07日20時34分=2018年=
面白かった!話題の映画「カメラを止めるな!」
【評】★5つが最高
★★★★

ゾンビ映画では、これまで韓国映画の「新感染 ファイナル・エクスプレス」が一番面白い作品だった。しかし、この映画「カメラを止めるな!」はそれに並ぶか、それ以上の映画だと思う。
「カメラを止めるな!」は何の先入観もなく見るのが一番のお薦め。インディーズ映画というと尻込みする人もいるけれど、面白ければそれでいいと思う。高田世界館でやるのかと思ったら、J-MAXシアターでやると聞いて驚いた。今日はその初日。ちょうど仕事が休みだったので、見てきた。
今年6月に単独で劇場公開。当初は都内2館の上映だったが口コミで評判が広まり、全国に拡大上映されている。
確かにゾンビ映画なのだが、ゾンビはあくまでも題材。ゾンビやホラーが好きではない人も楽しめる映画である。有名な俳優は出てこない低予算の映画だが、最初から最後まで楽しめる娯楽作でもある。その楽しさは、奇抜なアイデアと綿密な脚本にあり、思わずうなってしまった。
最初に37分間を“カメラを止めず”に37分間、ビデオカメラ1台を長回しして撮影したゾンビ映像が流れる。ゾンビ映画を撮影中に、本物のゾンビが現れるというストーリー。これも臨場感があって、なかなか面白い。血のりがカメラのレンズに飛び散って、それをぬぐって撮影を続ける場面が笑える。
後半の1時間は、その裏側を描く。前半と後半がまったく違っていて、これが素晴らしい。まさにブラボーだ。

以下は少しネタバレがあるので、これから見る予定のある人は、ここまでにしてほしい。
設定は、新しくゾンビ専門チャンネルができるため、その中でビデオカメラ1台で撮影したゾンビ映画を生放送しようという計画。それを引き受けざるを得なくなった監督を中心に、映画作りの仲間や家族を描く。しかし、本番前に俳優が事故で来られなくなったり、本番前の緊張から酒を飲みすぎた俳優がいたり、アクシデントが続出する。
生放送は待ったなし。カメラに映らない裏側のドタバタを描き、ゾンビ映画なのに抱腹絶倒の連続となる。冒頭の37分間の映像で不自然な所や疑問があったけれど、それもこれも、裏側のドタバタを見ると全て理解できる。推理ドラマのように伏線がたくさんあり、それが解決する楽しさも味わえる。
上田慎一郎監督は「パルプ・フィクション」「マグノリア」「愛のむきだし」などの映画が好きだとか。たしかに、エグいところが似ている。
◇公式サイト
https://kametome.net/
◇予告編
今日の足跡
最低気温22.2度、最高気温26.2度。曇り一時小雨。ランニング7.0km。


○……上越市のつかそばで、久しぶりに「天ぷらそば」(280円)を食べた。いつもは「かけ中か」なんだけど、たまにはそばにしようかと。1杯280円で空腹が解消できるコスパは素晴らしい。そばはコシがないけれど、そばつゆはいつもおいしく、香り抜群だ。

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