28日21時03分=2019年=
ジョン・カーペンター監督の名作② 「ニューヨーク1997」
【評】★5つが最高、☆は半分
★★★☆

ジョン・カーペンター監督のデビュー作「ダーク・スター」(1974年)、「ハロウィン」(1978年)、「ザ・フォッグ」(1980年)につづく作品(ほかにもあるけれど見るのが不可能)になる。
今は精巧なCGを駆使した映画が多いので、かなり特撮はチープに感じる。ビルの屋上に着陸したグライダーは模型だとすぐ分かる。
今見ても面白いけれど、当時はかなり画期的な映画。ゾンビ映画、脱出映画の元ネタになっている映画であり、それだけで存在価値がある映画なのだ。
↓運転手はアーネスト・ボーグナインだった

映画の中でおちゃめなタクシードライバーが出てきて、なかなかいい味を出していた。どこかで見た顔だと思って調べてみたら、アーネスト・ボーグナインだった。
『地上より永遠に』『地上より永遠に』『ポセイドン・アドベンチャー』などの渋い演技を思い出す。懐かしい。
この映画のすごいのは、ニューヨーク・マンハッタン島を15メートルの巨大なコンクリート壁で囲み、一帯をまるごとアメリカ最大の刑務所とする発想。1988年、犯罪増加率が400%を突破してこのようなことになった。いわば世紀末を描いた映画で、「メイズランナー」みたいな発想だ。廃墟みたいな町の描き方も無法地帯獄らしさが出ていてなかなかいい。

それと主人公のスネーク・プリスキンというアンチヒーロー。丹下作善のような左目にアイパッチと、ランボーのようなたくましい肉体。
ストーリーは、次の通り(ネタバレあり)。1997年のある日、大統領専用機がテロリストに乗っ取られ、マンハッタン島内に激突墜落させられる。大統領は脱出用ポッドで機外に逃れたが、救助に向かった強行突入部隊が発見したのはこじ空けられたポッドだけであり、大統領はすでに囚人たちによって拉致され、残されていたのは刑務所周辺を警備する全兵力の撤退を要求する囚人たちの要求書と、切り落とされた大統領の指1本だった。
大統領は米中ソの三国サミットへ向かう途中で、サミットでは参加国に対し、戦争の原因であるエネルギー問題を解決する核融合技術に関する発表内容が吹き込まれた録音テープを提示する予定だった。
警察本部長は元特殊部隊員でレニングラード降下作戦の英雄ながら、武装強盗の罪でマンハッタン島に収監される予定だったスネーク・プリスキンを、釈放を条件に刑務所内に単身潜入させることを思い付く。
嫌々ながら大統領救出作戦に同意したスネークは、頸動脈に24時間後に爆発する小型爆弾を注入され、グライダーで世界貿易センタービルへ着地すると、自ら「ニューヨークのデューク」を名乗って、大統領を人質に取ったギャングのリーダーや、街に蠢く食人者たちを相手に孤独な戦いを開始する。
↓予告編動画
今日の足跡
最低気温0.2度、最高気温10.7度。曇りのち雨。上越市高田の積雪44cm、妙高市新井の積雪96cm。昨日今冬で初めて、積雪1mを超えた(105cm)。でも今日は雨。

○……アスパラ菜が豊富に出回ってきた。アクがなくて柔らかく、春の風味があり、トウナの中では一番好きだ。生野菜が少ない時期、貴重な野菜だと思う。

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