26日21時42分=2019年=
エルトン・ジョンの孤独描く「ロケットマン」
【評】★5つが最高。☆は0.5
★★★☆

エルトン・ジョンの自伝的映画とあっては、見逃すわけにはいかない。いいことか、悪いことか分からないが、エルトン・ジョン本人が製作総指揮に名を連ねているとか。
なにしろ、グラミー賞5回受賞だからね。イギリスのミュージシャンを並べると、トップがビートルズ、次はバンドならクイーンか、レッドツェッペリンか、ローリング・ストーンズ。ソロなら、エルトン・ジョンだろう。デヴィッド・ボウイもすごいけど。
とにかく、レコードセールス3億枚はすごい。

さて、映画だけれど、「ボヘミアン・ラプソディ」を陰の監督として完成に導いたデクスター・フレッチャー監督だけに、名曲誕生秘話があるかと期待したら肩透かし。全編ミュージカル仕立ての“スター誕生”と“転落”の映画となっていた。
エルトン役で歌を披露したのは、「キングスマン」シリーズのタロン・エガートン。くせのある歌声を吹き替えなしで再現している。ピアノは映像でごまかしていたが。
映画で興味深かったのが、子供の頃の孤独と神童ぶり。父親からハグもしてもらえない中、4歳からピアノを弾きはじめ、耳から聞いたどんな音楽でも再現できた。王立音楽院の試験で、教師が途中まで弾いていたピアノ曲を、“途中まで”忠実に再現してみせた。もちろん、初めての曲である。
映画の核になる部分はいくつかあるが、作詞を担当したバーニー・トーピンとの変わらぬパートナーシップは特筆される。出会いと、いさかい、和解までを描く。
それと、同性愛、アルコール中毒、ドラッグ、セックスなど、音楽映画につきもののアイテムがそろっている。これも“孤独”から逃げ出そうとして、おぼれてしまったようだ。伝記映画だから仕方がないが、いいかげんやめてほしいものだ。この“孤独”の裏返しが派手な衣装やメガネなのかもしれない。
忘れてた。2017年の映画『キングスマン: ゴールデン・サークル』に、エルトン・ジョンが本人役で出演していたことを思い出した。ちょい役のカメオ出演かと思ったら、結構重要な役でアクションシーンもあったので驚いた。
↓公式サイト
https://rocketman.jp/
↓予告
今日の足跡
最低気温19.3度、最高気温28.2度。曇のち晴れ。

○……昨日放送していた「24時間テレビ」で、難病の少年と、元読売巨人の上原浩治投手との11年間の物語が放送された。上越市の兄弟が難病にかかり、兄はなくなったが、弟は骨髄移植が成功した。これを知った上原投手が、弟の翔太君との交流がテレビで放送され、骨髄バンクの役割が周知された。10年前ぐらいのことだ。ひさしぶりにその後の消息が放映された。元気でいてくれてよかった。

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