生きているのに見えない怖さ 映画「透明人間」

【評】★５つが最高
★★★★



新型コロナウイルス感染拡大のため、公開が延期されていた話題作「透明人間」がようやくJ-MAXシアターにかかった。17日で上映が終了してしまうので、怖い映画が好きな人は必見。

H・G・ウェルズ「透明人間」が原作というので、先入観を持って見てしまった。良い意味で期待を裏切られ、二転、三転のストーリーに驚き、ラストシーンに驚愕した。「女は強し」と。

『ゲット・アウト』『アス』などを製作したブラムハウス・プロダクションズと、『ソウ』シリーズの生みの親リー・ワネルがタッグを組んだ話題作だけあって、度肝を抜くストーリー展開と、鬼気迫るカメラワークと音楽が戦慄を倍加させる。

「見えない何か」に襲われる恐怖感は、『ドント・プリーズ』並み。だって、生きていて見えないのだから、怖い。

主人公のセシリアは、天才科学者である恋人エイドリアンのDVのような束縛に疲れ、厳重な警備網をかいくぐって夜中に逃走した。だが、セシリアを失った悲しみの余りエイドリアンは、手首を切って自殺したとの知らせ。500万ドル（5億円）の財産を彼女に残したのだった。

だが、部屋に侵入してくる「見えない何か」を感じ、エイドリアンが生きているのではないかという疑念が生まれる。そしてセシリアの周辺に奇怪な出来事が頻発し、命まで脅かす。セシリアは「見えない何か」がいることを証明しようとするが、それは狂気に見え、病院に収容されてしまう。

後半の「透明人間」が暴れだす場面は、実に怖い。

↓予告編

今日の足跡（そくせき）

最低気温20.4度、最高気温30.8度。曇り一時晴れ。



○……カルビーのかっぱえびせんに、期間限定の「甘えび」が出た。南蛮海老なら新潟名物だが、甘えびはどこにもある。甘エビを丸ごと練り込んだらしく、エビの香りがすごい。とてもおいしかった。カルシウム入り。