27日19時44分=2020年=
ジャ・ジャンクー監督の世界を堪能 映画「帰れない二人」
【評】
★5つが最高
★★★★

どこかで聞いたようなタイトルだと思ったら、井上陽水の歌に「帰れない二人」というのがあった。「思ったよりも夜霧は冷たく 二人の声もふるえていました…」で始まる歌。「氷の世界」「心もよう」「夢の中へ」「白い一日」など多くの名曲を収録したアルバム「井上陽水 氷の世界~夢の中へ」の曲である。
上越映画鑑賞会の例会で上映された同じタイトルの映画「帰れない二人」も、井上陽水の歌と同様に切ないラブストーリーだった。でも、「煮え切らない二人」「すれ違いの二人」の方がぴったりな映画かな。
裏社会で生きる男ビンの恋人チャオは、暴走族に襲われたビンを助けるために銃を空に向かって2発、発砲する。中国では一般人の武器使用は厳罰である。5年後、刑期を終えて釈放されたチャオの元にビンの姿はなかった。チャオは、ビンに何があったのかを知るために彼のもとを訪れるが、ビンはほかの女を作っていた。だが、チャオは彼に直接会わないと気がすまない。
それから十数年後、すごい展開になる。ビンは脳溢血で歩けなくなり、裏社会ではやっていけなくなり、落ちぶれた姿になる。だが、チャオはビンを引き取り、面倒を見るのだった。これは愛なのか、哀れみなのか…。
激動の21世紀中国をディスコ音楽(YMCA、チャチャチャなど)だったり、男女の髪型、携帯(スマホ)、新幹線などで表現していた。経済発展が男女のあり方まで影響を及ぼしたのをうまく描いていた。
ジャ・ジャンクー監督の大陸的なゆったりしたテンポがなんともいえない。上越映画鑑賞会では2008年に「長江哀歌」を上映している。その映画の中で、廃墟となっている塔がロケットになって空へ飛んでゆくシーンがあった。この映画でもUFOの場面が出てくる。監督の趣味なのだろうか。
↓公式サイト
http://www.bitters.co.jp/kaerenai/
↓予告編動画
今日の
最低気温17.8度、最高気温22.2度。雨。
○……朝方のニュースで女優の竹内結子さんが自殺したとの第一報にびっくりした。いったい何があったのだろうか。1月に次男が生まれたばかりだというのに。
映画では日本アカデミー賞優秀主演女優賞を3年連続で受賞している。「いま、会いにゆきます」「決算!忠臣蔵」が印象的だった。
★5つが最高
★★★★

どこかで聞いたようなタイトルだと思ったら、井上陽水の歌に「帰れない二人」というのがあった。「思ったよりも夜霧は冷たく 二人の声もふるえていました…」で始まる歌。「氷の世界」「心もよう」「夢の中へ」「白い一日」など多くの名曲を収録したアルバム「井上陽水 氷の世界~夢の中へ」の曲である。
上越映画鑑賞会の例会で上映された同じタイトルの映画「帰れない二人」も、井上陽水の歌と同様に切ないラブストーリーだった。でも、「煮え切らない二人」「すれ違いの二人」の方がぴったりな映画かな。
裏社会で生きる男ビンの恋人チャオは、暴走族に襲われたビンを助けるために銃を空に向かって2発、発砲する。中国では一般人の武器使用は厳罰である。5年後、刑期を終えて釈放されたチャオの元にビンの姿はなかった。チャオは、ビンに何があったのかを知るために彼のもとを訪れるが、ビンはほかの女を作っていた。だが、チャオは彼に直接会わないと気がすまない。
それから十数年後、すごい展開になる。ビンは脳溢血で歩けなくなり、裏社会ではやっていけなくなり、落ちぶれた姿になる。だが、チャオはビンを引き取り、面倒を見るのだった。これは愛なのか、哀れみなのか…。
激動の21世紀中国をディスコ音楽(YMCA、チャチャチャなど)だったり、男女の髪型、携帯(スマホ)、新幹線などで表現していた。経済発展が男女のあり方まで影響を及ぼしたのをうまく描いていた。
ジャ・ジャンクー監督の大陸的なゆったりしたテンポがなんともいえない。上越映画鑑賞会では2008年に「長江哀歌」を上映している。その映画の中で、廃墟となっている塔がロケットになって空へ飛んでゆくシーンがあった。この映画でもUFOの場面が出てくる。監督の趣味なのだろうか。
↓公式サイト
http://www.bitters.co.jp/kaerenai/
↓予告編動画
今日の足跡
最低気温17.8度、最高気温22.2度。雨。
○……朝方のニュースで女優の竹内結子さんが自殺したとの第一報にびっくりした。いったい何があったのだろうか。1月に次男が生まれたばかりだというのに。
映画では日本アカデミー賞優秀主演女優賞を3年連続で受賞している。「いま、会いにゆきます」「決算!忠臣蔵」が印象的だった。
- 関連記事
-
- 「鬼滅の刃」のアニメ (2020/10/29)
- 圧倒的な映像体験「TENET テネット」 (2020/10/04)
- ジャ・ジャンクー監督の世界を堪能 映画「帰れない二人」 (2020/09/27)
- 生きているのに見えない怖さ 映画「透明人間」 (2020/09/17)
- 期待外れ? 映画「愛の渦」 (2020/09/13)
スポンサーサイト