30日21時33分=2019年=
ジョン・カーペンター監督の名作③「遊星からの物体X」
【評】★5つが最高
★★★★
↓デジタルリマスター版のちらし

ジョン・カーペンター監督というと「ハロウィン」のイメージから、ホラー映画のイメージを強く持つ人も多い。だが、デビュー作はSFの「ダーク・スター」だし、「ニューヨーク1997」もSFだし、SF作品がすごく多い。
「遊星からの物体X」(1982年)は、「エイリアン」(1979年)、「2001年宇宙の旅」(1968年)と並ぶSF映画の金字塔である。40年近く前に見た映画なのに、記憶が鮮明であることに驚く。そういえば、エイリアン、2001年も同じだ。

とにかくCGのない時代、エイリアンのアナログ造形、変体ぶり、メイクアップが素晴らしい。こんな造形を考える人の頭の構造を疑ってしまう。
エンニオモリコーネによるサントラも不気味さに一役かっている。今回は監督自身が音楽をやらなかったのはなぜなのだろう。
原作は、ハワード・ホークス製作の古典的名作「遊星よりの物体X」をリメイク。原題は「THE THING」。
ストーリーは、極寒の南極観測基地という閉ざされた空間を舞台に、宇宙から飛来した生命体に襲われる観測隊員たちの恐怖を描いた。
南極の大雪原。一匹の犬がアメリカの観測隊基地に現れるが、犬の正体は10万年前に宇宙から飛来し、氷の下で眠っていた生命体だった。氷が溶け出てきたエイリアンは、次々と形態を変えながら隊員たちに襲いかかる。生命体は接触した生物に同化する能力をもっており、次々と観測隊員に姿を変えていく。
このままでは、およそ2万7000時間で地球上の全人類が同化されるということがわかり、基地は通信手段、交通手段を断って孤立。そんな状況下で、隊員たちは次第に相手が生命体に同化されているのではないかと疑心暗鬼に包まれていく。
それにしても、古さを全く感じさせない。ラジカセが出てくるぐらいだ。
「冬眠させるな」と、基地に火をつけて燃やし、爆破させるという絶望にあふれた展開。そして、続編につながるラストシーン。すべてが素晴らしい。高田世界館でのデジタルリマスター版の上映は2月1日まで。
↓予告編
今日の足跡
最低気温0.4度、最高気温8.0度。晴れ、いや快晴である。腰痛の状態はほぼ大丈夫。痛くなくなったが、少し腰が重い。


○……まだ、こんなインチキ商売やってるんかね。ひっかかっちゃだめだ。iPhoneXが100円で買えるはずがない。

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