10日20時52分=2019年=
「村上RADIO」第4弾! 今夜はアナログ・ナイト! ラブレターのコツ、セックス観も披露

毎回、欠かさず聞いている村上春樹のDJ番組「村上RADIO」。今夜は第4弾の放送である。午後7時からの放送のため、わざわざ今日を休みにして、万全の準備である。
JFN系列全国38局ネットでの放送。新潟県ではFM新潟でのオンエアーである。後日、カーステレオで繰り返し聞くため、毎回録音している。FMチューナーがないので、パソコンで「radeko.jp」(http://radiko.jp/)から聴きながら、ICレコーダーで録音している。
↓radikoのサイト(画像をクリックしてもリンクしていません)

今回の「村上RADIO」は、“今夜はアナログ・ナイト!”というサブタイトル。アナログレコードでしか聴くことができない曲を、自身のコレクションから選んだ。バレンタインデーが近いことから、『村上の恋愛相談』も。
さて、私もアナログレコードは大好きで、数百枚所有している。春樹さんは「スクラッチが入ることもあるが、レコードは掃除してあげると音が良くなる。そんなところもかわいい」という。同感。それと、アナログレコードは音が良く、柔らかい音で心が安らぐ。
2曲目にハーブ・オオタのウクレレ曲「サンセット」(夕焼け小焼け)が流れた。実は私も大ファンで、CDとレコードが10枚ほど、ウクレレの教則ビデオ、楽譜まで持っている。ウクレレの名手であるけれど、音楽性も素晴らしい。春樹さんが「いつ聞いてもほのぼのとする。レコードを集めている」という。妙高市でハーブ・オオタの曲を聞き込んでいるのは、私ぐらいかと思うけれど、春樹さんもファンだと聞いて、とてもうれしい。
『村上の恋愛相談』のコーナーの中で、ラブレターの書き方の指南があった。「僕の場合は日常生活に面白いことや楽しいことを集めておいて、それを書くんです。好きだとか自分の思いばかりをかいちゃうと、読むほうもけっこうしんどい。だからそういうことは控えめにして、面白いこと、楽しいことを手紙に書いて、ちょっと“好きだよ”と書く」という。それがコツか。なるほど。
ついでにセックス感も披露。「人生はセックス同じ。混乱も乱れもないセックスは、やり方を間違っている」という。これも、なるほど。
現在の奥さんとのなれ初めも披露した。なるほど。文章がうまいって大事だな。
「結婚して、うちの奥さんに『なんで僕と結婚したの』と聞いたら、僕が付き合っていた人のなかで一番手紙がうまかったからって。うちの奥さんは三人姉妹の真ん中なんだけど、ボーイフレンドから手紙がくると三人姉妹で全部朗読して、点をつけるわけ。そのなかで、僕が圧倒的に点が良くて、『絶対、村上くんがいい』ということになって結婚しました。そんなことを知らないから一生懸命書いてた(笑)。だから手紙って大事なんです」。
聞き逃した人は「radeko.jp」(http://radiko.jp/)で1週間だけ聞ける。
【ブログ内記事】
◇ランニングで聴く曲を紹介 村上春樹の「村上RADIO ~RUN&SONGS~」放送
http://8446.blog79.fc2.com/blog-entry-3961.html
◇プレイリスト
オープニング:ドナルド・フェイゲン「マディソン・タイム」
①「キューピッド」トニー・オーランド&ドーン
②「サンセット」(夕焼け小焼け) ハーブ・オオタ
③「ホエン・アイム・シックスティー・フォー」ロス・ムスタング *ビートルズのスペイン語カヴァー
④「ピーターガンのテーマ」アート・オブ・ノイズ
⑤「ダンシング・イン・ザ・ファイアー」(フラッシュダンスのテーマ)ラモーナ
⑥「チャペル・オブ・ラブ」ザ・ヒット・メイカーズ
⑦「グッド・ライフ」ブロッサム・ディアリー
⑧「ペット・サウンズ」(ビーチボーイズの曲)フレディー・マッコイ
2018年8月5日に放送された第1弾「~RUN &SONGS~」を紹介したとき、放送した曲のプレイリストを書いておいた。記録のため、第2弾、3弾も書いておきたい。
【第2弾】「~秋の夜長は村上ソングズで~」
2018年10月21日放送
〈メモ〉
*「僕はカバーソングのマニア。小説の世界で言えば、芥川龍之介も昔の説話を小説にしていますよね。僕もある種のトリビュートみたいなのはやることはあります。誰でも知ってる有名な小説の部分を換骨奪胎して変えて書くのです」
*「僕は一人っ子で兄弟もいなかったから、昔から本と音楽と猫が友だちだった」。
*「ジャック・ニコルソンが「バラ色の人生」を唄うんですが、これがうまい。さすがに芸達者で本当に感心しちゃいます。最初にルイ・アームストロングがざっと歌って、続けてニコルソンの歌になります。これは2曲とも映画『Something’s Gotta Give』のサントラ版に入っています。ジャック・ニコルソンとダイアン・キートンが主演していて、日本題は『恋愛適齢期』っていったかな」
*質問で「日記を書いてますか?」というのがあって、「日記を書いたことはないです。書くとしても事実関係くらいで、こんなことを思いついたとか、アイデアとか、そういうことはまったく書かないです」と話していた。
