29日20時33分=2019年=
春秋戦国時代を描く映画「キングダム」 中国ロケもすごい
【評】★5つが最高
★★★
「三国志」「三国志演義」は西暦200年前後の「魏」「呉」「蜀」の三国時代を描いているが、映画「キングダム」はその前、紀元前221年から始まる。春秋戦国時代と言われ、500年続く。中国史上初の中華統一を果たした秦(しん)の始皇帝の時代を、大将軍になることを夢見る主人公・信(しん)を中心に描いた作品だ。

戦国七雄と呼ばれる『秦』『楚』『斉』『燕』『趙』『魏』『韓』の国があり、その中で強国として成り上がってきたのが『秦』だった。
最初の場面は戦災孤児で奴隷の身分の少年信(シン)と漂(ヒョウ)が、奴隷から脱出するために日々、剣術の鍛錬に励む場面から始まる。二人は「一度奴隷になったら大人になっても奴隷。抜け出すには剣しかない。おれはいずれ天下の大将軍になる男だ」と、励まし合う。
王都の大臣・昌文に召し上げられた漂が王宮へ入り、信と漂はそれぞれ別の道を歩むこととなるが、ある日、瀕死の漂が信の元へ帰ってきて息絶える。信は、漂が秦国大王・政(せい)の影武者だったと知り、政に激昂するが、自らに託された漂の思いを知り、乱世の天下に身を投じる。
映画は壮大な歴史のわずか一コマ。原作の漫画はまだ続いているので、映画もまだまだ続きそうだ。
信役の山崎賢人が野性味があって素晴らしい。吉沢亮もいい。長澤まさみの楊端和がかっこよすぎて最高。

ロケ地は中国浙江省の象山影視城。戦国時代の華麗な将帥府と荒れた貧民窟がリアルに再現されており、中国でも屈指の映画村だという。クライマックスの咸陽宮での戦いのシーンは、兵士役のエキストラ1万人が参加したという壮大なものになった。
↓予告編
↓公式サイト
https://kingdom-the-movie.jp/
今日の足跡
最低気温0.8度、最高気温10.1度。晴れ、
○……年末から正月にかけて見ようと思って、映画のレンタルDVDを5枚借りてきた。「蜜蜂と遠雷」など、見逃してしまった映画がかなりあるけれど、まだレンタルが始まっていない映画も多い。

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