24日23時28分=2019年=
上越映画鑑賞会例会「焼肉ドラゴン」
【評】★5つが最高。☆は半分
★★★☆

上越映画鑑賞会例会の「焼肉ドラゴン」を、高田世界館で見てきた。夜の回で見るのは久しぶりだ。
上越市ではJ-MAXシアター、高田世界館という2館の映画館があり、単館系からメジャーまで幅広い映画を見ることができる。2018年公開の映画では75%がかかっていて、非常に恵まれている。
しかし、「シェイプ・オブ・ウォーター」「15時17分、パリ行き」「菊とギロチン」など、良い映画を見ることができないでいる。この「焼肉ドラゴン」もその1本だ。
もともとは舞台で上演された作品。在日コリアンの作品としては『GO』や『パッチギ!』などがあるが、この映画も、代表的な作品になるのではないか。
映画の舞台は大阪国際空港横の伊丹市中村地区がモデルだという。飛行機がすぐ真上を飛び交う。焼肉店はくず鉄屋と並ぶ、在日の職業なのだ。息子の時生が「キムチ」とからかわれ、ついには自殺するのがショック。
いま、韓国と良好な関係を築けていない。韓国で半日ムードが高まり、日本でも「反韓」「嫌韓」を抱いている人が多い。ネットでは「ヘイトスピーチ」が蔓延している。歴史は歴史として、きちんと理解した上で、お互いに許し合う関係を築けないものか。
この映画では、主人公である龍吉は第二次世界大戦に従軍して左腕を失い、四・三事件で故郷の済州島を追われて来日する。帰る集落がなく、日本で生きるしかない深い悲しみを抱く。さらに「焼肉ドラゴン」は国有地を訃報占領したとされ、立ち退きを迫られる。龍吉は立ち退きの説得に訪れた公務員に「腕を返せ」「息子を返せ」と叫ぶのが泣けた。
このような在日コリアンの歴史と深く刻まれた悲しみを、日本人は理解しなくてはいけない。
この映画に出てくる在日コリアンは、みんな感情の起伏が激しい。いろいろなことに憤り、叫び、喜び、愛する。それがどうも舞台特有の表現のように感じ、違和感があった。
この映画では、焼肉店は取り壊され、龍吉夫妻は3人の娘と離れ離れになる。哲男(大泉洋)が長女静花(真木よう子)と帰国事業で北朝鮮に渡る手はずなのだが、誰か行かないように説得できなかったものか。
大阪が舞台なので、この時代、万国博が開かれていて、映画の中にも万博帰りの話題が出てくる。万博はこの時代を象徴する出来事だった。
↓予告編
今日の足跡
最低気温0.9度、最高気温8.1度。朝のうち雪、のち曇り。

〇……朝、起きて外を見たら一面の雪。「寒の戻り」というやつかな。「なごり雪」ともいう。
〇……2月にオープンした「セブンイレブン妙高下町店」は、いつ通っても駐車場に車があまり停まっていない。特に夜は、ほとんど客がいない。リサーチを間違えたか。売れないからなのか、夜になると弁当や肉まんの品ぞろえが悪いのが気になる。店内の通路が広いので、客がいないと寂しい感じがする。

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