05日22時10分=2019年=
「妙高市小出雲」と出雲国(島根県)のつながり①
先般、NSTのNST開局50周年記念特別番組で「越後と出雲〜太古のロマン 時を超えて〜」というのをやった。見逃していた番組だったが、ようやく再放送(1月20日)で見ることができた。
というのも、私が住んでいる妙高市田町は、もともと小出雲村であり、昔の本籍でもあった。「小出雲」を「おいづも」と読む難読地名であり、歴史を感じる地名だと思っていた。だが、出雲大社の「出雲」と関連があるとは知らなかった。
平成18年に発行された『小出雲今昔』という郷土史誌には、出雲との関連については書かれていない。
『新潟県の地名』を見ると、天正6年(1578年)の『景勝一代略記』に「頸城郡大出雲原」と記されているのが初出。その前、寛治3年(1089年)のものを書き写したとされる『往昔越後国之図』には「小出嶋」とあるが、これが「小出雲」と考える説もあるという。
ともあれ、旧小出雲村は、現在の田町1~3丁目、小出雲1~3丁目、広田町、学校町、経塚町、渋江町、末広町である。
まずは、テレビ番組の内容を紹介したい。番組では出雲や糸魚川、三条などのロケを通じ、壮大な歴史を解き明かしていく。越後国(新潟)と出雲国(島根)は直線で600m離れているが、太古の時代に深い関係があったとは驚きだ。
↓案内役は北原里英さんと、佐野史郎さん

ナビゲーターは北原里英さん(NGT48の元キャプテン)と、佐野史郎さん(島根県出身)。
↓出雲で出土した糸魚川産のヒスイ

↓出雲風土記に「古志国の人が来て堤防を築いた」と書かれている



出雲大社は国造りをした大国主神がまつられている。大国主神は、古志国の奴奈川姫の元へはるばる求婚に来たと「古事記」に書かれている。その出雲大社の近くから、糸魚川産のヒスイの勾玉が出土している。両者の交流があった証である。そのような、つながりの痕跡がたくさん残されているという。
↓古志大橋

出雲国には、「古志」と言う地名がある。古文書には「堤防を作って住み着き、古志という地名を付けた」と残されている。
↓たたら製鉄を再現した施設

このように、古志国からは稲作や酒造りの技術が出雲に伝えられ、出雲からは最先端の科学技術である「製鉄」が伝えられた。
出雲の製鉄は「たたら製鉄」という日本古来の製鉄技術である。その製鉄法が刃物や銀食器など金属加工で知られる三条に伝えられた。製鉄する際に空気を送るふいごの吹き出し口の形状が出雲と同じだという。三条・燕では、いまも鉄を島根県の製鉄所から買っているというから驚きだ。
出雲大社の拝殿では「二礼四拍手」で参拝するが、新潟にある弥彦神社も同じ「二礼四拍手」というのは何かのつながりを感じる。
出雲とのつながりは「出雲崎」という地名にもありそうだ。
↓出雲大社に上越市の川崎日香里さんの作品が奉納された


今日の足跡
最低気温4.0度、最高気温11.6度。曇り。

〇……朝ドラの影響で、チキンラーメンが人気。先般、買ってきたので、何十年ぶりかでチキンラーメンを食べてみた。
卵ポケットがついていて、生卵を入れてお湯をかけるようになっている。熱湯を白身に少しずつかけるのがコツらしい。やってみたら、きれいにできた。久しぶりに食べたら、とてもおいしかった。

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