25日21時43分=2019年=
期待しないで見た方がいい映画「アド・アストラ」
【評】★5つが最高
★★★

良い点と悪い点いろいろあり、平均すると評価は低くなってしまうが、それなりに楽しめた映画ではあった。ちょっと、まとめてみた。やっぱり、ツッコミどころ満点の映画だったかな。
◇良かった点
・月、火星、土星、海王星への宇宙旅行の気分が味わえた。なかなか臨場感があった。マッドマックスのような月でのカーチェイスは楽しめた。
・映像が美しい。
・ブラッド・ピットの演技が渋くてよかった。
・宇宙旅行の孤独感がひしひしと伝わってきた。
・ジョークがいくつかあって楽しめた。ロケット内でCAに毛布を頼んだら、高額な追加料金を請求された。LCCなのか。
◇悪かった点(ネタバレあり)
・誰が見ても非科学的な場面が多かった。鉄板を盾にして飛び交う隕石を避けたり、宇宙飛行から地球に帰還した宇宙船に地球の救助者が防護服もなしに接近し、素手で助けるのも雑すぎる。宇宙で収集したデータをディスクにダウンロードして持って帰るのも時代遅れだ。海王星に行くのに、なんで月や火星を経由しなくてはいけないのだろう。既に点火したロケットのドアを開けて乗り込むなんて無茶すぎる。
・「2001年宇宙の旅」のような深淵な哲学がありそうで、まったくなかった。単なる孤独感だけ。
・中身はスペクタクルである。冒頭の宇宙空間まで伸びた巨大アンテナからの落下シーン、宇宙船からのSOSに駆けつけたら実験動物が凶暴化していて襲われる話、月面でのカーチェイスなど、本筋とはまったく関係ない話で興味を引こうとしている。
・なんだか分からないままに終わったことが多い。海王星付近での父との対面シーン。どんな謎が秘められているのか。おそらく父は細菌に感染しているか、エイリアンに変身しているかと思ったら、何もなかった。父が命をかけて探した未知の生物も出てこない。地球がサージに見舞われたのは、海王星で父が悪巧みをしていたのかが全然分からない。「リマ計画」とは何なのだろう。父親はなぜ、宇宙に消えたのか。
↓予告編
宇宙スペクタクル冒険映画にしちゃったほうが良かったかもしれない。サージは宇宙人の仕業で、地球を救うため父と息子が命を投げ出すという、鉄腕アトムのような話の方がすっきりする。
乗船前にする心理検査が何回も出てくるのが印象的。主人公は優秀な宇宙飛行士で、どんな場合でも心拍が80を超えない。冒頭の塔から落下する場面でも冷静沈着。普段の心拍数は42ぐらいとかなり低い。有酸素運動で相当鍛えている。

今日の足跡
最低気温15.5度、最高気温25.5度。曇り。

○……ペヤングのやきそば味フライドポテト。ソース味のポテトで、味は悪くない。

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