15日22時24分=2018年=
天才詐欺師描く「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
【評】★5つが最高
★★★★

6月10日にNHKのBSプレミアムで放送したスピルバーグ監督の映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(2002年)が非常に面白かった。レオナルド・ディカプリオとトム・ハンクスのゴールデンコンビ。これが実話だというのがすごい(天才詐欺師フランク・W・アバグネイル・Jrは同姓同名の実在の人物だとか)。


パイロット、医者、弁護士などに偽装し、世界各地で小切手詐欺事件を起こしたフランク。そんな彼をトムハンクスが演じるカール・ハンラティが追い、更生へと手を差し伸べるというストーリーである。詐欺師を演じるチョイ悪なレオ様が、いい男すぎて、かっこよすぎてうなってしまった。
模型飛行機のシールをはがして小切手に貼って偽造するところなどは、頭がいいなと思う。そして、大胆かつ細心。とにかく、度胸がいい。ギリギリのところで頭を使って大胆に逃げるフランクと、決してあきらめないカール捜査官。最後にはお互いに心がつながってしまうのがジーンとくる。
タイトルは「できるもんなら捕まえてみろ」の意味。いいタイトルだと思う。
いろいろな職業に偽装したが、弁護士は実際に司法試験に合格したという。それも2か月の勉強でね。頭いいんだな。

カール捜査官の尽力で、刑期を大幅に短くしてもらい、出所したフランク。偽装小切手を作る腕を見込まれて、今度は反対に見破る仕事をFBIでやることになる。ニセ小切手を一目見れば、簡単に見破るだけではなく、どんな立場の人が偽装したか、どうやって偽装したかがすぐ分かってしまうのがすごい。紙質、どんなインクを使っているまで分かるのだ。
でも、その仕事が面白くなく、一度はふらっと旅立ってしまう。だが、カール捜査官はフランクを信じ、それに応えて戻ってくる。これも感動的で、二人は末永く友情をつないだという。
↓予告編
今日の足跡
最低気温14.0度、最高気温17.8度。曇りでとても肌寒い。
○……与党が数で押してカジノ法案の強行採決。日本に観光客を誘致したりして経済活性化を狙っているが、本当にラスヴェガスやシンガポールのように儲かるカジノが、ギャンブルの歴史がない日本でできるのだろうか。
入場料6000円が高いか安いかで論議しているのはビンボーくさい。カジノは少し高級なパチンコや競馬、競輪、ゲームセンターじゃない。日本のカジノは、自家用ジェット機で乗り付けるような大金持ちを相手にできるのだろうか。
まさかだと思うが、旅行代理店がカジノで遊ぶ1万円ぽっきりの夜行日帰りバスツアーを企画したりして……。そんなのカジノじゃないよ。

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