30日23時32分=2019年=
映画を見る前に原作「新聞記者」を読んだ

NHKを筆頭に、最近のジャーナリズムの政権への「忖度」報道は、やりすぎだと思う。そんな中、権力に対し、果敢に立ち向かっていく望月衣塑子記者は強いなと思う。
映画「新聞記者」の原作である同名著「新聞記者」(角川新書)を一気に読んだ。望月記者の生い立ち、駆け出しの頃、そして第一線で活躍する様子が生き生きと描かれている。もうすぐ高田世界館で上映されるようなので、楽しみにしている。望月記者役は、シム・ウンギョンが務めるという。
望月記者は、研ぎ澄まされた剃刀みたいで、身近にいたら怖いキャラクターかもしれない。空気も読まず、誰が相手だろうと真実を伝えようとする一本気なところが素晴らしい。なのに、2児の母でもあり、家族を大切にしながら、生きているやさしさがある。
菅官房長官の定例会見に望月記者が加わり、いきなり対峙して食い下がるあたりが、ぞくぞくするほどの面白さ。官房長官のイライラぶりがうかがえる。納得できないことは、徹底的にやっていてスカッとする。旧態然とした日本独特の記者クラブ制度の矛盾も描かれる。
YouTubeに菅官房長官と望月記者のバトルがたくさんあるので、ぜひ見てほしい。ただ、望月記者が会見を持論展開の場にしているのは、どうかと思う。
ところで、マスコミは「権力の監視」という役割があるけれど、若い人が新聞を読まなくなり、部数が激減。新聞記者は人気の職業ではなくなり、良質な記者がいなくなってきた。合理化で記者の数も減っている。役所の発表を垂れ流すだけの新聞ばかりでは、ますます読まれなくなってしまう。
ジャーナリズムの本質を問う点で、貴重な本だと思う。映画が楽しみだなあ。
今日の足跡
最低気温26.4度、最高気温33.2度。晴れのち曇り。




○……BS朝日で昨夜、「世界の絶景をマラソンする!」と言う番組をやっていて、見入ってしまった。再放送だったようだ。第1弾の舞台、バルセロナマラソンを走るのは東京マラソンでサブスリーを達成した「女性芸能人最速ランナー」の福島和可奈さん(36)。
サグラダファミリアやカサ・ミラといった世界遺産、凱旋門などを巡るコースを、走りながら案内してくれる。もちろん、沿道のグルメも紹介。いやー、楽しそう。走ってみたいな。


↑ランキングに参加しています。クリックをお願いします
- 関連記事
-
- 坂口安吾の3通の手紙 (2019/11/11)
- 日経トレンディの「2019ヒット商品ベスト30」 (2019/11/06)
- 映画を見る前に原作「新聞記者」を読んだ (2019/07/30)
- 「年金だけでも暮らせます」は本当か (2019/06/27)
- 「情報」に関する本2冊 両方おもしろい (2019/06/19)
スポンサーサイト
Comment
お腹がくちくなったら、眠り薬にどうぞ。
歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めます。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。 その1からラストまで無料です。夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない人が多いですね。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、 既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレにも最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。平城京遷都を主導した聖武天皇の外祖父が登場します。古代の政治家の小説です。気が向いたらお読み下さいませ。(奈良のはじまりの歴史は面白いです。日本史の要ですね。)
読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
ネット小説も面白いです。
歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めます。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。 その1からラストまで無料です。夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない人が多いですね。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、 既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレにも最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。平城京遷都を主導した聖武天皇の外祖父が登場します。古代の政治家の小説です。気が向いたらお読み下さいませ。(奈良のはじまりの歴史は面白いです。日本史の要ですね。)
読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
ネット小説も面白いです。