*アイデアについて、「アイデアというのは、書いてる流れのなかで出てくるものです。アイデアだけが独立してポコっとあるわけではないし、こういうアイデアがあったから作品ができるということはない、と僕は思います。極端に言えば、最初の1行だけあれば、あとは書けちゃうという感じですよね。というか、先が分かっていたら書いてても面白くないじゃないですか。先がどうなるかわからないから、書いていておもしろい。読者もこの先どうなるんだろうと思いながら読んでくれるというふうに僕は思いたいから、なるべく自発的なものにしたいなと、いつも思っています。忘れるってけっこう大事なんですよね」。
*番組の中で、「ウィスキー」という曲の歌詞を訳して紹介していた。すごく良い。
木の葉が散る9月だ。
夜の寒さが彼女を身震いさせる。
僕の上着を着なよと僕は言う。
そして彼女の肩にしっかり着せかけてやる。
彼女がキスしてくれるまで、僕はまだ子どもみたいなものだった。
彼女のキスはまるでウィスキーのようだった。
◇プレイリスト
村上RADIO 〜秋の夜長は村上ソングズで〜 18.10.21
オープニング:ドナルド・フェイゲン「マディソン・タイム」
①アレサ・フランクリンの「マイ・ウェイ」
②ショーン・コルヴィンの「ラスベガス万才」
*オリジナルはエルヴィス・プレスリー)
③マルーン5の「ウィスキー」
④ダニー・飯田とパラダイス・キングの「サーフ・シティ」
⑤ゴリラズの「レフト・ハンド・スズキ・メソッド」
⑥JAHLISA+大西順子の「ゲット・バック」(ビートルズ)
⑦エンゲルベルト・フンパーディンクの「ラスト・ワルツ」
⑧ルイ・アームストロングの「ラヴィアン・ローズ」とジャック・ニコルソンの「ラヴィアン・ローズ」
⑨ニコラス・モンティエの「アーリー・オータム」
【第3弾】村上式クリスマス・ソング
2018年12月16日放送
〈メモ〉
*大好きな小野リサの曲を最初の曲に選んでくれてうれしい。「僕が愛聴するクリスマス・アルバムの一つになっています」と聞いて、なおうれしくなった。ボサノヴァ風クリスマス・アルバム「ウィンター・ワンダーランド」のタイトル曲である。
*「僕の素朴な疑問。これはつい最近になって解消された僕の疑問です。『空気が読めない』って言いますよね。でもそれを英語に訳すとどうなるのかなと、ずっと考えていたんです。いろんな辞書を引いてもなかなかそれらしきものが出てきません。でも、このあいだニューヨーク・タイムズ日曜版を読んでいたら、それにぴったりの訳語がみつかって、積年の疑問がすっと消えました。『空気を読む』は、英語だと read the room って言うんです」
*「素朴な疑問。どうして木枯らしが1号でなぜ春1番か。どうしてかな」。
*「ちょっと前に『僕の戦争を探して』というスペイン映画がありました。ビートルズ・ファンの小学校の先生が、ビートルズの歌詞を教材に子供たちに英語を教えているんですが、どうしても歌詞にわからないところがあって、それについて本人に尋ねるために、ちょうどスペインで『僕の戦争』という映画の撮影をしていたジョン・レノンに会いに行く話です。 なかなか素敵なロード・ムービーでした。その映画の中で、先生が旅で出会った若者に向かってこう言います。『ビートルズの曲には楽しいものもあれば、切ないものもある。でもどれも心を打つ。なぜなら人生とは楽しくて、そしてまた切ないものだからだ』。考えてみればその通り、当たり前のことなんだけど、映画の中で正面切ってそう言われると、『たしかにその通りだよな』とふと心を打たれました
◇プレイリスト
オープニング:ドナルド・フェイゲンの「マディソン・タイム」
①小野リサの「Winter Wonderland」
②チャールズ・ブラウンの「プリーズ・カム・ホーム・フォー・クリスマス」
③コルビー・キャレイの「クリスマス・イン・ザ・サンド」
④ボビー・ザ・ポエトの「ホワイト・クリスマス」
⑤シェリル・クロウの「ホワイト・クリスマス」
⑥ブライアン・ウィルソンの「リトル・セイント・ニック」
⑦フォー・シーズンズの「ママがサンタにキスをした」
挿入曲としてフォー・シーズンズの「シェリー」
チェット・アトキンスの「ジングルベル・ロック」
⑧ワム!の「ラスト・クリスマス」
⑨ジョニー・マティスの「この素晴らしい世界」
⑩ビーチ・ボーイズの「蛍の光」
⑪ラムゼイ・ルイス・トリオの「サンタが街にやって来る」
今日の足跡
最低気温-0.9度、最高気温1.4度。曇りときどき雪。上越市高田の午前9時の積雪42cm。
○……「油断!」の堺屋太一氏が死去したという。2017年に上越市を取材のために訪れたばかりだったのに。日本近代郵便の父「前島密」を題材にした小説を執筆するためだったという。これが一番残念。
○……そういえば、ジャズ評論家の児山紀芳さんも、2月3日に亡くなった。ジャズ雑誌「スイングジャーナル」の編集長として知られるが、上越の人には1980年代の「二ュ―ポート・ジャズ・フェスティバル・イン斑尾の司会者・アドバイザー」だった。
○……今日、急に水ようかんが食べたくなって、妙高市小出雲1丁目の「わかさや」へ。ところが店がない。近所の人に聞いたところ「だいぶ前に閉店した」とのこと。この店は、天保年間創業の古い和菓子店である。中でも水ようかんは11月~3月の冬期間限定で販売していて、とてもおいしかった。大福やいちじく羹もおいしかったのに。店構えもクラシックで雰囲気あったのに。
【ブログ内記事】
◇「わかさや」の水羊羹(2013年1月23日)
http://8446.blog79.fc2.com/blog-entry-1918.html

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