01日21時27分=2020年=
映画「瞽女GOZE」先行上映会へ
【評】★5つが最高
★★★★

8月8日からの公開を前に、今日リージョンプラザ上越コンサートホールで、先行上映会があった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期され、ようやく上映にこぎつけた。感染防止のため、1席ずつ空け、220席の限定(前売り1400円)だ。入り口で消毒や検温やらの厳重なチェックをして入場した。
上映前に出演者の舞台あいさつがあった。
↓瀧澤正治監督

瀧澤正治監督は「映画が完成するまで17年間かかったけれど、17年間の月日の中で多くの人と出会い、たくさんのこをと学んだ。そういったエッセンスをたくさん詰め込んで力いっぱい作った映画です」とあいさつした。

小林ハルの子役を演じた川北のんさんは「今日、やっと私の大好きな新潟に来ることができました。ここから映画瞽女が始まるかと思うと、すごくうれしいです」と堂々のスピーチ。
はなれ瞽女カズエを演じた滝沢花野さんは「父が上越市出身で、ゆかりのある作品に出演することができて、うれしく思っている」とあいさつした。その父上も映画を見に来ていて、帰りにトイレでばったり会った。
午後2時から映画の上映が始まった。
最後の越後瞽女、三条市出身の小林ハルさんの半生を描いた映画で、簡単にストーリーを紹介する。ネタバレ注意。
ハルは生後3か月で失明し、父も亡くなる。7歳で瞽女になるが、それまで優しかった母トメは、厳しい修行に耐えられるよう、心を鬼にしてハルを厳しくしつける。
吹雪の中、ハルが裸足で屋外に立ち、歌をうたい続ける寒修行は涙を誘う。盲目ながら針に糸を通す訓練で、できずに泣きじゃくるハルを心を鬼にして叱咤する。ここが最初の見どころだ。
ハルは8歳で瞽女になり、フジ親方と初めての巡業に出る。フジ親方は意地悪にも見えるが、そのことでハルは自立していく。そして母トメは病気が悪化してこの世を去るが、ハルは鬼のような母に対し涙も流さない。次に優しいサワ親方の元に行き、楽しい日々を過ごすが、幸せは長続きしない。
旅の途中、仲間の瞽女からいじめにあって、子供が産めない体になってしまうが、ハルはそのことを恨まない。「いい人と歩けば祭り、悪い人と歩けば修行」と……。
困難を克服して親方になったハルは、幼い弟子のハナコを迎え入れ、一人前の瞽女として生きていけるよう厳しくしつける。その中で、自分が母から厳しくしつけられ、鬼のように感じた母が、実は深い愛情からだったことに気付き、涙が次々とあふれるのであった。
地元の人は、瞽女についてはある程度知っているが、全国的にみると無名に近い。そのため、説明的要素が多く、教育映画のようになっているのは仕方がないのだろう。
ハルの幼少期を演じた川北のんさんの名演。そして、ハルの若さあふれる時代を演じた吉本実憂さんの歌は艷やかで見事。吉本実憂さんは、第13回全日本国民的美少女コンテストグランプリなんだとか。
瞽女は福島や山形まで巡業に行った。山形の瞽女宿で、「じょんのびしていきなさい」と言われるが、山形でも「じょんのび」は使うのだろうか。
新潟県内各地でロケが行われた。
菜の花畑の風景は福島潟で、遠くに五頭連峰が見える。真冬のはさ木は西蒲区の夏井。後半瞽女3人旅の楽しげな場面は上越市大月の棚田だという。のんさんが雁木通りで角付する場面は、上越市戸野目である。
新潟県内先行ロードショーは8月8日から。上越ではJ-MAXシアターと、高田世界館で上映する。東京公開は10月23日から。ヒットしてほしい。
◇予告編
◇公式サイト
https://goze-movie.com/
今日の
最低気温22.4度、最高気温28.8度。雨のち曇りのち一時晴れ。
○……コロナ感染のニュースで「陽性」「陰性」という。陽性とは「何かが見つかった」ということで、陰性は「見つからなかった」ということだという。しかし「陽」は太陽の陽であり、明るく元気なイメージがあり、「陰」は内にこもっている病気のようなイメージがある。陰と陽が逆じゃないかな。
★★★★

