11日22時01分=2018年=
AIで仕事が奪われるより怖いこと

人工知能(AI)の発展により人類はどうなるのか。働き方はどうなるのか。AIに関していろいろ本を読み漁った。その中でもこの3冊が参考になったし、面白かった。
中でも目からウロコの本が、一番最後に紹介する「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」。AIは人間を超えることはないが、半分以上の仕事が奪われる。AI導入で職を失った人は、低賃金の仕事か失業しかない時代が来るという。AIは「意味が理解できない」のが大きな欠点。だが、子供の読解力不足が顕著で、既に「3人に1人が簡単な文章が読めない」という。AIに負ける前に、人間が崩壊してしまうという恐ろしい話だ。書いてあることが理解できない人間が急増すれば、AIに勝つ仕事ができるはずもない。
◇「人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊」(井上智洋著)文春新書
2045年に起こると噂される「シンギュラリティ」(技術的特異点=AIが人間の能力を超える地点)よりも前、2030年には、AIが人間の頭脳に追いついてしまう可能性があると警告する。ホワイトカラーが職を奪われ、事務職を筆頭に医者も弁護士も失業の危機に。2045年頃には人間にしかできない仕事の範囲はかなり狭いものになって、最大で人口の9割が失業する可能性もあるという。
人間のように思考できる“脳”を持った、「汎用AI」。人間のように動ける“体”を持った、「汎用ロボット」。これの組み合わせで人間の出番はなくなる。このため、著者はベーシックインカム(増税し、最低限の生活費を国民全員に配り、生活保護などをやめる)の導入を薦める。爆発的な経済成長が可能となり、途方もなく実り豊かな時代がやってくるというのだ。
◇「第四次産業革命」(西村康稔著)ワニブックスPLUS新書
AIがもたらす四次産業革命の全容が分かる一冊。IoT、ビッグデータ、AI(人口知能)などの最近の動向や適用例、社会に与えるインパクト、課題などを解説し、生活や仕事、産業がどのように変わっていくかを書いている。
本によると第一次~第四次までの流れは次の通り。
・第一次産業革命=18~19世紀の紡績機や蒸気機関による技術革新に伴う経済・社会構造の変革
・第二次産業革命=19世紀後半の電力や内燃機関の産業活用
・第三次産業革命=20世紀後半以降のコンピュータとインターネッ・第四次産業革命=IoT、ビックデータ、人工知能、ロボットなどによる技術革新。
◇「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」(新井紀子著)東洋経済新聞社
「シンギュラリティは来ないし、AIが人間の仕事をすべて奪ってしまうような未来は来ませんが、人間の仕事の多くがAIに代替される社会はすぐそこに迫っています」。
AIは既にMARCHに合格するレベルまで来ていて、「50%のホワイトカラーが20年、いやもっと短い期間で減る」と著者は断言する。 「AIに任せられることは任せて、人間はAIにはできない仕事だけをすればよい」ということだが、全国調査によると「教科書が読めない(読解力がない)」子供たちが急増しているのだ。
今日の足跡
最低気温12.1度、最高気温23.0度。雨。


○……妙高市文化ホール周辺の桜。今日は散りはててしまったけれど、昨日はまだ花びらが残っていた。犬は我が家の「ふぅ」。

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