05日21時06分=2020年=
C.W.ニコルさんの追悼展に行ってきた

今日から長野県信濃町の黒姫童話館隣接の童話の森ギャラリーで、今年4月に直腸がんで亡くなったC.W.ニコルさんの追悼展「森の祈り」が始まった。昔から著作を読み、自然に対する考え方や、人としての生き方に影響を受けた。追悼の思いを込め、展示を見させてもらった。

英国ウェールズ生まれのニコルさんは、作家である前に環境保護活動家であった。1980年に黒姫に居を構え、1986年に黒姫高原の荒れた里山を購入し「アファンの森」と名付け、里山の再生運動を続けた。1995年には日本の国籍を取得し、2002年に自らの死後も運動が続くよう一般財団法人「C.W.ニコル・アファンの森財団」を設立した。何よりも黒姫を愛していた。
C.W.ニコルさんの作家として、環境保護活動家として、またナチュラリストとしての幅広い業績を43枚のパネルで紹介している。
ニコルさんは人間と自然がいかに共生して生きるかということを自問し、悩み、実践した一生だった。展示はウェールズでの出生から始まり、79歳で亡くなるまでの生涯を、彼自身が書き残した言葉を軸に紹介している。
また、著書、遺品、書簡など70点もガラスのショーケースに展示されている。愛用のメガネやルーペ、ペンのほか、最後に書いたエッセイの自筆原稿もあった。加藤登紀子や妹尾河童、筑紫哲也、竹下景子、ドナルド・キーンなどから寄せられた書簡は興味深い。
展示を最後まで見ると、ニコルさんという人物像が浮かび上がってくる。追悼展は11月30日まで。
童話館近くにはニコルさんが2002年に植樹したイングリッシュオークの木がある。

↓C.W.ニコル公式サイト
http://www.cwnicol.com/
↓アファンの森財団公式サイト
https://afan.or.jp/
↓黒姫童話館公式サイト
http://douwakan.com/
【ブログ内関連記事】
◇頻発する自然災害の元凶は森林破壊 ニコルさん憂う(2020年8月15日)
http://8446.blog79.fc2.com/blog-entry-4711.html
今日の足跡
最低気温23.6度、最高気温32.3度。晴れ。
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