30日21時26分=2019年=
死の間際までを追った「ビル・エヴァンス タイム・リメンバード」
【評】★5つが最高、☆は半分
★★★☆

なかなか見に行く時間がなくて、今日になってしまった。高田世界館で上映中のドキュメンタリー「ビル・エヴァンス タイム・リメンバード」。ビル・エヴァンスの猫背になりながらピアノを弾くスタイルの印象が強烈だ。自分の世界に入り込んで、魂が演奏しているようだ。
ビル・エヴァンスのライブ演奏を聴いていると、まるでレコードを流したように正確で驚く。ミストーンはなく、あくまでも冷静で、ストイックな演奏だ。
それもそのはず、大学でクラシックピアノを習っているのだ。エリック・サティのような感じがしたのはそのせいか。
ビル・エヴァンスの肉声が聴けるだけではなく、彼と関係するミュージシャンの演奏や写真、動画、いままで知らなかったエピソードなどが満載だ。ジャック・ディジョネット、ジョン・ヘンドリックス、トニー・ベネットら同時代に活躍したジャズマンや、本編の制作中に亡くなったポール・モチアン、ジム・ホール、ボブ・ブルックマイヤー、ビリー・テイラーらが登場する。
これまで知られていた薬物依存(コカイン)、内縁の妻や兄の自殺の背景が、親しかったミュージシャンなどの口からリアルに語られる。マイルス・デイビスとの交流から生まれた名盤「カインド・オブ・ブルー」の背景が興味深い。
名曲「ワルツ・フォー・デビイ」という曲が好きなんだけれど、姪のデビイがモデルだったことを知った。女性に捧げた曲も多い。
何よりも、ビル・エヴァンスの演奏シーン満載で、その美しく、繊細で、知的なメロディーが印象的だった。
↓予告編
↓公式サイト
http://evans.movie.onlyhearts.co.jp/
今日の足跡
最低気温20.7度、最高気温27.1度。雨のち曇り。ランニング8.3km。

↓「イマジン」を全員で

○……NHKのBS1で放送している「駅ピアノ」「空港ピアノ」という番組が好きだ。見始めると、いつも最後まで見てしまう。
駅や空港に置かれた1台のピアノ。それは誰が弾いてもいい。通りかかる人が、つぎつぎとピアノを奏でる。学生、旅行者、仕事で立ち寄った人、子供……みんなうまい。弾き語りをする人もいる。
6月の「駅ピアノ」は“音楽の街”アイルランド・ダブリン駅が舞台だ。シナリオがないのが面白さを倍加する。曲はクラシックもあれば、讃美歌やヒット曲だったり、懐かしい曲だったりと様々。
ジョンレノンの「イマジン」に合わせ、集まった人の大合唱もあり、とても楽しかった。音楽には国境がないのだ。
次はどんな人がどんな曲を弾くか楽しみ。演奏後のコメントは興味深い。

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