08日22時16分=2018年=
最高に怖くて面白い映画「クワイエット・プレイス」
【評】★5つが最高
★★★★

「息もできない」(2008年)という韓国映画があったが、この映画は音を出すと命にかかわるので、まさに「咳もできない」スリラー映画である。
最近では「ドント・ブリーズ」(2016年)や「ゲット・アウト」(2017年)の流れをくむ優れたスリラー映画であり、内容もしっかりしている。こういうユニークな発想を映画にできちゃうのがハリウッド映画のすばらしさだ。
物語の舞台は、音に反応して生物を襲うエイリアンのような化け物がいて、音をたてるとどこからともなく襲ってきて惨殺するという恐ろしいさ。

この映画の主役の家族(夫婦+子供3人)は、音を立てないよう細心の注意をして生活している。会話には手話を使い、道は砂を敷いて裸足で歩く。食器は音がするので葉っぱを代用している。ただし、ひそひそ話くらいはセーフだ。
というわけで、映画は音がほとんどない。サイレント映画のようである。

こんな生活が400日以上続いている。ところが母親は妊娠していて、泣くのが仕事である赤ちゃんを産み落とす日が一刻一刻近づいているのだ。ということは、赤ちゃんを作る行為を、声を出さずに行ったということにもなる(笑)。家族を危険な状態にさせる事態に陥ったのは、2人の危機感のなさだと思う。
それでもって、ずっと続いている緊張感がクライマックスに達する時がやってきた。母が一人でいるときに、よりによって陣痛がきて破水してしまう。
陣痛の痛みに耐えながら、音がしないよう地下で出産しようと地下の階段を下りたとき、あぁ。飛び出ていた太くて長い釘を踏みつけてしまう。ズブッ!。あぁ痛~い! 見ている観客も痛いよ。
陣痛+釘を刺した痛みはどんなものか、体験した人は少ないだろう。さらには声を上げたら死ぬという恐怖も加わる。そして、出産し、赤ちゃんは元気な産声を上げる……。こんな恐ろしいことはない。
長女を演じた少女は、本当に聴覚障害を持っているのだという。
↓予告編
今日の足跡

最高気温9.2度、最高気温21.5度。晴れ。
○……妙高市の鮎正宗酒造のスパークリング日本酒「スイートフィッシュ ネイビーラベル」。ちょっと甘いけれど、香りが良くて、上質のスパークリングワインのよう。泡立ちもいい。チョコレートやチーズにぴったりだ。

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