27日21時16分=2019年=
昨年のワーストワン映画「検察側の罪人」
【評】★5つが最高
★★

昨年8月公開の「検察側の罪人」が2月20日にレンタル開始となった。ゲオに立ち寄って見たいDVDを探していたけれど、探していた映画がなく、結局「検察側の罪人」を借りてきた。
公開の際は話題になり、ずいぶん客入りが良かった。原田眞人監督がメガホンを取った作品なので、それなりにいい作品だと判断して、借りてきた。
だが、見てがっかり。これまで「北の桜守」が昨年公開の日本映画のワースト1だったが、それ以下の出来。かなり残念な作品。


東京地検刑事部のエリート検事・最上(木村拓哉)、駆け出しの検事・沖野(二宮和也)の2人と、沖野の事務次官橘(吉高由里子)を中心に、多くの人が出てくる。事件に関係する人も、関係が分からない人もぞろぞろ出てきて、混乱してしまう。関係図でもメモしておかないと、なんだか分からなくなる映画だ。見ていて、実に疲れた。面白くない。
時効を迎えた未解決殺人事件の容疑者だった松倉(酒向芳)という男の存在が浮上し、最上は松倉を執拗に追い詰めていく。沖野も取り調べに力を入れるが、松倉は否認を続け、手ごたえがない。沖野は次第に、最上が松倉を犯人に仕立て上げようとしているのではないかと疑り始める。そして、松倉は時効となった殺人事件についての告白を始めた。
ストーリーはざっと、こんなところだが、検察内部の暴露本を書くために潜入している橘(吉高由里子)とは、映画の中でどんな役割なのかが分からない。暴露本を出版するなら分かるが、映画に華を添えただけだった。キスシーンの「最初のキスは自分からと決めている」のせりふは良かったけれど。
最上の友人である衆議院議員丹野の存在と、怪しげな宗教団体風の妻の存在はいったい何なのか。政界の大物高島も、分からん。政界汚職の話も意味が分からない。丹野のホテルからの飛び降り自殺も背景が分からない。
太平洋戦争のインパール作戦も何度か出てくるが、わざとらしくリアリティーがない。何よりも、検事の最上が、事件の被害者と幼馴染というだけで、罪を犯してまでも松倉を犯人にでっち上げたい動機が分からない。
そして、居酒屋で、殺人犯しか知りえない情報をペラペラしゃべって犯人であることを自白し、重要参考人として名前が上がった弓岡。そんなこと、現実にあり得るのかな。その弓岡を検事の最上が殺し、証拠をねつ造して、松倉に罪を着せるというとんでもない展開に唖然とした。さらに交通事故を装って松倉を殺すなど、強引すぎる。ラストシーンもわけわからん。
元スマップの木村拓哉と、嵐の二宮和也の初共演という事実だけが、この映画の価値のような気がする。一言でいうと、“まじめなアイドル映画”だった。
今日の足跡
最低気温-0.4度、最高気温9.3度。曇り。妙高市新井の積雪61cm。
↓しみわたり

〇……今朝は放射冷却現象で冷え込み、雪の表面が固くなって「しみわたり」ができた。愛犬を連れてしみわたりをしてきた。

↑ランキングに参加しています。クリックをお願いします
- 関連記事
スポンサーサイト