17日22時31分=2018年=
吉永小百合が語った本 「私が愛した映画たち」

2017年から共同通信から配信された24回の大型連載「私の十本 吉永小百合さんが語る」を読んで、とても面白かった。本県では新潟日報が掲載した。まとまって読んでみたいと思っていたら、「私が愛した映画たち」(集英社新書)としてまとまって発刊されたので、さっそく読んでみた。
ロングインタビューをまとめた立花殊樹さんのあとがきのように、吉永さんは映画デビューから60年目を迎えた唯一無二の大スター。舞台は出たことがなく、テレビも1989年以降は出演していない。まさに映画一筋に生きてきた「映画女優」なのだ。
今回、改めて読んでみて、吉永さんと監督の出会いが印象的だった。「キューポラのある街」での浦山桐郎監督との出会い。「細雪」など4本の作品に出演した市川崑監督との出会い。「華の乱」での深作欣二監督との出会い。そして、山田洋二監督との再会……。その演出方法の違い、現場の雰囲気の違い、演じ方の違いなど、俳優からの視点での見方が面白かった。そして、監督ともぶつかり合いながら取り組んできた姿勢に驚いた。
もう一つは、120本も出演した映画での共演者。芦川いづみ、浜田光夫、渥美清、高倉健、緒形拳、松田優作の素顔が分かる。そして若い俳優たち、次の世代を担う俳優たちへの温かい視線が素晴らしい。
感心したのは北海道の寒さをはじめ、厳しいロケをくぐりぬけてきた精神力。とても頑張り屋なのだ。それも精神力だけではなく、体力維持にも努める。「俳優の仕事は体力勝負です」と断言した。
良く知られていることだが、が、毎日泳いでいる。クロール、バタフライ、平泳ぎ、背泳ぎの4種目を毎日1kmちょっと泳いでいるという。高倉健さんから教えられた腹筋100回を今も続けている。「北のカナリアたち」の前には腕立て伏せ30回もやった。「北の桜守」ではマシントレーニングも取り入れ、バーベルも上げた。
とにかく、映画一筋。映画愛にあふれた一冊。映画史としても、貴重な本となった。
今日の足跡
最低気温17.7度、最高気温25.6度。曇り一時晴れ。ランニング5.0km。
○……走り始めた午前6時の気温が、21.5度。走るには最高のコンディションだ。風が冷たいので、走りも軽やか。汗もほとんどかかずに走り終えた。風の冷たさはもう秋という感じ。でもこれから台風が来そうなので、残暑が厳しいかもしれない。
○……人気ドラマ、TBS系列の日曜劇場「下町ロケット」の新シリーズが10月から放送される。テーマは「農業分野のものづくり」で、その大規模ロケが新潟県燕市の米農家を舞台に行われるそうだ。放送された「下町ロケット」はとてもおもしろく、続編を期待していた。それだけに県内ロケとはうれしい。
ロケ現場は今作で大きな鍵を握る、殿村の実家の米農家であるという。ドラマに併せ、田植えや稲刈りを実施するなど、ロケと連動したイベントも予定しているそうだ。

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