23日20時12分=2019年=
「誰よりも自分を信じ、疑え」 映画「新聞記者」
【評】★5つが最高
★★★★

「誰よりも自分を信じ、疑え」。この言葉(メッセージ)を聞いただけで、この映画を見た価値がある。新聞記者だけでなく、自分の切り口、価値観、美意識、アイデア、感性などで仕事をやっている人にはグサリと心に響く。高田世界館で上映中。
東京新聞社の記者望月衣塑子さんが書いた「新聞記者」を読んだが、この映画の内容はまったく関係がない。本は参考にしただけで、あくまでも“原案”のようだ。
映画の主人公はシム・ウンギョン扮する東都新聞(東京新聞か)記者、吉岡エリカ。そして内閣情報調査室の杉原(松坂桃李)とともに、内閣府主導の大学新設(これが新潟県の話!)に絡む国家的スキャンダルを暴き出す話だ。
東都新聞に医療系大学新設に関する極秘文書がFAXで届く。送り先は分からないが、表紙にヒツジの絵が書かれていた。
吉岡の父も新聞記者で、誤報を出したために責任を取って記者を辞めた。その父が死ぬ前に残した言葉が「誰よりも自分を信じ、疑え」である。その記事は誤報ではなかったのだが。そして吉岡も父の轍を踏む。
主役の吉岡役に韓国人俳優が務めた。たどたどしい日本語が気になったが、さて、日本人俳優に適任者がいたかどうか。内容が内容なだけに、所属事務所から断られたという話だ。女性記者のダサい感じが出ていたし、演技力は悪くない。満島ひかりが適任だったと思うが。
政治問題を扱った骨のある日本映画は数少ない。このような内容の映画が当たり前のように作れる日本になってほしい。この映画はその金字塔だ。
最後のシーン、松坂桃李はなんとつぶやいたのだろう。映画は突然終わった。
↓公式予告編
今日の足跡
最低気温22.0度、最高気温30.2度。雨のち曇り。ランニング11.3km。
○……暑い中、ちょっと長めのランニング。途中で給水をしなかったら、脱水症状が出てしまった。今後気を付けないと。
○……iPhoneやiPadには、データ通信機能 AirDrop というのが付いていて、簡単に近くの人に画像などを送ることができる。
これを利用して「エアドロップ痴漢」というのが相次いでいて、問題になっているそうだ。相手のスマホのエアドロップがONになっていれば、知らない人にも画像を送ることができることを悪用した。裸の画像などを送りつける手口らしい。「エアドロップ痴漢」は、初めて聞いた。

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