06日20時24分=2019年=
樹木希林と山崎努の名演 映画「モリのいる場所」

【評】★5つが最高。☆は半分
★★★☆
亡くなった樹木希林さんと、山崎努さんが初共演を果たし、伝説の画家・熊谷守一夫妻を演じた。2人とも見事としかいいようがない。まさに名人芸である。高田世界館の樹木希林追悼特集第2弾で上映した作品。
沖田修一監督の作品だが、また地味な映画を作ったものだ。「横道世之介」のようなポピュラー路線は捨てたのだろうか。でも、すごくいい映画。ゆっくり時間が流れる空気感みたいなものが描かれていて、なんだか気持ちがよい。


舞台は昭和49年の東京・池袋。主人公モリ(熊谷守一)が暮らす家の庭には草木が生い茂り、たくさんの虫や猫が住み着いていた。皇居や新宿御苑じゃあるまいし、東京の住宅街にこのような所があったとは信じがたい。モリは実在した人物だという。
生き物たちは守一の描く絵のモデルであり、じっと庭の木々や生物たちの小宇宙を眺めることが、30年以上にわたる守一の日課であった。映画はその中のなにげない1日を描写している。アリの行列を、地面に横になってずっと眺め続ける姿が印象的だ。


風貌も仙人みたいなモリを演じた山崎努の演技はまさに神がかっていたが、それに呼吸をぴったり合わせ、長年連れ添ってきた妻を見事に演じたのが樹木希林だ。2人の愛情、ぬくもり、おもいやりなどがにじみでていた。
映像がことのほか美しい。映画を見終わってから、モリの絵画を一度見てみたいと思った。
↓公式サイト
http://mori-movie.com/
↓予告動画
今日の足跡
最低気温-0.3度、最高気温12.5度。上越市高田の積雪10cm。妙高市新井は62cm。曇り一時晴れ。
↓大量に肉を入れる

↓3時間煮込んだビーフシチュー

○……今日は休み。まだ腰が少し痛いのでランニングは中止。一日中、本を読んだり、映画を見たり、ウクレレを演奏したりしてすごした。夕方、ビーフシチューを作った。牛肉のかたまりを、ワインとトマト缶と、タマネギなどを加えて3時間煮込んだ。肉がとろけるような柔らかさになった。

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