25日23時25分=2019年=
イギリスの小さな書店の物語 映画「マイブックショップ」
【評】 ★5つが最高 ☆は半分
★★★☆

娘と従妹たちが、長野のMウェーブで今日、アイドルグループ「NEWS」のライブである。駐車場やタクシーが予約できないため、長野まで送り迎えすることになった。1万人が見る会場なので、駐車するだけで大変らしい。
↓100年以上の歴史を持つ相生座

ライブの間は、相生座ロキシーで「マイ・ブックショップ」という映画を見ることにした。Mウェーブから15分ほどだ。日本最古級の古い歴史を誇る映画館である。
ペネロピ・フィッツジェラルドの小説を「死ぬまでにしたい10のこと」のイザベル・コイシェ監督が映画化した。2018年のゴヤ賞 作品賞・監督賞・脚色賞を受賞している。保守的なイギリスの町に小さな変革を起こそうとした女性のささやかな奮闘記。
あらすじは次の通り
1959年イギリスのある海岸地方の町。書店が1軒もないこの町でフローレンス(エミリー・モーティマー)は戦争で亡くなった夫との夢だった書店を開業しようとする。しかし、保守。的なこの町では女性の開業はまだ一般的ではなく、フローレンスの行動は住民たちに冷ややかに迎えられる。40年以上も自宅に引きこもり、ただ本を読むだけの毎日を過ごしていた老紳士と出会ったフローレンスは、老紳士に支えられ、書店を軌道に乗せる。そんな中、彼女をよく思わない地元の有力者夫人が書店をつぶそうと画策していた。
映画の中にはレイ・ブラッドベリの「華氏451度」「たんぽぽのお酒」や、「ジェーン・エア」「嵐が丘」で知られるブロンテ姉妹、そして映画の中で論議を呼ぶ問題作「ロリータ」などが登場する。特に「ロリータ」は250冊も入荷したほどの力の入れようだった。「華氏451度」は当時、先進的な小説だということが分かる。
結局、書店は策略に負けて退去させられるのだが、最後にどんでん返し。というより、ローレンスが築いた書店の精神が少女により引き継がれたのだ。
↓予告編
今日の足跡
最低気温12.1度、最高気温29.2度。晴れ。ランニング8.5km。


○……映画が終わっても1時間ほど時間があまったので、権堂商店街のラーメン店「麺屋 蕪村」に入った。与謝蕪村は大阪生まれのはず。なんで長野なのか。
長野なので、ご当地ラーメンの「信州味噌ラーメン」(860円)を注文。隠し味にリンゴを使っているという。ベースはとろりとした鶏白湯スープ。とてもおいしかった。

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