06日21時45分=2018年=
ネイティブアメリカンの現状描く「ウインド・リバー」
【評】★5つが最高、☆は半分
★★★☆

今は「インディアン」ではなく、「ネイティブアメリカン」と呼ぶそうだが、そのネイティブアメリカンが、白人に追いやられた場所を保留地を呼ぶ。この映画「ウインド・リバー」に出てくるのは、ワイオミング州、ウィンド・リバー保留地。雪が降る厳寒の山岳地帯である。これといった産業もないようで、彼らはみな貧しい。西部劇に出てくるあの「インディアン」が、こんな厳寒の地に隔離されていたなんて……。

この映画は、その雪原のど真ん中で、少女ナタリーの死体が発見されるところから始まる。野生生物局ハンターのコリー(ジェレミー・レナー)が発見した。少女は裸足だったので何者から逃げてきたとみられ、死因はマイナス30度もの寒さの中を、6マイルも走って逃げていた。寒さで肺が凍って破裂して息絶えた。捜査のためFBIから捜査員ジェーン(エリザベス・オルセン)がやってきたが、殺人事件と認定できず、応援は期待できないため孤軍奮闘せざるを得ない。
不思議な事件ではあるが、保留地内の石油掘削場の警備員らが起こした単純な暴行事件である。最後はジェーンらと警備員によるトレーラーハウスでの壮絶な銃撃戦となる。ジェーンも撃たれるが、別行動をしていたコリーに救われる。そして、復讐劇が始まった……。
この映画はミステリー仕立てで、アクションシーン、銃撃戦を取り入れ、緊迫感がある面白い映画に仕上げている。だが、その背後に、この隔離された地に住む人でしか分からない恐怖、悲しみ、怒りなどを感じる。現代でも貧困やドラッグ、アルコール中毒、暴力など慢性的な問題を抱えたままで、失踪者の数も把握できていないという。
◇公式サイト
http://wind-river.jp/
◇予告編動画
今日の足跡
最低気温18.2度、最高気温34.1度。晴れ。台風25号が接近し、フェーン現象で気温が急上昇した。今日は会社でエアコンをつけ、Tシャツ一枚で仕事をしたほど。10月に入ってこんなに暑いのは記憶にない。大潟では猛暑日になったようだ。
○……南風がすごく強くなってきたけれど、コシヒカリマラソンは予定通りやるのだろうか。まあ、今日じゃなくて良かったけれど。明日は台風が通り過ぎ、吹き返しの北風になるので、気温は下がるはずだ。中止の場合、ホームページで告知するという。

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