04日21時45分=2018年=
樹木希林の最後の姿刻む「日日是好日」
【評】 ★5つが最高
★★★★

土日曜とも出勤で、今日は冬囲いと冬用タイヤへの組み換えなどを、暖かい天候に恵まれた午前中に済ませた。汗をびっしょりかいたのでシャワーを浴びてから、午後からJ-MAXシアターへ。高田世界館でも同時にやっているが、今回は時間が合わなくてパス。
これは絶対に見逃せない映画、樹木希林主演の「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」である。今日はメンズデーの割引の日なのに、劇場内は樹木希林さんと同じような世代の女性ばかり。けっこう混みあっていた。この世代の人は、シニア割引があるので、メンズデーであっても関係ないのだ。
「本当にやりたいこと」を見つけることができず日々を漠然と過ごしていた大学生が、茶道を通じて進む道を模索していく姿を優しく描いた映画である。


20歳から45歳までの主人公典子を演じた黒木華がストーリー上での主人公であり、主演ということだが、もう1人の主演が樹木希林(武田先生)である。その存在感はあまりにも大きい。
「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」と言うが、樹木希林は名だけではなく、姿や声も映像に残した。
さて、典子は、母親や従姉の美智子(多部未華子)の誘いで“お茶”を習うことになる。その師範・武田先生を演じたのが、9月15日に死去した樹木希林だ。
本当の茶道の先生のように所作が素晴らしい。その上、茶道具、掛け軸、花、庭、和服、茶菓子に至るまで素晴らしい。まさに、凛とした日本の美を描いている。茶室から聞こえる雨音や風の音にまで美を見出す場面は、とても感心した。
樹木希林が「私、最近思うんですよ。こうして毎年、同じことができることが幸せなんだって…」と言っていた。四季の繰り返しを五感で感じ取ることの素晴らしさ。自分の死期を悟ったような言葉だったような気がする。
いいせりふがたくさんあった。「意味なんてわからなくていいの。お茶は初めに形を作っておいて、心は後から入るの」。「世の中にはすぐわかるものとすぐわからないものがあるのよ」。「何でも頭で考えるからそう思うのねぇ~。考えずに、自然と手が動いてくれるまで繰り返すのよ~」
今日という一日がどれほど愛おしく大切なものかを教えてくれた。最も寒い時期に立春があるのは、昔の人が辛い寒さを乗り越えるための知恵。だが、災いは突然やってくる。父と娘の物語はさすがに胸に刺さった。
↓予告編
今日の足跡
最低気温13.0度、最高気温22.7度。曇り。夜になって一時雨。12月だというのに、コートなしで外出。暖かい一日。
○……家のパソコンの外付けハードディスクの調子が悪く、認識したり、しなかったが続く。3テラバイトのHDDに半分ほどの画像、動画、書類が入っていて、飛んじゃうとたいへんなことになる。
一部クラウドにも保存してあるけれど、やっぱり手元にもおいておきたい。それで3テラバイトのポータブルハードディスクをAmazonで買った。昨夜注文したのに、今日届いた。膨大なデータなので、コピーには明日の朝までかかりそう。

↑ランキングに参加しています。クリックをお願いします
- 関連記事
スポンサーサイト