16日21時57分=2020年=
完成度が高いミステリー映画「罪の声」
【評】★5つが最高
★★★★

1984年(昭和59年)と翌年に、大阪府と兵庫県を舞台に食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件があった。犯人が「かい人21面相」と名乗り、マスコミを利用した劇場型の犯罪でもあった。この昭和最大の未解決事件「グリコ・森永事件」を題材に、過去の事件に翻弄される2人の男の姿を描き、第7回山田風太郎賞を受賞するなど高い評価を得た塩田武士のミステリー小説「罪の声」を映画化した作品だ。J-MAXシアターで鑑賞。
既に時効が成立し、未解決事件になっているが、その僅かな隙間をつないでミステリーに仕立てた原作自体が素晴らしい。だが、ミステリーを映画化した作品の多くは失敗している。この作品は原作の緻密さを失わずに、理屈っぽくならずにうまく整理してまとめた土井裕泰監督と脚本の野木亜紀子の手腕が光った。
それにしても、身代金の受け渡しが失敗したものの、株価の下落を狙った事件だという着想は素晴らしい。「子供の声」という非常にリアルなものに焦点を当てながら、「キツネ目の男」を明らかにしていく手法は見事。当時、リアルに事件の報道に接した世代は、とてもおもしろかった。事件報道を丹念に読み込んだ原作者に敬意を表したい。
配役もぴったり。小栗旬、星野源の2人の演技も文句なし。
↓梶芽衣子を久しぶりで見た


ストーリーの概要は次の通りである。
平成が終わろうとしている頃、新聞記者の阿久津英士(小栗旬)は、昭和最大の未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、30年以上前の事件の真相を求めて、残された証拠をもとに取材を重ねる日々を送っていた。その事件では犯行グループが脅迫テープに3人の子どもの声を使用しており、阿久津はそのことがどうしても気になっていた。一方、京都でテーラーを営む曽根俊也(星野源)は、父の遺品の中にカセットテープを見つける。気になってテープを再生してみると、幼いころの自分の声が聞こえてくる。そしてその声は、30年以上前に複数の企業を脅迫して日本中を震撼させた、昭和最大の未解決事件のものだった。

↓宇崎竜童がいい味出していた

↓「罪の声」公式サイト
今日の
最低気温7.2度、最高気温20.3度。曇りときどき晴れ。気温が20度を超えると暖かい。コートもいらない。

○……新潟のご当地商品を見つけた。「南蛮えび塩プレッツェル」は南蛮海老パウダーと笹川流れの塩を使用したプレッツェル。
南蛮えびの風味が素晴らしい上、塩の旨味が深い。税込み216円。
★★★★

1984年(昭和59年)と翌年に、大阪府と兵庫県を舞台に食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件があった。犯人が「かい人21面相」と名乗り、マスコミを利用した劇場型の犯罪でもあった。この昭和最大の未解決事件「グリコ・森永事件」を題材に、過去の事件に翻弄される2人の男の姿を描き、第7回山田風太郎賞を受賞するなど高い評価を得た塩田武士のミステリー小説「罪の声」を映画化した作品だ。J-MAXシアターで鑑賞。
既に時効が成立し、未解決事件になっているが、その僅かな隙間をつないでミステリーに仕立てた原作自体が素晴らしい。だが、ミステリーを映画化した作品の多くは失敗している。この作品は原作の緻密さを失わずに、理屈っぽくならずにうまく整理してまとめた土井裕泰監督と脚本の野木亜紀子の手腕が光った。
それにしても、身代金の受け渡しが失敗したものの、株価の下落を狙った事件だという着想は素晴らしい。「子供の声」という非常にリアルなものに焦点を当てながら、「キツネ目の男」を明らかにしていく手法は見事。当時、リアルに事件の報道に接した世代は、とてもおもしろかった。事件報道を丹念に読み込んだ原作者に敬意を表したい。
配役もぴったり。小栗旬、星野源の2人の演技も文句なし。
↓梶芽衣子を久しぶりで見た


ストーリーの概要は次の通りである。
平成が終わろうとしている頃、新聞記者の阿久津英士(小栗旬)は、昭和最大の未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、30年以上前の事件の真相を求めて、残された証拠をもとに取材を重ねる日々を送っていた。その事件では犯行グループが脅迫テープに3人の子どもの声を使用しており、阿久津はそのことがどうしても気になっていた。一方、京都でテーラーを営む曽根俊也(星野源)は、父の遺品の中にカセットテープを見つける。気になってテープを再生してみると、幼いころの自分の声が聞こえてくる。そしてその声は、30年以上前に複数の企業を脅迫して日本中を震撼させた、昭和最大の未解決事件のものだった。

↓宇崎竜童がいい味出していた

↓「罪の声」公式サイト
今日の足跡
最低気温7.2度、最高気温20.3度。曇りときどき晴れ。気温が20度を超えると暖かい。コートもいらない。

○……新潟のご当地商品を見つけた。「南蛮えび塩プレッツェル」は南蛮海老パウダーと笹川流れの塩を使用したプレッツェル。
南蛮えびの風味が素晴らしい上、塩の旨味が深い。税込み216円。
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