8月8日からの公開を前に、今日リージョンプラザ上越コンサートホールで、先行上映会があった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期され、ようやく上映にこぎつけた。感染防止のため、1席ずつ空け、220席の限定(前売り1400円)だ。入り口で消毒や検温やらの厳重なチェックをして入場した。
上映前に出演者の舞台あいさつがあった。
↓瀧澤正治監督

瀧澤正治監督は「映画が完成するまで17年間かかったけれど、17年間の月日の中で多くの人と出会い、たくさんのこをと学んだ。そういったエッセンスをたくさん詰め込んで力いっぱい作った映画です」とあいさつした。

小林ハルの子役を演じた川北のんさんは「今日、やっと私の大好きな新潟に来ることができました。ここから映画瞽女が始まるかと思うと、すごくうれしいです」と堂々のスピーチ。
はなれ瞽女カズエを演じた滝沢花野さんは「父が上越市出身で、ゆかりのある作品に出演することができて、うれしく思っている」とあいさつした。その父上も映画を見に来ていて、帰りにトイレでばったり会った。
午後2時から映画の上映が始まった。
最後の越後瞽女、三条市出身の小林ハルさんの半生を描いた映画で、簡単にストーリーを紹介する。ネタバレ注意。
ハルは生後3か月で失明し、父も亡くなる。7歳で瞽女になるが、それまで優しかった母トメは、厳しい修行に耐えられるよう、心を鬼にしてハルを厳しくしつける。
吹雪の中、ハルが裸足で屋外に立ち、歌をうたい続ける寒修行は涙を誘う。盲目ながら針に糸を通す訓練で、できずに泣きじゃくるハルを心を鬼にして叱咤する。ここが最初の見どころだ。
ハルは8歳で瞽女になり、フジ親方と初めての巡業に出る。フジ親方は意地悪にも見えるが、そのことでハルは自立していく。そして母トメは病気が悪化してこの世を去るが、ハルは鬼のような母に対し涙も流さない。次に優しいサワ親方の元に行き、楽しい日々を過ごすが、幸せは長続きしない。
旅の途中、仲間の瞽女からいじめにあって、子供が産めない体になってしまうが、ハルはそのことを恨まない。「いい人と歩けば祭り、悪い人と歩けば修行」と……。
困難を克服して親方になったハルは、幼い弟子のハナコを迎え入れ、一人前の瞽女として生きていけるよう厳しくしつける。その中で、自分が母から厳しくしつけられ、鬼のように感じた母が、実は深い愛情からだったことに気付き、涙が次々とあふれるのであった。
地元の人は、瞽女についてはある程度知っているが、全国的にみると無名に近い。そのため、説明的要素が多く、教育映画のようになっているのは仕方がないのだろう。
ハルの幼少期を演じた川北のんさんの名演。そして、ハルの若さあふれる時代を演じた吉本実憂さんの歌は艷やかで見事。吉本実憂さんは、第13回全日本国民的美少女コンテストグランプリなんだとか。
瞽女は福島や山形まで巡業に行った。山形の瞽女宿で、「じょんのびしていきなさい」と言われるが、山形でも「じょんのび」は使うのだろうか。
新潟県内各地でロケが行われた。
菜の花畑の風景は福島潟で、遠くに五頭連峰が見える。真冬のはさ木は西蒲区の夏井。後半瞽女3人旅の楽しげな場面は上越市大月の棚田だという。のんさんが雁木通りで角付する場面は、上越市戸野目である。
新潟県内先行ロードショーは8月8日から。上越ではJ-MAXシアターと、高田世界館で上映する。東京公開は10月23日から。ヒットしてほしい。
◇予告編
◇公式サイト
https://goze-movie.com/
今日の足跡
最低気温22.4度、最高気温28.8度。雨のち曇りのち一時晴れ。
○……コロナ感染のニュースで「陽性」「陰性」という。陽性とは「何かが見つかった」ということで、陰性は「見つからなかった」ということだという。しかし「陽」は太陽の陽であり、明るく元気なイメージがあり、「陰」は内にこもっている病気のようなイメージがある。陰と陽が逆じゃないかな。
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