だった。
ある日、女性デボラと出会ったベイビーは、逃がし屋から足を洗うことを決める。しかし、ベイビーの才能を買う犯罪組織のボスに脅され、無謀な強盗に手を貸すことになった……。
ほとんど全編に音楽がかかっており、どれも疾走感があってぴったり合っている。「マッドマックス 怒りのデスロード」に匹敵する疾走感にあふれた映画だった。
主演のアンセル・エルゴートは、この役を演じるために選ばれたようなはまり役だった。
ジョン・ウォーターズ監督が選ぶ2017年の映画ベスト10が、アメリカのアート誌「ARTFORUM」12月号の恒例企画として発表され、なんと1位がこの「ベイビー・ドライバー」だったという。はまる人には、ぴったりはまる映画なのだ。
映画雑誌SCREEN誌の「2017年度外国映画ベストテン作品」の第10位にも選ばれている。はまる人が多かったのかも。
↓予告編
今日の足跡
最低気温2.3度、最高気温4.6度。雨。
○……高田の積雪が午前9時で49cm。新井は60cm。ずいぶん量が減った。屋根の雪はほとんどなくなった。今日は幹線道路脇の雪の壁を削る作業が各地で行われ、渋滞が発生していた。雪が降りやんでいるうちにやっておかないと、道路幅が狭くて危険なのだ。


○……夕方、気温が急激に下がり、上越市内では各地で霧が発生した。中でも国道18号がすごかった。春先は当たり前だが、1月に平野部で霧は珍しいと思う。
○……朝のワイドショーでインフルエンザにかかりにくい血液型はO型、反対にかかりやすいのがAB型だという。マスクは外出から帰ったら、玄関で外すべきだという。逆にウイルスを持ち込んでしまうのだという。

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