25日23時19分=2018年=
軽妙なコメディー映画「嘘八百」

【評】★5つが最高、☆は半分
★★★☆
あの名作「百円の恋」(http://8446.blog79.fc2.com/blog-entry-2796.html)の武晴正監督と、脚本の足立紳のコンビだけに大きな期待感があった。今回はコメディーで、ボクシング映画の「百円の恋」とは全然違うけれど、脚本はとても素晴らしく、監督の細部までこだわった描写に感心した。ダブル主演の中井貴一と佐々木蔵之介も楽しみながら演じている感じが伝わってきた。


細かな描写というのは、例えばボロアパートの部屋の感じ。狭い和室ですき焼きを食べるシーンはいいね。それぞれが一流の技術を持つサギ仲間が集まる居酒屋の美術もいいな。
脚本も、利休のニセ茶碗に込めたストーリーが素晴らしい。「なんでも鑑定団」のドラマを膨らませたような映画である。利休が大海原に飛ぶかもめを茶碗に込めた説得力は見事。中井貴一が贋作の茶碗でカフェオレを飲んでいたのも面白い。

千利休を生んだ茶の湯の聖地、大阪・堺。大物狙いだが空振り続きの古物商・小池則夫(中井貴一)は、腕は良いのに落ちぶれてしまった陶芸家・野田佐輔(佐々木蔵之介)と出会う。大御所鑑定士に一杯食わされた2人は、仕返しのため「幻の利休の茶器」を仕立て上げて一攫千金を狙う。そんな彼らの行動が、家族や仲間、文化庁までも巻き込む大騒動に発展する……。結局はまんまと1億円(税別)の大金をせしめるのだが、その後のエピソードが面白い。エンドロールでもさらにオチがある。最後の最後まで席を立つと損である。
↓公式サイト
http://gaga.ne.jp/uso800/
↓予告編動画
今日の足跡
最低気温0.1度、最高気温4.2度。曇り。
○……左とん平さんが亡くなった。80歳。印象的だったのはドラマ「時間ですよ」かな。時代劇にも良く出ていた。とぼけた感じがなんともいえない味を出していた役者だった。

↑ランキングに参加しています。クリックをお願いします
- 関連記事
スポンサーサイト