24日11時35分=2018年=
ピックと指弾きの切り替えのすごさ! 渡辺香津美ギターソロライブ

ジャズギタリスト、渡辺香津美のソロライブに行ってきた。小さな上越文化会館中ホールで、目の前で繰り広げられる必見のライブだ。開演1時間前に到着し、最前列を確保した。

席に着いてみて驚いた。ステージにはギター4本だけ。つまり、ギターのソロコンサートだったのだ。ソロということは、オクターブ奏法、コード奏法などのテクニックも見られる。一部始終が目の前で見られるなんて、なんとラッキーなことだろう。
ギターはガットギターとアコースティックのスティール弦ギター(いわゆるフォークギター)、それにオベーションの12弦ギター、セミアコ(フルアコ?)のジャズギターである。オベーション以外はメーカーが分からない。
さて、渡辺香津美はキリンバンドやYMOの頃しか知らないし、最近の活動や演奏は聞いていない。知らない曲ばかりだったらいやだな、と思っていたら、ポピュラー曲やジャズの有名曲をたくさん弾いてくれたので良かった。
渡辺香津美は縦縞のジャケットと黒いパンツ姿。若い頃はスマートだったが、ずいぶん貫禄が付いた。
ライブで驚いたのがピックの使い方。ピックと指弾きを切り替えながら弾いていて、ピックから指弾きにするとき、ピックを人差し指と中指の間に挟んで、そのまま指弾きするのだ。再び瞬時にピックを指先に持ち替え、演奏を続けた。その繰り返しで手品のようだった。ピックを落とすことはないのだろうか。
ソロコンサートを振り返ってみたい。集中して聴きたいためメモは取らない主義なので、曲目が違っているかもしれないけれど、記憶を頼りに書いてみたい(おそらく大丈夫)。約2時間のライブだった。
①「アクロス・ザ・ユニヴァース」(ビートルズ)
最初の曲はアコースティックギター(スチール弦)を持って弾き始めた。ビートルズナンバーである。ポールマッカートニーの曲。1曲目が終わってからマイクを持ち、「ギターのいろんな音を聞いてほしい。ギターの魅力を伝えたい」と話した。
②「カムトゥゲザー」(ビートルズ) ハーモニックスやコード奏法、弦の音を揺らすなどのテクニックを駆使した一曲。かっこいい。
③「ノルウェーの森」(ビートルズ) 6弦をDにドロップし、このベース音をずっと鳴らしながら、インド楽器のシタールのような響きを出していた。これもかっこいい。
④「図知華(とちか)」(オリジナル曲)
1980年頃のオリジナル曲。曲名は飼っていた北海道犬の名だという。ガットギターに持ち替えた。このガットギターの音が素晴らしい。
⑤「鳥の歌」 (カタルーニャ民謡)
スペインの民謡。パウロ・カザルスが国連の会議で平和を願って弾いたという曲。悲しげなメロディーが印象的。
⑥「スペイン」(チック・コリア)
いつだったか、世界一の早弾きギタリストとして知られるアル・ディ・メオラとこの曲でデュオをしたことがあったっけ。負けていなかったような気がする。とにかく「この曲が聴けたらいいな」と思っていただけに、うれしかった。
⑦「マイルストーンズ」(マイルス・デイビス)
マイルス・デイビスのモード奏法をギターでやっちゃった。コード奏法にベース音を組み合わせて弾いている。
(15分間休憩)
⑧「セント・トーマス」(ソニーロリンズ)
再びスチール弦のギターに持ち替えた。ベースをいれながらのコード奏法。ジャカジャカ弾いている。ベース音が効果的。
⑨「ジンバブエ」(ラリー・コリエル)
「ラリーコリエルとは1970年代後半、彼と会ってジャズギターの世界が開けた」といい、雑誌のインタビューを通じて出会ったエピソードを楽しそうに話した。そのとき、この曲でセッションをやったという。昨年亡くなって「心に穴があいた」と話し、思い出しながら弾いていた。ロックンロールのようなフレーズが印象的な曲。
⑩「星影のステラ」(ビクター・ヤング)
エレクトリックギターに持ち替えての演奏。1944年のアメリカ映画「呪いの家」のテーマだったという。知らなかった。ジャズのスタンダードナンバーである。
⑪「マイ・フェイヴァリット・シングス(私のお気に入り)」
「サウンドオブミュージック」の一曲で、ジャズのスタンダードナンバー。拍子やリズムを替えたアレンジがおもしろい。オクターブ奏法がかっこいい。
⑫「ヌアージュ」(ジャンゴ・ラインハルト)
ジャンゴの大ヒット曲。美しいメロディーの曲だ。
⑬「マイナースイング」(ジャンゴ・ラインハルト)
ジャンゴの息子と共演したこともあったっけ。この曲は出だしからかっこいいアレンジ。ジャンゴと違って、ちゃんとコードも入れながら演奏するのだからすごい。エレクトリックギターを使ったのがおもしろい。ジャンゴ・ラインハルトの代表曲。
⑭「ジャミング・イベリコ」(オリジナル)
オベーションの12弦を使って演奏。この1曲だけ。オープンチューニングだと思う。
⑮アンコール「ヘイジュード」(ビートルズ)
後半のサビを会場の全員で歌った。渡辺香津美のギター伴奏で歌えるなんてめったにない機会だった。
今日の足跡
最低気温13.5度、最高気温19.9度。雨のち晴れ。

○……週刊文春、5月31日号で、内田監督が試合直後の記者の質問で、悪質タックルを認識していたことが明らかになった。記者との応対の模様が録音されていて、文春のサイトで公開されている。これで、昨日の会見で監督と井上コーチがうそを言っていたことがはっきりした。それを日大が学校ぐるみで隠ぺいしていたということになる。日大広報の対応もひどいし、ますます燃え上がってしまった。危機管理部があるのに、バカみたいだ。
母校日大の恥である。この時期に就活している学生がかわいそう。田中理事長を含め、関係者は全員辞任だな。

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