07日21時51分=2020年=
面白いけど超アブナイ映画「ジョーカー」
【評】★4つが最高
★★★★

アメコミを読んでいないので、理解しがたいが、ジョーカーは道化師のメイクを施したヴィラン(悪役)なのだ。後半「ジョーカー」と称し、悪の道に落ちてゆくアーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)は、孤独であるが純真な心を持っている。老いた母の面倒をみながら、ピエロメイクの大道芸人として暮らしている。コメディアンになるのが夢で、ノートに小ネタを書き溜めている。

描かれるのは、心優しい男が悪へと堕ちていく過程だ。フレックを演じるホアキン・フェニックスが最高の演技を見せる。気味の悪い笑い声、異様な肉体のくねらせ方やダンス、狂気の表情……。彼しか、こんな鬼気迫る演技はできないだろう。「笑い」がこんなに怖いとは。

「どんなときも笑顔で人々を楽しませなさい」という、母の言葉と裏腹に、フレックは周囲の人々から差別や暴力を受け、病気の治療まで受けられなくなる。それらの苦悩が彼を狂気に追いやる。そして、マスコミによりまつり上げられた道化は、大衆を狂気に巻き込み、暴動に追いやる。なんとも恐ろしい。

アーサーが憧れるテレビ司会者、マーレイ・フランクリンに扮したロバート・デ・ニーロも、圧倒的なな存在感で支えている。
アメコミ映画としては初となる第76回ベネチア国際映画祭の金獅子賞に輝き、アカデミー賞の呼び声も高い。
劇中にいろいろなジョークが出てくる。いわゆるアメリカンジョークだが、あまり笑えない。
「女にとってのセックスは車の購入と同じ。長く乗れるか、安全か、壊れないか。死ぬこともある。男のセックスは駐車場探しだ。『あそこだ。あっちへ入れよう』『有料ならいいや』」
シモネタは万国共通で、わかりやすい。
↓予告編
今日の足跡
最低気温0.6度、最高気温6.7度。曇り、夜になって雨。

○……今日は七草。スーパーで七草がゆセットを買っておいたので、作ってみた。たきたてのご飯で作ったので、ドロドロになってしまった。やはり、生米から炊いて作るべきだった(時間がかかるけど)。

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