07日21時38分=2019年=
樹下美術館で「じゃんごっこ」ライブ これぞ本物の生音
↓ジャンゴ・ラインハルト


大好きなジャズ・ミュージシャンの一人にジャンゴ・ラインハルトというギタリストがいる。ジプシー・スウィング(ジプシー・ジャズ)といって、独特のスウィング感と、哀愁を帯びたギターのメロディーは、多くのミュージシャンに影響を与えた。活躍した時代は1930年代から、43歳で亡くなる1953年までである。
相方、バイオリンのステファン・グラッペリとの相性が抜群で、特にフランス・ホット・クラブ五重奏団での演奏が素晴らしい。ステファン・グラッペリは89歳まで長生きし、1992年に新潟にも来ているそうだ。ジャズヴァイオリンの第一人者で、テレビ番組に出ていたこともある。
さて、そのジャンゴ・ラインハルトのトリビュートバンドで、新潟市を中心に演奏活動をしている4人組が「じゃんごっこ」。要するに、ジャンゴとグラッペリの音楽を忠実に再現しているバンドである。
2018年3月、上越市の高田世界館にジャンゴを描いた映画「永遠のジャンゴ」が上映された際、じゃんごっこの4人が登場して演奏した。代表曲「マイナー・スイング」などを演奏し、とても素晴らしかった。今度は樹下美術館でライブをするというので、早くから予約して楽しみにしていた。
↓樹下美術館

早めに行ったけれど、既に多くの人が詰めかけていた。最前列が空いていたので、ギター演奏が一番良く見える場所に陣取った。最前列を見たら、なじみの顔ばかりだった(笑)。


会場にはジャンゴの写真が何枚も飾られていて、杉田館長の音楽への愛がにじみ出ていた。
↓演奏前


休憩10分を挟んで正味90分の演奏。前半8曲、後半はアンコールを含めて9曲。たっぷり聞くことができて大満足だった。

特徴的だったのは、ピックアップやマイクを使わず、コントラバスもギターも、バイオリンも生の音。小さな会場だからこそできる、最高の贅沢だ。ギターは音量が小さいけれど、2台あるので、コントラバスやバイオリンとバランスが取れている。特にベースの生の音はやわらかくて、なんとも言えない。主催者の杉田館長のブログによると、直前までマイクを使って調整していたが、最終的には生音でやることに決めたそうだ。
ギターも、ジャンゴが弾いていたセルマーギターのコピーを使っていた。小さなサウンドホール、ひげのようなブリッジ、切り込みがあるカッタウェイのボディなどが特徴だ。だからこそ、ジャンゴのような独特のギター音が出せるのだ。
↓杉田館長のブログより拝借しました

演奏曲目は次の通り。プログラムが配られなかったので、メモをしたが、半分ぐらいしか知っている曲はなかった。わからなかった曲は、後半7曲目。曲名の紹介がなかった。レコードを聞いて確かめようと思ったら、レコードプレーヤーがいきなり故障してしまった。たまに聞く曲なのだけれど、曲名が出てこない。ズンチャ、ズンチャの2ビートのリズムで、バイオリンのメロディーが特徴的な曲だ。「老人と子供のポルカ」に似たメロディーなのだが。
「マイナー・スウィング」はいつ演奏するかと思ったら、アンコールの一番最後。すごい拍手だった。すばらしい演奏をありがとう。
【 じゃんごっこメンバー 】
・佐藤俊次(バイオリン)
・水落晶彦(ギター)
・圓山敦史(ギター)
・岡田保紀(ベース)
【前半】
①「Hommage aux anciens」…映画「永遠のジャンゴ」の中の挿入曲
②「Indecision」…優柔不断という意味
③「Rose Room ローズ・ルーム」
④ 「Ménilmontant メニルモンタン」…「ジャンゴロジー」の曲
⑤「J'attendarai」…日本題「待ちましょう」
⑥「Troublant Bolero」…後期の代表曲
⑦「Anouman アヌーマン」…亡くなる半年前に作った曲だという
⑧「Babik バビク」…子供の名前の曲
【後半】
①「When Day Is Done」
②「Songe d'Autumn 秋の夢」
③「メイドイン・フランス」
④「Nuages ヌアージュ」…“雲”のこと。フランスで大ヒット
⑤「Limehouse Blues ライムハウス・ブルース」
⑥「ヘヴィ・アーティラリー(or Artillerie Lourde)」…「ジャンゴロジー」の曲。大好きな曲
⑦不明
アンコール①「マイ・ウェイ」
アンコール②「Minor Swing マイナー・スウィング」…「ジャンゴロジー」の曲。ジャンゴといえば、この曲で決まり
↓演奏後の記念写真

今日の足跡
最低気温13.0度、最高気温21.7度。曇り一時晴れ。

○……カルビーのポテトチップスのラブジャパンプロジェクト。47都道府県の味をポテチにして発売していて、9月23日に長野県の「山賊焼き」味が出た。山賊焼きは食べたことがないので、なんとも言えない。
昨年は、新潟が「タレかつ」、長野が「野沢菜漬け」だった。

↑ランキングに参加しています。クリックをお願いします
- 関連記事
-
- 「雁フェス」「高田まちかどフェス」に行ってきた (2019/10/14)
- 40年も使ったレコードプレーヤーが壊れちゃった (2019/10/08)
- 樹下美術館で「じゃんごっこ」ライブ これぞ本物の生音 (2019/10/07)
- みはるが「うまいもんまつり」にやってきた (2019/09/28)
- トロンボーン四重奏 (2019/09/18)
スポンサーサイト